「もう勘弁してくれ! 換気扇のビス、どこ!?」
ハウスクリーニングの仕事をしていて、たまに出くわすのが古いタイプの浴室換気扇。
特に、黒いカバーがビス3本でガチガチに固定されているタイプ…。
これがまた、ビスの頭が奥の見えにくいところにあって、分解する前から心が折れそうになるんですよね。
この頃は手で簡単に取れるタイプになっているので洗いやすいですが、まだまだ古いのも結構あります。だから困る…
今回も例に漏れず、ビス外しで四苦八苦しました。と言えば大袈裟ですが(ちなみにヘッドライトをケチったのが最大の敗因です…)。面倒だったのでそのまま作業した…笑。 皆さんは是非装着してくださいね。
ところが、今回の場合は、20cmのロングドライバーと、あるコツのおかげで無事にクリア。
ファンにこびりついたカチカチの汚れも、ひと手間加えることでツルツルに!
この記事では、私が身をもって体験した古い換気扇の攻略法を、ビフォーアフターの写真付きで包み隠さずお伝えします。「ビスさえ外れればこっちのもの!」と思えるようになるでしょう。
プロの裏技!ロングドライバーと外す順番のコツ
ここからは、難関のビス外しをクリアするためのプロの裏ワザを伝授します。
暗くて見えないビス穴に普通のドライバーを差し込んでも、斜めになって力が逃げてしまい、ネジ山を潰す(ビス舐め)リスクが跳ね上がります。これが一番怖い!
攻略の鍵となったのは、たった二つです。
🔑 攻略法その1:20cmのロングドライバーは必須!
用意したのは、軸の長さが20cmぐらいある長いドライバーです。

外した後の写真ですが、ドライバーはこういうタイプ。
これがなぜ必要かというと、ビスが天井の奥の見えにくいところについているため、ドライバーを垂直に、かつ奥までしっかりと届かせるためです。
長いドライバーなら、手元でドライバーを水平に保ちやすく、ビスの頭に対して真上から力を加えることができます。これで、ネジ山を潰すことなく、硬く締まったビスも確実に緩めることができるわけです。
🔑 攻略法その2:ビスを外す「順番」が命綱
さらに重要なのが、ビスを外す順番です。これはもう、経験から学んだ鉄則だと思ってください。
- 外しにくい奥のビスから先に緩めていく。
- 最後に一番取りやすい手前のビスを残しておく。

