作業自体は、たった5分。
それでも私は、往復2時間かけて現場に戻りました。
正直に言えば、
この判断が本当に正しかったのかどうか──
今でも、ほんの少しだけ考えています。
昨日は大阪市梅田にて、築8年のマンションのハウスクリーニング。
築浅で状態も良く、作業後のワックス掛けの際も、窓越しに
「よし、綺麗だ」
と確認して、現場を後にしました。
ところが翌朝、担当者さんから一通のメールが届きます。
「ベランダの溝に付着物があります。除去をお願いします」
正直に言いましょう。
一瞬、フリーズしました。
昨日は確かに濡れていて、綺麗に見えたはず。
しかもその場所は、室内から見下ろすとちょうど死角になる位置でした。
今日はせっかくのオフ。
しかし間が悪く、月曜日対応では入居直前のため間に合わないので、否応なく車を走らせました。
現場で見つけた「正体」
現場に到着し、問題の箇所を確認します。
エアコンのドレンホース付近に、
ねばっとした茶褐色の物体が粘着していました。
最近は冷房も使っていない時期。
クリーニングの汚水が残ったにしては、質感が違います。
おそらく、
前入居者様の時代からの蓄積か、
あるいは何らかの飛来物が、湿気で固着したもの。
濡らしたメラミンスポンジで軽く擦ると、
あっけないほど、スルスルと落ちていきました。
作業時間は、わずか5分。
──このギャップに、正直なところ心が揺れました。
対して、往復の移動時間は2時間。
「これだけのために、一体何をやってるんだろう」
そんな思いが、頭をよぎらなかったと言えば嘘になります。
効率の先にある「安心」
タイパ(タイムパフォーマンス)だけで言えば、
最悪の結果かもしれません。
それでも、手直しを終えて
改めてベランダ全体を見渡した時、
ようやく自分の中で、昨日の仕事が「完結」した感覚がありました。
上から見下ろすだけでは、死角がある。
濡れている時は、汚れが隠れてしまう。
プロとして何度も経験してきたはずの基本を、
改めて現場に教えられた気がします。
「綺麗に見えた」は、あくまで自分の主観。
「どこから見ても綺麗」
それこそが、お客様が求めている客観的なクオリティなのだと。
最後に
今回の件は、担当者さんにもすでに報告済みです。
休日返上で、正直割に合わない対応でした。
それでも、入居される方が
真っさらな気持ちで新生活を始められると思えば、
この2時間は、決して無駄ではなかった──
そう、自分に言い聞かせています(笑)。
とはいえ、
次からは「死角」を、もっと執拗にチェックするつもりです。
見えないところこそ、プロの仕事が出る。
今日の5分間が、明日からの現場を
もう一段、引き締めてくれそうです。
スポンサーリンク

コメント