「人間だからミスはする」――だからこそプロが命がけで守る「3つのチェックリスト」

「絶対にミスをしない人」は、この世にいない

「プロなんだから、ミスは許されない」

たしかに、それは理想です。
でも現実には、どんなに経験を積んでも、
どんなに注意していても、ミスは起きます。

私たちはロボットではありません。
体調がいい日もあれば、悪い日もある。
忙しい日もあれば、気が緩む日もある。

だからまず、こう認めてしまいます。

「人間である以上、ミスは起きる」

大切なのは、
ミスをゼロにすることではありません。

起きてしまったミスを、
現場の外に出さないこと。

そのために、
私がどんな日でも必ず守っている
「3つのチェック」を紹介します。

▼これはシリーズ記事です。前回の内容はこちら。

「今日は最高だ!」と思ったときが一番あぶない――調子がいい日に潜む「無敵感」のわな


チェック① 作業前の「もしも」予測

作業を始める前、
道具を広げるその前に、
ほんの数秒だけ立ち止まります。

そして、こう考えます。

  • もしも、このプラスチックが劣化していたら?

  • もしも、新品のクロスに最初から汚れがあったら?

「きっと大丈夫」ではなく、
「ミスが起きるとしたら、ここだ」
と、先に弱い場所を探す。

それだけで、
手の動きや力の入れ方が
自然と慎重になります。


チェック② 作業中の「違和感」を無視しない

作業中、
ふとした瞬間に感じる
「いつもと違う感じ」。

  • ネジが、いつもより固い気がする

  • 洗剤の弾き方が、少しおかしい気がする

この小さな
**「あれ?」**を、
なかったことにしません。

一度、手を止める。
もう一度、見る。

自分の感覚を、
一番信頼できるセンサーとして扱う。

それが、
大きなトラブルを防ぐ
最後のブレーキになります。


チェック③ 作業後の「他人の目」点検

作業が終わったあと、
もう一度だけ、
自分の仕事を見直します。

そのときに見るのは、
頑張って落とした場所ではありません。

あまり見ていない場所。
意識が向いていなかった場所。

道具を片付けたあと、
入居者の立場になったつもりで
部屋を見渡します。

「完璧にやったはず」ではなく、
「まだ何かあるかもしれない」
という目で見る。

この最後の一歩が、
信頼を守ります。


【結び】仕組みが、あなたを守ってくれる

「頑張る」
「気をつける」

これらの言葉には、限界があります。

調子が悪い日も、
逆に絶好調で油断しそうな日も、
この3つを淡々とやる

それだけです。

人間の弱さを、
気合ではなく、仕組みでカバーする。

それが、
お客様に安心を届け、
同時に自分自身を守る
いちばん確実な方法です。


シリーズを読んでくれた方へ

慣れた日も、
油断した日も、
忙しい日も、
調子がいい日も。

人は、必ず揺れます。

だからこそ、
揺れない「型」を持つ。

このチェックリストが、
あなたの現場で
静かに役に立てば嬉しいです。

▼この記事はシリーズ最終回でした。最初の記事はこちらです。

「慣れたときが一番あぶない」――掃除のプロが必ず自分に問い直す「心のわな」

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