ここが一番外しやすいビスの位置です。他の箇所は見えにくいところについてますね…
カバーを留めているビスが3本だとして、2本目まで外すと、カバーはグラグラしてきます。このグラグラした不安定なカバーを支えながら、奥のビスを外すのは至難の業です。
だからこそ、外れかけたカバーを支えるために、最後に残すビスは、体が一番動かしやすい位置にあるものにする。そうすれば、片手でカバーの重さを支えつつ、残りのビスを楽に回して安全に取り外すことができるんです!
この順番さえ守れば、ビス外しで心が折れることはありませんよ。
さあ、いよいよファンを取り外して、洗浄準備に入りましょう!
意外と簡単? ファン(プロペラ)の取り外しと洗浄準備
「難関のビス外しをクリアすれば、あとはこっちのもの!カバーを外すと、いよいよ汚れたファン(プロペラ)とご対面です。
私が今回外した古いタイプのファンは、ナットで固定されていました。
これも『どっちに回すんだ?』と一瞬迷うんですが、結論から言うとプライヤーで掴んで時計回りに回したら、あっさり外れました。
工具さえあれば、固着していなければ力はほとんどいりません。
ファンはプラスチック製だったので、ここから洗浄作業に入りますが、最大の注意点がひとつ。
🚫 プラスチックファンの洗浄注意点と汚れの正体
ビス外しという最大の難関をクリアしたら、いよいよ洗浄です。
ファンはプライヤーを使ってナットを回せば簡単に外せるんですが、ここで最大の注意点があります。それは、ファンがプラスチック製だということ。
💧 なぜお湯が使えないのが「辛い」のか
キッチン換気扇の油汚れなら、50℃以上の熱いお湯に洗剤を溶かしてつけ置きするのが最強の攻略法です。
熱の力で汚れの分解スピードが段違いにアップします。
しかし、プラスチック製のファンを熱湯につけると、変形したり破損したりするリスクがあります。泣く泣く冷たい水かぬるま湯で洗うことになるんですが、これが本当に辛い!熱の力が使えない分、洗剤の力と「時間」が勝負になってきます。
🦠 その硬い汚れの正体は「複合汚れ」!
そして、このファンにこびりついたカチカチに硬い汚れ、これ、実は純粋な油汚れではないことがほとんどです。
浴室の換気扇の汚れの正体は、主にこの3つの合体技です。
- ホコリや繊維
- 皮脂汚れ(酸性)や石鹸カス
- カビの胞子
これらの複合的な汚れが、浴室の湿気と乾燥を繰り返すことでミルフィーユ状に固着しています。
特に皮脂汚れは酸性なので、今回使ったようなアルカリ性洗剤が非常に効果的に作用します。
熱湯が使えない分、このアルカリ性洗剤の力を最大限に引き出すのが次のステップ。頑固な汚れを撃退した「2度洗い」のコツを紹介します!
🧪 頑固な汚れを撃退! アルカリ洗剤「2度洗い」の威力
熱湯という最大の武器を封じられた私たちに残されたのは、アルカリ性洗剤の力と、それを最大限に活かす**「時間」**です。
さあ、いよいよ洗浄です。ファン全体にアルカリ性洗剤をたっぷりと吹きかけ、汚れが分解されるのを待ちます。
💧 1回目の噴霧では「表面」しか落ちない!
「これで一発OKだろう!」と軽くスポンジでこすってみたんですが、甘かったです。長年の複合汚れは手ごわい!表面のホコリや薄い皮脂は落ちたものの、ファンの溝の奥や、硬くこびりついた汚れの芯まではまったく緩んでいませんでした。
ここで無理にゴシゴシこすっても、プラスチックを傷つけるだけ。
そこで私が実践したのが、この勝利の秘訣です。
✨ 勝利の秘訣は「浸透」と「再分解」の2度洗い
一度でダメなら、もう一度、洗剤の力に頼るのが正解です。
- 1回目の洗浄後、軽く水で流す:残っている汚れの表面を少しキレイにして、洗剤が浸透しやすい状態にします。
- 洗剤を再度たっぷりと噴霧:汚れの塊がまだ残っている部分に、アルカリ洗剤を再度吹きかけます。
- 時間をかけて放置:これが重要!今度は汚れの芯の部分まで洗剤がじっくりと浸透し、固まった皮脂などの成分を内側から分解する時間をしっかりと与えます。
結果は大当たり! 2回目の洗剤噴霧と、古歯ブラシなどで優しくこする作業だけで、カチカチだった汚れがみるみるうちに溶けて流れていきました。手間は増えますが、この「アルカリ洗剤2度洗い」は、ゴシゴシこする物理的な労力を大幅に減らしてくれる最強の時短テクニックです。

最初はこのように、強アルカリ洗剤をつけてしばらく置いて、ブラシで擦りましたが、落ち方は中途半端。
そこで、もう一度、同じ洗剤をたっぷり噴霧すると、一発でするっと綺麗になりました。

分解したパーツを元通りに戻せば、作業は完了です。

まるで新品がついたみたい。
あとは、黒いカバーも最初に付けやすい位置のビスからつけるとやりやすかったです。取った時とは逆の順序で。
これで古い換気扇の掃除は、もう「楽勝」ですね!
まとめと作業の実感
正直に言って、ヘッドライトをケチって少し手間取ったのは大反省。
でも、難関のビス外しさえクリアしてしまえば、あとは洗剤の力を借りて落とすだけ。
今回の経験から、この古いタイプの換気扇は『分解が最大の壁』だと改めて感じました。
**『古いタイプだから無理』**と諦めるのは本当に勿体ない!
もしあなたが、浴室の換気扇の掃除を諦めかけているなら、ぜひこの記事を読み返して、ロングドライバーとヘッドライトを用意してみてください。
分解さえできれば、後はアルカリ洗剤の2度洗いで汚れは必ず落ちます。今回のハウスクリーニングスタッフである私の作業体験がその証拠。
この記事が、皆さんの大掃除の助けになり、家族が毎日使う浴室がピカピカになるきっかけになれば嬉しいです!
ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。
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