「一生懸命掃除したはずなのに、数日後にはまたホコリが降ってくる…」
「換気扇の奥の黒い汚れがずっと気になっているけど、分解するのは難しそう…」
かつてハウスクリーニングのプロである私も、効率を優先して換気扇のファンを外さず、下からブラシでかき出す方法を長年続けてきました。
でも、その方法では決して100%キレイにはなりません。
このモヤモヤは、プロである私自身も抱えていた悩みでした。
結論から言います。古いネジ式の換気扇でも、ファンを外して丸洗いするのが「時短」であり「唯一の正解」です。
最初は面倒に感じるかもしれませんが、一度慣れてしまえば、カバーもファンもたった15分で新品同様に。
何より、あの徹底洗浄の快感と、その後ホコリが気にならなくなるスッキリ感は格別です。
この記事では、私が実践している、安全かつ確実に換気扇を分解清掃する手順と、プロだから知っているちょっとした時短のコツを全てお伝えします。
もう、中途半端な掃除は卒業しましょう!
1. なぜ私は分解清掃に切り替えたか:プロが抱えていたモヤモヤ
長年、清掃作業員として働いてきた私にとって、「効率」と「時短」は最も重要な要素でした。
正直に言えば、トイレやお風呂の換気扇は「労力の割に単価が安い」と感じていたため、ファンを外さずに清掃していました。
白いカバーだけを外し、下から見える範囲だけをブラシでこそぎ落とす——この方法の限界は、作業者である私自身が一番よく知っています。
-
汚れの取り残し: ファンの裏や本体内部の深いホコリは取れない。
-
ホコリの逆戻り: 取れなかったホコリが後から降ってくる不安が残る。
しかし、ある時、「慣れれば、逆に外して洗った方が完璧に綺麗になり、結果的に時短になるのではないか?」と発想が転換しました。
実際にやってみたところ、その判断は正しかったと確信しました。
【体験談】分解清掃が「唯一の正解」である理由
分解清掃は、100%汚れを取り切ることができます。
この徹底的な洗浄は、お客さまへの安心提供という点だけでなく、作業者自身の精神的な満足感にも繋がります。
下からブラシで触れない黒いカバーの裏側やファンの軸周りに溜まった埃を見たとき、「これを放置していたらダメだ」と心から思いました。
この「完璧な仕上がり」を知ってしまうと、もう中途半端な清掃には戻れません。
2. 準備編:安全第一!必要な道具と最重要ステップ
分解清掃は難しいことではありませんが、安全対策と適切な道具が成功の鍵です。
🚨 最重要ステップ:必ずブレーカーを落とす!
換気扇本体には電気が通っています。
水や洗剤を使用する清掃作業中に感電やショートのリスクを避けるため、作業に入る前に必ず該当箇所のブレーカーを落としてください。
これを怠ると非常に危険です。
🔧 必要な道具リスト
以下の道具があれば、ネジ式の古い換気扇(多くはシロッコファンタイプ)も簡単に分解できます。
3. 実践編:15分で完了!換気扇を100%綺麗にする手順
ここからは、私が実際に行っている分解清掃の手順を追って解説します。
ステップ1:白いカバーを外す
まずは表面の白いカバーを外します。
これはピンやバネで留まっていることが多く、比較的簡単に外せます。
ステップ2:黒いカバーを留めているビスを外す

白いカバーを外すと、その奥に黒いファンを覆うカバーが見えます。これを留めている4つのビス(ネジ)を外します。
-
ビスの位置は暗く、深い場所にあることが多いです。ヘッドライトなどで照らし、長い手動ドライバーで確実にネジ山にフィットさせて回しましょう。
-
外したビスは、準備したネジ置き場にすぐに入れ、絶対に落とさないように注意してください。
ステップ3:ファンを外す際の最重要ポイント
黒いカバーが外れると、いよいよファン(羽根車)がむき出しになります。
ファンを外す前に、最も重要なポイントがあります。
チェック1:モーターの動作確認(異音チェック)
ファンを外す前に一度、ブレーカーを戻して換気扇を回し、異音がしないか確認しておきましょう。
これでモーターに異常がないことを確認してから分解に移ります。(もし異常があれば、分解せずに業者に依頼すべきです)
ファンを外す:ネジの回転方向の罠
ファンをモーター軸に固定しているネジを、スパナやプライヤーで回します。

-
注意! 換気扇のファンネジは、使用中に緩まないように、通常のネジとは逆の「逆ネジ」になっていることが非常に多いです。
-
そのため、ファンを外す(緩める)際は、「時計回り」に回します。
-
外したネジは非常に小さいので、慎重に回収してください。
ステップ4:洗浄と拭き上げで「徹底洗浄の快感」を得る

ファンとカバーを外せたら、あとは洗うだけ。これが一番気持ちの良い瞬間です。
-
洗剤を噴霧: 外したカバーとファン全体にマジックリンなどの洗剤をたっぷり噴霧します。
-
つけ置き(数分): 1分ほど反応させます。(アルミ製ファンの場合は変色に注意し、短時間で)
-
シャワーで流す: ほとんどのホコリと汚れは、シャワーで一瞬で流れ落ちます。
-
本体の拭き上げ: ファンを取り付ける前に、本体内部とモーター周りに溜まったホコリも水拭きでざっと拭き上げておきましょう。
洗ったファンとカバーは、まるで新品のようにピカピカになります。

ステップ5:取り付け時の失敗を防ぐプロのコツ
取り付けは逆の手順で行いますが、以下のコツを押さえるとスムーズです。
コツ1:ファン取り付け後の動作チェック
ファンをモーター軸にしっかりはめ込み、ネジを反時計回り(締める方向)に締めます。ネジが締まったら、カバーを付ける前にもう一度動作チェックをし、異音がないかを確認してください。
異音があれば、ファンが軸に正しくハマっていない可能性があります。
コツ2:カバー取り付けは「仮止め」から
黒いカバーを取り付ける際、4つのネジ穴を同時に合わせるのは難しいです。
-
下から見上げてネジ穴の位置が合っていることを確認し、左手でカバーを押さえながら、一番付けやすいネジを**「仮止め」**します。
-
残りの3つのネジも全て仮止めし、全てのネジ穴が合ったことを確認してから、一つずつ均等にしっかりと締め付けて完了です。
終わりに:もうホコリに悩まされない毎日へ
冒頭でお伝えした通り、私は長年、換気扇の分解清掃を避けていました。
しかし、ネジ式の古いタイプでも、慣れたら10分〜15分で完璧な仕上がりになることがわかりました。
最初は不安かもしれませんが、この手順と道具があれば、あなたにも必ずできます。分解清掃に切り替えれば、ホコリが逆戻りするモヤモヤから完全に解放され、「徹底洗浄の快感」とともに、清潔な空間が手に入ります。
ぜひ、この週末に試してみてください!
スポンサーリンク


コメント