ハウスクリーニングに携わって30年以上。いまだに現場で一番神経を使うのが「フローリングワックス」ではないでしょうか。
特に最近主流の撥水加工(ノンワックス)床。お客様の強い要望で塗ってはみたものの、弾きやムラに冷や汗をかいたり、仕上げ直前に限って巾木の下から「1本の髪の毛」が這い出したり……。
そんな絶望的な状況を経験したことがない方はいないはずです。
以前の私は「塗り直しかな…」と頭を抱えていましたが、今は違います。
たとえワックス層の下に髪の毛が埋もれても、完全に乾燥させた後、わずか数分で「どこを直したか分からないレベル」まで復元できるからです。
今回は、私が現場で辿り着いた、綿棒と剥離剤を駆使した「ピンポイント補修術」を公開します。
現場のリカバリー能力を上げたい同業の皆さんの参考になれば幸いです。
「やってしまった!」と焦る瞬間こそ、この手順を思い出してください。
【現場で役立つ】ワックス異物混入・剥げのリカバリー手順
ワックス塗布後の髪の毛や埃。見つけた瞬間に触るのは厳禁です。 以下の3ステップで、跡形もなく修正できます。
■ ステップ1:【忍耐】完全に乾燥するまで待つ
異物を見つけても、生乾きの状態では絶対に触らないでください。

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理由: 半乾きで触るとワックスの層がヨレ、修正不可能な大きなムラになります。
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鉄則: 完全に硬化し、指で触ってもベタつかない状態まで放置します。
■ ステップ2:【除去】パターン別・異物の取り出し方
乾燥後、状態に合わせて以下の方法で異物を取り除きます。
プロのコツ: 剥離剤を使った後は、水を含ませた布で成分を完璧に拭き取り、さらに乾拭きして水分を飛ばしてください。
■ ステップ3:【復元】綿棒による「点付け」補修
異物を取り除いた後の「小さなハゲ」を埋めていきます。
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綿棒にワックスを湿らせる: 滴り落ちない程度に含ませるのがコツ。
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チョンチョンと置く: 剥げた部分にだけ、ワックスを置くように塗ります。
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境界線をぼかす: 周囲の乾いたワックスとの境目を、綿棒の乾いた側で軽く叩くように馴染ませます。

■ なぜ「綿棒」なのか?
モップで塗り直すと、せっかく乾いた周囲まで溶かしてしまい、余計にムラが広がります。 **「最小面積で、厚みを合わせる」**には、綿棒が最強の道具です。

■ まとめ:撥水床(ノンワックス床)での戦い方
最近の撥水加工フローリングは、ただでさえワックスを弾きます。
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隙間から出てくる埃や髪の毛をゼロにするのは不可能。
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大事なのは、「起きてしまったトラブルを、いかに短時間で、バレずに直すか」。
この「綿棒補修術」を覚えてから、私は現場でのプレッシャーが劇的に減りました。

今回の現場もほとんど目立たなくなりました。
同じ悩みを持つ職人の皆さん、ぜひ次の現場で試してみてください!
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