「触るな危険!」経年劣化した白い化粧板クローゼット清掃の限界と失敗談

みなさん、こんにちは!

ハウスクリーニング作業に携わり30年が経過しました…

ハウスクリーニングを辞めたい!30年続いた自分が継続の秘訣をお伝えします

時々思わねところで、我々プロの清掃員でも、**「あー、これはやっちゃったな…」**と冷や汗をかく現場があるんですよね〜

今回は、まさにそんな案件。

現場は、賃貸マンションのクローゼット。

白い化粧板の壁が、黄色いシミや全体的な黄ばみで結構な状態だった…

担当者さんからは「内装工事するほどの予算はないから、数万円の簡単な清掃でなんとかならないか」というオーダー。予算がないなら、なんとか腕でカバーしたい!と意気込んだものの、結果はというと…。

限界を超えて「触り」に行った結果、逆に表面を「えぐって」しまうという大失敗をやらかしてしまいました。

今回は、このデリケートすぎる**「経年劣化した化粧板」**清掃がいかにリスクが高いか、プロでも失敗する清掃の限界、そしてお客様にどう納得してもらったか、モヤモヤも込みで全て公開します!

これは手ごわいぞ…

 

今回の現場は、退去後の賃貸マンションのクローゼットでした。扉を開けてみると、「うわっ」と思わず声が出ちゃうレベル。

白い化粧板の壁が、全体的にどす黒い黄ばみに覆われていました。

特にひどかったのが、上から黄色い液体が垂れたようなシミ跡

湿気とホコリ、前の入居者さんの生活臭が染み付いた結果でしょう。

さらに厄介だったのが、シミ以外の部分。ポツポツと表面が破れてめくれている箇所がいくつもあったんです。

これは、過去に誰かが強すぎる洗剤を使ってゴシゴシ拭いた結果、化粧板の薄い表面シートが溶けて下地が露出してしまった跡だと推測しました…

うむ?一瞬考える…

正直、清掃でどうにかできるレベルを越えているのは明らかなので。

 

内装屋さんの言葉と、予算の壁

 

まず、お客様である担当者さん(管理会社の方)に状況を報告。

すると、内装屋さんに相談したときのやり取りを教えてくれました。

「この上からクロスを貼っても、劣化がひどいからすぐ剥がれてくるよ」「高額な施工をするほどの付加価値は、このクローゼットにはない」

なるほど。つまり、大規模なリフォームはナシ

担当者さんからのオーダーは、「数万円ほどの簡単な清掃で、もうちょっとマシにならないか」という、プロの腕頼みのオーダーに変わったんですね。

予算の壁がある以上、我々清掃員が頑張るしかない!

そう思って、清掃に取り掛かりました。

 

失敗発生!「えぐってしまった」瞬間

 

まずは、メラミンスポンジを濡らして、ごく軽く撫でてみました。

すると、うっすらした黒ずみやホコリはきれいに落ちて、少し明るくなった!「いけるかも?」と希望が見えた瞬間です。

しかし、問題は黒い線状の傷と、頑固な黄ばみの「垂れシミ」です。

メラミンで落ちきらない部分を、もう少し強い洗剤と濡らした雑巾で、目立たない隅の線を軽く「キュッキュッ」と擦ってみました。

結果は… 大失敗

擦った瞬間、「ゴリッ」という嫌な感触と共に、化粧板の白い表面が余計に削れてしまい、下地の木材っぽい色がむき出しになってしまいました。

いわゆる**「表面をえぐってしまった」**状態です。

ああ、これだ。

これこそが、内装屋さんが言っていた「負荷価値がない」状態の原因。表面の化粧シートがもう限界ギリギリで、少しの摩擦で崩壊してしまうほど劣化していたんですね。

何はともあれ、自分が破ってしまった…

清掃の限界と、モヤモヤした着地

 

この失敗で悟りました。「下手に触れない。濡れたメラミンスポンジで軽く撫でたのが限界だった」と。

すぐに作業を中止し、メラミンスポンジで優しく清掃できた範囲で終了

担当者さんに「これ以上やると、逆に表面を傷つけるリスクが高いと判断しました。清掃で回復できるのはここまでです」と、限界を正直に伝えました。

幸い、担当者さんは「ああ、やっぱり無理でしたか。

中だし、これでオーナーに納得してもらいます」と納得してくれたので、一件落着… なはずなんですが、モヤモヤは残ります。

  • 予算がないとはいえ、失敗して傷を増やしてしまったこと。
  • プロとして完璧に回復できなかったこと。

プロ意識の高い人ほど、こういう現場は心に残るものだと、それを勝手に気休めにしました。

でも、今回の教訓は**「劣化しきった化粧板は、清掃の範疇を超える」**ということ。

この経験を次に活かすために、これからは**「この素材は清掃で回復できません。内装の入れ替えが必要です」**と、リスクを伴う作業を始める前に、ハッキリ断言する勇気も必要だと痛感しました!

これが今日の作業のレポートであり、着地点です。

さて、あなたの現場で「これは触れないな…」と諦めた素材は何ですか?
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