はじめに
今仕事がうまくいっていても、数年後には需要がなくなり、やがては廃れていく…
どの業界でもこのような先行きに不安や心配がつきものです。
あなたは今、現役でハウスクリーニング業の作業員の方でしょうか?
ようやく仕事に慣れてきて今はそこそこ安定しているけど、この先も大丈夫なのかちょっと心配…
でも、この仕事が20年後とかに消えるということはまずないでしょう。
この記事を書いている私はハウスクリーニング歴30年で、確かに色々ストレスもありましたけど、そう言える理由を体験と観察でお伝えします。
まあ、一個人的意見として参考程度に。
余談ですが、ハウスクリーニングを続けていくのはもうしんどい、とお悩みの方は下記の記事が助けになるかもしれません。
ハウスクリーニングを辞めたい!30年続いた自分が継続の秘訣をお伝えします
若い世代の働き手不足
まず考えたいのは、これからの若い世代に人気のある職業とは?
インターネットが発展している昨今、ITやパソコン等に関連したインストラクターとか、事務職系が人気があるのではないでしょうか…
ますます今後はAIが発展して色々な便利な商品がどんどん開発されていく時代。
頑張れば、有名YouTuberとかに誰でもなれる…
そういう系統の企業に若手が殺到してますよね。
一方で、建設業や肉体労働系はきつい、汚いなどの理由で若い働き手が少なくなっています。
その上、労力の割には給料が安く、あまり上がっていかないですね。
なので、私の場合は大阪市内の賃貸マンションが仕事現場ですが、競合業者が撤退傾向にあります。
多分人手不足なのでしょう。
それで、ありがたいことに私が雇われている会社も長年生き残っています。
もちろん、仕事単価が安い、ややこしい客の相手などの対処のため、企業努力はしてきました。
このような世の中の動向のため、この先もおそらく若い働き手は少なくなると思われます。
今後、ハウスクリーニングという仕事の需要は減少するか
都市部や駅の周りでは、タワーマンションなどがどんどん建設されています。
家の数が増えれば増えるだけ、誰かがハウスクリーニングをしないといけないのでますます仕事量は増えますよね。
私は大阪府下のマンションの多い地域に住んでいますが、以前は竹藪や畑だったところにマンションが建設されています。
そして、小山が切り崩されてまでマンションが建設中。
ということは、部屋数が増えているということ。
今まで家族で広い戸建の家に住んでいた世代の方が、子どもの独立と共に広い家の手入れが大変になり、手頃なマンションに引越し。
そういう方が増えているのではないでしょうか?
家が増えなくても引越しが多くなればなるほどハウスクリーニングの需要は増えることに。
今後も学校の新学期や新しい職場への就職などは毎年のように続くでしょう。
転勤なども極端に少なくなることはないのでは?
ということは、人の入れ替わりがある以上、ハウスクリーニングの需要はなくならないことになります。
一方で、新聞紙拡張などの仕事は今後どうなっていくでしょうか…
残念ながら、衰退していくのは目に見えています。
今から10年前までは、いずれかの新聞を購読している家庭の方が割合的に多かった印象です。
スマホが当たり前の時代になり、ちょっとしたニュースはほぼ無料で見ることができます。
それに伴って、月々5,000円も出して新聞を購入する必要があるのか…
そう考えていくと、新聞はもう不要という家庭も増えていくはず。
どんなに企業努力しても、今後どんどん伸びていくようには思えない…
と言っても悲観的なことばかりではなく、下記の記事のような経験をすることは時々あります。
久々に新聞集金でやる気が出た体験→初対面の顧客から心遣いを受ける
でもね、伸びていくかどうかで言えば…
ですよね。
逆に、今後引越しは極端に減るでしょうか?
マンションの建設は10年以内に極端に減るでしょうか?
おそらくまだ続くでしょう。
ということは、良くも悪くもハウスクリーニングはなくならないですよね?
AIがいくら発達しても絶対に人の手が必要な業種
巷ではAIの進歩の凄さについて色々と聞きます。
一番身近なところではChatGPTなどでたいていの疑問の回答が得られる?
自動車も運転手なしで自動運転が可能?
AIに執筆させれば、そのうちWebライターは不要?
