「今日は最高だ!」と思ったときが一番あぶない――調子がいい日に潜む「無敵感」のわな

体調は万全。
段取りも完璧。
邪魔も入らず、作業が気持ちよく進んでいく。

まるで、
すべてが自分の味方をしてくれているような日。

そんな**「絶好調な日」**は、
仕事をしていても本当に楽しいものです。

でも実は——
その日こそが、
**一番大きなミスが起きやすい「危険日」**だとしたら
どうでしょうか。

▼これはシリーズ記事です。前回の内容はこちら

「忙しい日」にだけミスが忍び寄る本当の理由――焦りより怖い「脳のバグ」の正体


1. 「すべてが順調」な日に起きること

調子がいい日は、
判断も早く、動きも軽い。

「今日は何をやっても上手くいく」
そんな感覚になります。

問題は、
その感覚が自分では止められないところにあります。

順調すぎる流れは、
気づかないうちに
注意力まで一緒に流してしまうのです。


2. 「快晴のドライブ」が一番あぶない

想像してみてください。

空は青く、道はまっすぐ。
視界は良好、車も少ない。

そんな日は、
自然とスピードが上がります。

「この道なら大丈夫」
「今の自分なら問題ない」

でも、スピードが出ているときほど、
小さな石や急なカーブに
気づくのは遅れます。

仕事も、まったく同じです。

調子がいい日は、
心のスピードが出すぎてしまう。

それに本人だけが、気づいていません。


3. 「無敵モード」が慎重さを消していく

仕事が順調に進みすぎると、
脳の中に、ある感覚が生まれます。

「今の自分なら、何でもいける」

いわば、無敵モードです。

この状態になると、
普段は自然にかかっている
「慎重さ」というブレーキが外れます。

  • エアコン掃除
    「今なら大丈夫」と強気になって、
    固いパーツを強引に外してパキッ。

  • 網戸や電球
    リズムに乗ったまま作業して、
    手元が狂ってガシャン。

本来なら
「一呼吸おこう」と思う場面で、
勢いがそれを上書きしてしまうのです。


4. 確認が「ムダ」に見え始めたら要注意

もう一つ、
調子がいい日に起きやすい変化があります。

それは、
確認作業がムダに見えてくること

「ここまで完璧にやったんだから、
 汚れが残っているはずがない」

そうやって、
二重チェックを自分で
「合格」にして飛ばしてしまう。

勢いがあるからこそ、
止まることが怖くなる。

でも、
その一回の省略が、
一番大きな見落としにつながります。


5. あえて「リズムを崩す」というプロの技

絶好調の日にこそ、
プロは自分を止める仕掛けを入れます。

  • 現場を出る前に、あえて一口だけ水を飲む

  • 最後の確認の前に、深く一度だけ呼吸する

ほんの数秒で構いません。

勢いのまま確認するのではなく、
「ふつうの自分」に戻ってから見る

この一手間が、
無敵感からあなたを引き戻してくれます。


まとめ

調子がいい日は、
たしかに最高です。

でも、
プロとしての本当の強さは、
「乗っている自分」を疑えることにあります。

「今日は調子がいい。
 だからこそ、いつもより一歩、慎重に」

そう思えるようになったとき、
あなたはもう、
どんな状況でも崩れない
本物のプロフェッショナルです。

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