ハウスクリーニングの作業をしていると、高層マンションの高級な最上階の風呂場の配管がいつも臭い、と思われませんか?
不思議なことに、配管が詰まっている場合を除いて、通常の風呂場の配管は別にそんなことないのに…
ただし、よくあるのは、洗濯機を置いてある洗濯板の配管からは臭ってくることがあります。洗面台の近くなので臭くて嫌ですよね。
今回はその原因についてお話しします。
結論から言えば、配管のパーツのパッキンが取れているか、しっかりとついていないのでは?という内容です。
時々仕事で、ここ15年以内築のマンションの最上階の部屋に入ることがあるのですが、おおよそバスルームはこんな感じではないですか?
バスタブは黒で、入り口のドアは透明、壁は光沢のある石材で、TVがついてます。
ところが、中に入ってみると、気になる程、配管臭がするんです。この部屋だけでなく、こういうタイプの風呂場の配管はいつも臭い… なんで?
しばらく空室だったら水を流すことがないので、下から匂いだけ上がってくるんですよね。もしかして配管の構造上の問題?
繰り返しますが、同じマンションの下の方の風呂の配管からは、空室でもそれほど臭ってこないです。洗濯板の配管からは臭ってくるけど。
少し余談ですが、
家賃で言えば最上階と普通の部屋を比べると雲泥の差なのに不思議に思っていました。
ちなみに、この写真の部屋は大阪市の心斎橋にあるタワーマンションで35階で家賃は月に100万円。
ちょっと低層階でも月に30〜40万円はザラです。
こんな飲み屋街に建っているタワーマンションに、いったいどんな人、もしくは業者が月に100万円も出して借りるのか… 考えると怖くなってくるので深入りはここでやめます。
これが景色です。
10階建てくらいの建物もこれだけ低く見えるから、下を見ると結構怖い…
さて本題です。
なぜ配管から臭ってくるのか?
配管のパーツを外して洗うと、このようにパッキンがついていませんでした。
この部品は、本来であれば、赤の矢印の部分に輪っかになった黒いゴムパッキンがついているはずです。
それがそもそもない… 外れたパッキンも見当たりませんでした。
元々なかったのか、多分違うと思いますが前の入居者が下手に外して引きちぎったのか…
あるいは、前の清掃業者がこの部品を洗っているときに、パラっとパッキンが外れてそのままにしたのか…
いずれにしても、このパッキンをつけないことには、配管をどんなに洗浄しても、この辺りのパーツを綺麗にしても、配管にぶち巻く薬剤を入れても、しばらくすれば匂いが上がってくるでしょう。
この状態でも、シャワーなどで体を洗っているときは、一時的に配管臭は消えます。なぜなら、配管に流れた水が匂いの蓋になっているからです。
ということで、ハウスクリーニング作業の経験者の方なら十分ご存じだと思いますが、初心者の方もおられると思いますので念のためお伝えします。
たいていのマンションの風呂場や洗濯板には、築30年以上の古い建物でない限り、配管のパーツに輪っか上の黒のゴムパッキンがついています。
それは、古くなると取れてしまい、なかなかボンドでもくっつかないため、そのままにしていることが見受けられますが、たいていの場合それが配管臭の原因です。
なので、匂いの敏感な新しい入居者からせっかく風呂場を綺麗にしても、配管臭でクレームになることがあるので、担当者の方に連絡して、ゴムパッキンのついた配管のパーツに交換することが望ましいでしょう。
ちなみに、我が家の風呂場の構造はパッキンがないため、定期的に配管洗浄したとしても、いつでも臭ってきますが…笑
ちなみに写真のカラーの印は、床が汚れないようにするために、シャンプーなどを直置きせずに、引っ掛かけている状態です。
築50年近い古い建物の割には、綺麗に保っていると思っているのですが、配管の構造上、匂いは上がってきますね。仕方ないと割り切っています。
ということで、今回は以上にしたいと思います。
風呂場や洗濯板の配管が匂うなあ、と思ったら、配管を開けてみてそのパーツに黒のパッキンがついているか確認してみてくださいね。
もしなかったり、外れていたりしてたら、パーツの交換をおすすめします。経験上、パッキンをボンドでくっつけるのは困難でした。
もし、自信のある方はボンドでくっつけてみるのもいいかもしれませんが、余分なボンドが本体にくっついてしまって、今度はこのパーツが外れなくなるかもしれないリスクがあることを、どうか念頭に。
最後までご覧いただきありがとうございました。
関連記事→【ハウスクリーニング】作業前の不具合チェックポイント(お風呂場編)
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