など。
AIの進歩により、今まで人間がしていた仕事がどんどん取られて、ますますリストラが…
AIとは関係ないのですが、人の手が不要になった分野としてこんな例もあります。
私が20代の時は確定申告のためにわざわざ税務署に出かけ、そこのスタッフにお世話になり、行列ができて大変でした。
幾年か経ち、指定の書式に必要事項を記載して、添付資料を郵送すればOKになりました。
ところが、今はe-taxの導入により、1時間ほどあれば、確定申告に郵送の必要もなくあっさりすんでしまう、そこまで時代が変化しました。
ということは、かつてのスタッフの人たちは働き口がなくなったことになります。
最近、私が住んでいる三井住友銀行の店舗もATMが2台据置のみと変わりました。
かつての銀行のスタッフは今どうしているのでしょう?
おそらく店舗異動だと思いますが、働き口は減っているので仕事を辞めざるを得なくなった人もいることでしょう。
では、ハウスクリーニングに関してはどうですか?
AIによって人間の手が全くいらなくなる、そんなことが考えられるでしょうか?
- キッチンの換気扇、戸棚、流しの清掃
- 風呂場の扉やバスタブ、配管の中や鏡や蛇口など
- ベランダやガラス窓、レール回り。
- フローリングの洗浄とWaxがけ
どう考えても、このような仕事を機械が全部完結してくれるなんて無理ですよね。
いや〜、AIを侮ってはいけない。20年後には可能かも?
そういう声が聞こえてきそうですが、少なくとも50代半ばの自分が働ける間はまあ無理でしょう。
なので、ハウスクリーニングはまだまだ途絶えない、むしろ需要は伸びる、と断言します。
その根拠は日本の高齢化社会ということ
高齢化がますます進むと、掃除が自分の手に負えなくなる人も増える
今、日本は高齢化社会。
ますますその人口は増えていくでしょう。
そうなると、どうなりますか?
80歳くらいの人がまだまだ長生きするとします。
どんなに健康な人でも、腰が悪くなり、体が不自由になり思うように動かなくなってくることでしょう。
これまでは、家の掃除くらい楽々お手のものでした。
ところが、屈んで拭いたり、奥の方まで手が届かなくなったり、脚立に乗って高いところに上がることさえ出来なくなる…
ひどい場合には階段を登ることさえできない…
そうなると、掃除だけでも人の手を借りなければならなくなります。
家事代行サービスを頼むのもありです。
でも、お風呂やトイレや台所の換気扇や配管、またはエアコンなど、どうしても専門的な作業になる分野もあるので、仕事の依頼は今後も廃れないのではないでしょうか?
今までの感覚では「掃除くらい自分でしなさい」でした。
つまり、たかが掃除。
でも、されど掃除なんです。
というのは、歯磨きの例で説明することができます。
「歯磨きくらい自分でしなさい」「しっかり歯を磨きなさい」
子どもの頃は親から何度もそう言われてきましたね。
でも、たかが歯磨き、されど歯磨き。
私は、歯石除去などのため3ヶ月に一度歯医者さんに通っています。
歯石除去って結構痛い〜
毎回約30分くらいの治療。
なんとか自分でできないものか〜
でも、歯石は自分の歯磨きだけでは完全に除去できないみたい…
歯医者さんが言うには、
「奥の方はどうしても歯石が溜まっていきます、そこは私たちにお任せください。」
とのことなので。
私は色々試してみましたが、歯の手入れは歯医者に通うことが欠かせないと諦めました。
家の掃除も歯磨きと同様に普通は自分でするものですが、素人ではどうしても手の届かないところが出てきます。
キッチンのレンジフード、風呂場の換気扇、エアコン内部の洗浄など…
プロでなくても、ちょっと器用な人ならできそうですけどね。
いずれにしろ、家の掃除をフォローする仕事の需要は今後増えていくものと思われます。
どうでしょう?
この記事でいくつか取り上げたことだけでも、仕事の割がいいかどうかは別として、ハウスクリーニングそのものの需要がすたれることはないかな、と思われたのではないでしょうか。
では、この辺りでまとめます。
終わりに
ハウスクリーニングは今後も安泰なのでしょうか?
答えは、YESと言えます。
その理由として、下記のことを挙げてみました。
- 若手の働き手が少ないので競合が減る
- AIなどで完全に機械化できない作業
- 高齢化が進み、自分で掃除できなくなる人が増えていく
まだまだ他にも理由は出てくるでしょう。
あらためて、また書いてみたいと思います。
最後にハウスクリーニングに関して過去に書いた幾つかの記事をご紹介して終わりにしたいと思います。
面が黄と緑、縁がピンクの100円タオルを使ってみた(プロにおすすめ)
キッチンの壁 仕上げに中性洗剤で洗うとピカピカに(ハウスクリーニング)
では。
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