はじめに
こんにちは。
この記事をご覧になるあなたも高圧洗浄機で水を噴射するお仕事をされている方ですね?
わたしも壁や床に向かって高圧洗浄機の水で洗浄する仕事が時々あります。
その水しぶきが周りの人や物にかかってしまうことに気を使いませんか?
この記事では、あるマンションの壁を高圧洗浄した時に、水しぶきが人にかからないようにどのように対策したかをお伝えします。
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高圧洗浄したマンションの周りの状況
先日洗浄したマンションでの作業は特に気を使いました。
外壁の立地条件に関してですが、
外壁に高圧洗浄機で水をかけるために作業者が移動できるスペースは、
隣の敷地までの幅がわずか1メートルもない通路で、
隣の敷地内の駐車している車には水がかからないようにしなければならないというのが条件です。
その上、駐車場のスペースには立ち入らないように制限されています。
どうすれば駐車している車などに水がかからないようにしながら外壁を高圧洗浄できるのか悩みました。
屋上からブルーシートをかけて、その中で作業する
その対策で、ブルーシートを屋上からかけました。
一言で言うと簡単に聞こえますが、通路の幅が狭いので、脚立の角度は危険です。
それでも、結果的に何とか車に水をかけることなく外壁をきれいにすることができました!
それで下記のことをこれからお話したいと思います。
- 水が飛び散らないようにブルーシートをどのようにかけたか
- 通路が狭いために角度が急すぎる脚立作業の危険回避
外壁洗浄の現場の条件と状況
以下の写真が外壁洗浄する部分と立地条件です。
一面だけ雨だれが目立っている原因
補足すると、築10年くらいの建物で、外壁は全体的に綺麗です。
ところが、駐車場に面している見えている面だけ雨だれが目立っています。
その原因はこの面の上部の施工が悪く、コーキングにヒビが入り、雨水が下に垂れることでした。
他の面の上部にはヒビがないのに…
そこだけのために苦労させられた感じです。
そこは壁面を高圧洗浄した後、修復工事を行うみたいです。
この面の外壁洗浄の課題
それほど高い場所ではないので、7尺ほどの脚立があれば、そして近隣の駐車場の土地に入って作業できれば、普通に高圧洗浄機で綺麗にできる話ですが…
課題は以下の二つです。
- 駐車場の地主さんからは、侵入お断りと駐車中の車に水がかからないように言われている
- 通路は狭く脚立を立てかけると角度が急すぎで危険、しかも土地の仕切りには有刺鉄線がある
結構、知恵と工夫が求められるこんな現場は初めてのことでした。
近隣対策と作業者の安全を考えてブルーシートを屋上からかける
おおざっぱに言えば、
建物の屋上からブルーシートを垂らし、外に水しぶきが飛ばないようにしながらそのブルーシート内で作業者が高圧洗浄機で洗浄しました。
作業者は急角度の脚立に上り、片方の手で脚立にしがみつきながらもう一方の手で高圧洗浄機で使う作業になります。
それで、脚立が倒れ込まないようにしっかり固定するための対策と、作業者が足を滑らせた時の安全帯を装備しなければなりません。
今回は、腰に巻くタイプの安全帯よりもフルハーネスのタイプのものを使用しました。
屋上からブルーシートをかけた方法
屋上からブルーシートをかけて壁面の横の面から見るとこのようなイメージです。
手前に見えているのは高圧洗浄機のためのホースで、ブルーシートとは関係ありません。
屋上からトラロープで両端と真ん中の3つを縛りました。
屋上から見るとこんな感じです。
このトラロープが逆の壁面に向かい、逆の壁面の下に向けてトラロープを渡すとこんな感じになります。
逆の壁面にトラロープを垂らし下でくくりつけました。
これでしっかりとブルーシートを固定できました。
しかし12月14日の冬の時期のため風が強く、屋上で作業員がロープを押さえていなければなりません。
幸い、作業中はずっと風が強かったのですが、ブルーシートが吹き飛ぶことはありませんでした。
高圧洗浄機の設置場所
下からの作業だけだとどうしても上の方にはうまく水が飛びません。
それで屋上からも水を噴霧しました。
それで、下からでも上から両方から高圧洗浄機が使えるように、下の写真のように中2階になっている位置に本体を設置します。
写真の状況は、洗浄後の綺麗になった状態でブルーシートを撤去して、荷物も全て片付けた状態です。
本体はこんな感じです。
延長コードリールと長いホースを使い、水栓はマンションの1階の散水栓から取りました。
高圧洗浄吹き付けの注意点
作業員はたっぷりと水しぶきがかかるので、完全にレインコートを着て作業します。
まず屋上から高圧洗浄機で吹き付け
まず屋上からブルーシートをかぶりながら、下に向けて上から2段目くらいまで洗浄しました。
もちろん、誰も下にいないことを確認の上での作業です。
続いて下から脚立を立てかけて高圧洗浄機で吹き付ける
背が届かないところに脚立を立てかけて、そこから始めました。
1人が(もちろん完全レインコート装備)脚立をしっかり固定して、別の人が脚立と壁にもたれかかるような姿勢で高所に吹き付ける感じです。
因みに前述の2番目のブルーシートがかかっている写真はこの作業中の写真です。
脚立が背面に倒れると、有刺鉄線で大怪我することになるのでそうならないように十分注意しました。
少しずつ脚立をずらしながら背の届かないところを洗浄していき、それが終わると脚立をどけて地面に足をつけて低所部分を洗浄しました。
一旦ブルーシートを取り込んで仕上がりを確認
この状態だとどれほど綺麗になっているのか確認できないので、面倒ですが一旦ブルーシートを取り込みました。
だいたい綺麗になっているのですが、幾分汚れが残っていたので再度ブルーシートを垂らしてそこだけ作業をしました。
さて、仕上がり写真です。
まだ濡れている状態ですが、雨だれの汚れは全て除去できました。
準備と撤去も含めて1日作業になりましたが、
事故や怪我もなく近隣に水しぶきがかかることなく、仕上げりも満足していただけました!
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終わりに
今回の壁の高圧洗浄は、汚れそのものはひどくなく、すごい高所ではありませんでしたが、作業場所が激狭のため非常に苦労し、
安全対策のために防音シートなど業者に頼むほどでもない作業なので、自分たちで何とかしなければならない状況でした。
自分で言うのはなんですが、今までブルーシート対策に慣れていませんでしたが、それなりに上手に対応できたと思います。
外壁の高圧洗浄作業の飛び散りに関する近隣対策のヒントになれば幸いです。
では。
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