ブログを書いていると、不思議な瞬間があります。
昨日までほとんど読まれていなかった記事が、ある日突然、多くの人に読まれ始めるのです。
最近、私はそんな出来事を経験しました。
熊本地震から10年という節目を迎えた今年、熊本では再び地震が発生しました。
大きな被害には至らなかったものの、「熊本地震」という言葉を改めて検索する人が増えたので、アクセス解析を見ると何年も前に書いた熊本地震の記事への訪問者が増えていることに気づいたブロガーさんもおられるかと思います。
私は2016年の熊本地震の時にはまだブログを書いていなかったのですが、この地震であらためて思ったことがあります。
ブログは、その日に読まれるためだけに書くものではない。
今日は、その時に感じた「資産型ブログ」の価値についてお話しします。
過去の記事が突然読まれる理由
昔の記事が再び読まれる理由はいくつかあります。
社会の関心は、節目に戻ってくる
災害や大きな出来事は、5年、10年という節目になると、テレビや新聞で取り上げられ、多くの人が検索します。
その時、新しく書かれた記事だけでなく、以前から公開されていた記事にも光が当たることがあります。
私は今回、その現象を目の当たりにしました。
書いた当時は静かだった記事が、年月を経て再び役に立っていたのです。
ブログは「積み重ね」が評価される世界
検索エンジンは、一夜にして結果が出る世界ではありません。
長く運営され、多くの記事が積み重ねられたサイトは、少しずつ信頼を得ていきます。
もちろん、アルゴリズムの仕組みは外からは分かりません。
それでも、何年も書き続けていると、「昔の記事まで少しずつ読まれるようになった」と感じる場面があります。
それは、積み重ねが少しずつ実を結び始めた証拠なのかもしれません。
ブログはストック型のメディア
SNSは、新しい投稿が次々と流れていきます。
一方、ブログの記事はネット上に残り続けます。
書いた日はほとんど読まれなくても、数年後に必要とされることがあります。
今回の出来事は、そのことを改めて教えてくれました。
芽が出ない時間にも意味がある
私は、まだ「成功したブロガー」と言えるほどの実績はありません。
それでも、何年も記事を書き続けてきたからこそ分かったことがあります。
アクセスが伸びない日々は決して楽ではありません。
「本当に意味があるのだろうか。」
そう思ったことは、一度や二度ではありません。
しかし、今回のように昔の記事が再び読まれる様子を見ると、あの時間は無駄ではなかったのだと思えるのです。
目には見えなくても、記事は少しずつサイトの土台になっていました。
清掃の仕事とブログは少し似ている
私は30年以上、清掃の仕事を続けています。
床は一度磨いただけで、いつまでも美しいわけではありません。
毎日の手入れを積み重ねることで、美しさが保たれます。
ブログも、それとよく似ています。
一本の記事で人生が変わることは、ほとんどありません。
しかし、一記事、また一記事と積み重ねることで、サイト全体が少しずつ育っていきます。
その変化は毎日見ていると気づきません。
けれど、数年後に振り返ると、大きく成長していることがあります。
熊本地震が教えてくれたこと
災害は、いつ起きるか分かりません。
だから私たちは備えます。
ブログも少し似ています。
どの記事が、いつ誰に必要とされるかは分かりません。
だから今日も、一つの記事を書いておく。
その一本が、1年後かもしれない。
5年後かもしれない。
あるいは10年後、誰かが必要としてくれる記事になるかもしれません。
今回、熊本地震の記事が再び読まれたことで、そのことを実感しました。
最近、アクセス解析を見ていて小さな楽しみがあります。
PV全体は驚くほど横ばいです。グラフを見ても、大きな山も谷もありません。
ところが、海外からのアクセスには少しずつ変化があります。
中国やシンガポールからは一瞬だけ訪れて去っていくアクセスが多い一方で、これまで縁もゆかりもないと思っていた国から、数分間じっくり記事を読んでくれている人がいるのです。
もちろん、その人が誰なのかは分かりません。
翻訳機能を使って読んでいるのかもしれませんし、日本語を勉強している人なのかもしれません。
理由は分かりません。
それでも、自分が大阪の片隅で書いた記事を、遠い国の誰かが静かに読んでくれている。
そう思うと、不思議とうれしくなります。
ブログは、アクセス数だけでは測れない価値がある。
最近はそんなことを感じています。
おわりに
ブログの成長は一直線ではありません。
静かな時間が長く続いたあと、ある出来事をきっかけに、過去の記事が一斉に読まれることがあります。
その瞬間を迎えられるのは、書き続けた人だけです。
だから私は、今日もまた一つ記事を書こうと思います。
未来の誰かの役に立つことを願いながら。
そして数年後、アクセス解析のグラフが静かに立ち上がる日を、楽しみに待ちたいと思います。

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