「床をキレイにするならワックス」……その常識、実はもう古いかもしれません。
ハウスクリーニング歴30年の私が現場で目にするのは、最新の「ノンワックス床」に良かれと思ってワックスを塗り、無残なムラや剥がれに悩むお客様の姿です。
なぜ、今の床はワックスを弾いてしまうのか?
2025年築の最新フローリングの写真を交え、プロが「本当は塗りたくない」とこぼす衝撃の理由と、それでもツヤを出したい時の限界突破のコツを公開します。
「良かれと思って」が仇になる?最新フローリングの正体
現場でよくお客様から「新築(あるいは張り替え)したばかりだから、今のうちにワックスを塗って保護してほしい」と頼まれます。
しかし、2025年現在、主流となっている**「ノンワックス(シート)フローリング」**に対して、安易にワックスを塗るのは非常にリスクが高い行為です。
その証拠に、こちらの写真をご覧ください。
【衝撃の証拠】最新の床は、ワックスさえも「異物」とみなす

2025年8月に張り替えられたばかりの複合フローリングです。
赤い矢印の部分を見てください。
水を垂らすと、まるで撥水コートをかけたばかりの車のように、水玉がピンと立っています。
これが、最新の**「EBコート」や「オレフィンシート」**の実力です。
床材そのものに強力な撥水・防汚加工が施されているため、水分も汚れも中まで浸透しません。
画像検索のAIに聞いても「撥水加工がされています」と回答が返ってくるほど、今の床は最初から「完成」されているのです。
ここにワックスを塗るとどうなるか?
素材がワックスを「汚れ」と同じように弾いてしまい、モップの筋や塗り跡がそのまま残る**「密着不良」**を引き起こします。

これが、多くの人を悩ませる「ムラ」の正体です。
それでも「ワックスを塗りたい」というジレンマ
プロの視点から言えば、このまま(ノンワックス)の状態で、汚れたら中性洗剤で拭くのが最も美しさと耐久性を保てます。
しかし、現実はそう簡単ではありません。
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「ワックス特有のしっとりしたツヤが欲しい」
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「塗らないと、なんとなく掃除した気がしない」
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「傷がつくのが怖いから、身代わりにワックスを削らせたい」
このようなご要望をいただくと、私たちプロも「素材には良くない」と知りつつ、なんとか美しく仕上げる方法を模索することになります。
しかし、無理に重ね塗りをすれば、濃淡が余計に強調されて「汚らしい」仕上がりになってしまいます。
手間をかければかけるほど、ドロ沼にハマっていく……そんな経験、プロでも一度はあるはずです。

プロが教える「ノンワックス床」にワックスを塗る際の鉄則
もし、どうしても塗らなければならない状況になったら、以下の3点だけは徹底してください。
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「高密着タイプ」以外は使わない 一般的なワックスではなく、ノンワックス床専用の「ハイテクフローリングコート」など、樹脂成分が素材に食いつく設計のものを選びます。
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一度塗りの量を極限まで薄くする 「弾く」ことを前提に、薄く、均一に、素早くなでるように塗布します。厚塗りは絶対にNGです。
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異物を「一粒」も残さない 撥水している床の上では、ワックスの液溜まりができやすく、そこに髪の毛一根、ホコリ一粒混入するだけで、昔の床の何倍も目立ちます。
現場で直面する「最悪の事態」への対処法
どんなに気をつけていても、ワックスが乾く直前に髪の毛を見つけてしまったり、予想外のハジキが出てしまったりすることがあります。
「あ、やってしまった!」
そんな時、30年の試行錯誤の末に見つけた**「魔法のリカバリー術」**があります。
実は、ちょっとした「ある道具」と「タイミング」さえ知っていれば、ワックスを全部剥がさなくても修正できるのです。
その具体的なコツについては、こちらの記事で詳しく解説します。
フローリングワックスに混入した髪の毛を除去!傷跡を「綿棒」で消すプロの補修術
まとめ:これからのフローリングとの「正しい付き合い方」
いかがでしたか。
ハウスクリーニングに携わって30年、床の進化に合わせて私たちの常識もアップデートしなければならない時代に来ています。
今回のポイントを振り返ります。
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今の床は「塗らない」が基本: 最新のノンワックス床は、素材そのものの撥水・防汚力が非常に高い。
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ムラの原因は「素材の進化」: ワックスを弾くのは、床がしっかり機能している証拠。
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「ツヤ」と「リスク」の天秤: 塗ればしっとりとした輝きが出ますが、密着不良やムラのリスクを伴うことを理解する。
結局のところ、一番大切なのは**「お客様がその床でどう過ごしたいか」**に寄り添うことだと思います。
「素材の良さを活かして、ワックスなしで長く美しく保つ」 「リスクを承知の上で、最高のツヤを出して生活の満足度を上げる」
この両方の選択肢を提示し、プロとして最高の結果を出す。
それが、これからの時代に求められるハウスクリーニングの姿ではないでしょうか。
もし、あなたが「どうしてもワックスを塗ってツヤを出したい」という道を選んだのなら、絶対に避けられないのが**「髪の毛やゴミの混入」というアクシデント**です。
そのときには、私が現場で試行錯誤して見つけた、**「ワックス塗布後に髪の毛を発見してしまった時の絶望を希望に変えるリカバリー術」**が助けになれば幸いです。
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