【プロの勘違い】キッチンの照明に「紐がない」と焦って報告!空室清掃で私が大恥をかいた理由

こんにちは。

ハウスクリーニングに30年以上従事している作業スタッフです。

ハウスクリーニングを辞めたい!30年続いた自分が継続の秘訣をお伝えします

自分で言うのもなんですが、日々、空室物件の清掃に入り、次の入居者様のために隅々までチェックし、綺麗に仕上げています。

しかし、先日入ったワンルームの空室清掃で、私は不動産会社の担当者様に大恥をかくような誤報をしてしまいました。

現場はごく一般的なワンルームのキッチン。清掃を終え、最終チェックをしていた時のことです。照明カバーを戻そうとした際に、ふと気づきました。

「あれ?電灯を引っ張る紐(プルコード)がないぞ…。これは、前の入居者さんが乱暴に使って切れてしまったか、清掃中に何かあったのでは!?」

私はすぐに管理会社の担当者様に「照明の紐が切れています」と報告メールを送りました。プロとして、不備を見つけたら迅速に報告するのが当然ですからね。

ところが、担当者様からの返信を見て、私は思わず赤面しました。

今回は、清掃業者が陥りがちな「確認不足」の失敗談と、その後のクライアント(不動産会社)へのプロとしてのお詫びメール対応について、ご紹介したいと思います。

事の起こり:プロの目が捉えた「異変」

 

清掃を終え、いつものように最終チェックを行っていました。

空室清掃のチェックリストは多岐にわたりますが、照明器具も重要な項目の一つです。特にキッチンは、油汚れが溜まりやすく、不具合も起こりがちですから念入りに見ます。

[部屋番号]号室のキッチンもピカピカに磨き上げ、最後に電灯カバーを元の位置に戻そうとした時です。


「おかしいぞ…、紐がない!」


私がこれまでに携わった多くの物件のキッチン照明には、必ずといっていいほど点灯・消灯のためのプルコード(紐)がついていました。もちろん、スイッチタイプもありますが、この照明器具の形状は明らかに紐があるべきタイプに見えたのです。

切れた紐の残骸も見当たらない。これは、清掃前の時点で切れていたか、カバーを外した際に紐が内部に引っ込んでしまったか…。いずれにしても、次の入居者様が困る「不備」であることに間違いはないと判断してしまった…

そして廊下の上についている電球のスイッチの押す部分が壊れていました。

空室管理を担当されている不動産会社の[担当者名]様(ここではAさんとします)へ、迅速に報告しなければ、とこのように忘れないように写真を撮っているわけです。

 

3. 誤報とプロの冷静な回答

 

私はすぐに、Aさんへ簡潔に状況を伝えるメールを作成。

「〇〇号室のキッチン照明の紐が切れているようです。ご確認をお願いいたします。」

プロとして、不備を発見したという達成感と、迅速に報告したという安堵感に包まれながら、私は次の現場へ向かいました。

数時間後、Aさんから返信が届き、開いてみると、私の報告とは裏腹に、非常に冷静な一文が目に飛び込んできた…


「ご連絡ありがとうございます。当該照明器具は、元々プルコードのないタイプ(壁スイッチ式)でございます。」


…え?

私はスマホを握りしめたまま固まりました。

「元々、ない…?」

確かに壁にはキッチン用のスイッチがありました。しかし、私の頭の中には「このタイプの照明には紐がある」という長年の『清掃員あるある』的な思い込みが、強固な壁を作っていたのです。

よく見ると、我が家のキッチンの電灯のカバーにも紐はありませんでした。スイッチでオンオフを操作します。

 

4. 恥ずかしさとプロとしての対応

 

その瞬間、顔が熱くなるのを感じました。

クライアントである不動産会社の担当者様に、私の確認不足で無駄な手間を取らせてしまった…

しかも私は「プロ」です。不具合ではなく「仕様」を不具合だと報告してしまったのですから、ちょっと恥ずかしいですね…

私はすぐにAさんに謝罪のメールを作成しました。

誤報というミスは犯してしまいましたが、その後の対応こそがプロの真価を問われる場面。私が送ったお詫びメールのポイントは、以下の通りです。

  1. 迅速に、率直に謝罪する:「私の勘違いで誤った情報をお伝えしてしまい、大変申し訳ございませんでした。」
  2. 相手の説明を理解した旨を伝える:「元々プルコードがない製品であること、承知いたしました。」
  3. 今後の再発防止を約束する:「今後はこのような確認不足がないよう、細心の注意を払って作業を進めてまいります。」

ここで、ちょっと補足。関係ない方は読み飛ばしてください。

補足:もしクライアントが海外の方だったら?お詫びの英語フレーズ

今回の私の失敗のように、クライアントや担当者に誤報をしてしまった場合、特に相手が海外の方や外資系の会社であれば、英語で丁寧にお詫びする必要があります。

私の場合は日本語で対応しましたが、もし英語で返信するとしたら、以下のフレーズがプロフェッショナルで丁寧です。

英語表現 使用シーン 日本語訳
My apologies for the misunderstanding. 勘違いや誤解について謝罪する際の標準的なビジネスフレーズ。 勘違いをしてしまい申し訳ございません。
I sincerely apologize for the incorrect report. 誤った報告や情報を提供したことに対して謝罪する、よりフォーマルな表現。 誤った報告について心よりお詫び申し上げます。
Thank you for the clarification. 相手の説明や訂正に感謝を伝える。プロとして理解を示すことが重要。 ご説明(ご訂正)ありがとうございます。
I understand now that the fixture does not originally include a pull cord. 相手の情報を理解し、問題が解決したことを伝える。 その照明器具には元々プルコードがないタイプであること、承知いたしました。
I will ensure to confirm details thoroughly in my future work. 今後の再発防止を約束する。プロとしての信頼回復に繋がります。 今後の業務では、細部まで徹底的に確認するよう努めます。

まとめと教訓:仕様の多様性を知る

 

今回の経験から私が学んだ最も重要な教訓は、「思い込みはプロの敵である」ということです。

ハウスクリーニングの現場は多種多様。旧式のもの、最新のもの、安価なもの、デザイナーズ物件特有のもの。照明一つとっても、その仕様は一律ではありません。

  • 形が似ていても、点灯方法は異なる。
  • 「あるべきもの」が、元々ないケースもある。

今後は「もしや元々ないのでは?」という疑いの目を持って、報告する前に必ず壁のスイッチの有無や、余裕があればメーカー・型番を確認するよう徹底しています。

私の失敗談が、これから空室清掃に入る方や、管理物件のチェックをされる方にとって、ちょっとした笑いと学びになれば幸いです。

 
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