先日担当させていただいたワンルームのお部屋のクリーニング。
全体的にはきれいに清掃されていましたが、私はある一点に目が釘付けになりました。
それが床のワックス。
パッと見は問題ないように見えたのですが、よく見るとワックス層のところどころに、何かをこぼしたような、洗っても取れないシミが残っていたんですね…
このまま上から新しいワックスを塗布してしまうと、このシミやムラを**「閉じ込めて」しまうことになります。そうなれば、仕上がりはイマイチになりますし、何より後からご入居される方から「汚い」とクレーム**になる可能性が高い。
プロとして、それは絶対に避けたいところです。
迷わず決断!床全体を「リセット」
仕上がりの美しさと、お客様(オーナー様や管理会社様)への安心を優先し、私は「全剥離」を決断しました。
ワックス剥離は、床材を傷めないよう細心の注意が必要なデリケートな作業で、特に古いワックスを剥がす際は、剥離剤の浸透時間や、水分の管理が重要です。
失敗すると床材を傷めたり、逆にムラを作ってしまったりするリスクがあるから…
私は慎重に1メートル四方に区切りながら、少しずつ古いワックス層と汚れを完全に除去していきました。
具体的な方法は過去記事に書いています。
時間は1時間15分ほどかかりましたが、その結果、床にダメージを与えることなく、古いワックスとシミをすっきり剥がすことができました。
ここまで上手くいけば、壁を一つ乗り越えたようにほっとしました〜。
徹底的な確認と手直しが「完璧」を生む
ですが、剥離作業を終えた後、乾燥させてから、剥離がきちんとできているかを徹底的な確認が必要。
今回は迅速な作業を心がけたため、ところどころに若干のワックス残りがあるのを発見。
このわずかな残りも見逃しません。新しいワックスの密着不良やムラの原因になるからです。
すぐにその部分だけをめがけて、軽く剥離剤を当てて拭き取り、手直しをしました。この一手間が、最終的な仕上がりの「完璧」を左右します。
【仕上がり写真】手間をかけたからこそ生まれる輝き!
確認と手直しを経て、完璧な下地を作った後、新たにワックスを塗布したのが、こちらの写真です!

夕方になり、日当たりの角度が暗いですが… わかるでしょうか?
古いシミやムラが消え、床本来の明るさと、均一でピカピカな光沢が戻りました。
**「もし剥離をしていなかったら…」**と考えると、この判断は間違っていなかったと確信しています。
ハウスクリーニングは、ただ汚れを落とすだけでなく、**「次の利用者様が気持ちよく過ごせるかどうか」**までを考える仕事です。
これからも、一つ一つの現場でプロとしてのこだわりと責任をもって作業に取り組んでいきたいと思います。
今日の作業レポートは以上です。
「やっちまった…」ブレーカーカバー洗浄で床ワックス全剥離した話
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