「application」は応募じゃない!? 英語の多義語で大混乱した話

英語学習者の皆さん、こんにちは!

私は英語を学び始めて数年が経ち、「英単語はだいぶ覚えたぞ!」と自信を持ち始めた頃、一つの単語に徹底的に打ちのめされました…

その単語こそが、誰もが知っているはずの「application」。

辞書で最初に覚えた「応募」や「申請書」という意味で英文を読んだところ、全く文脈が通じずフリーズ…。

That principle has specific applications in the congregation and in the family arrangement.

この一文を前に、私の英語力は完全に壁にぶつかりました。

今回は、私が「application」の多義性で大混乱し、そこからどのように抜け出したのか、そして多義語を効果的に学ぶための具体的な方法を、同じように悩む読者の方と共有したいと思います。


 

🚧 セクション1:なぜ「応募」と読んではいけなかったのか?現場検証!

 

導入で触れた、私をフリーズさせた問題の英文をもう一度見てみましょう。

「That principle has specific applications in the congregation and in the family arrangement.」

私がこの文を読んだとき、脳内では以下のような翻訳をしてしまった…

「その原則は、会衆と家族の取り決めの中に、具体的な 応募(申請書) を持っている。」

…どう考えても意味が通りません。

私は「原則(principle)」と「応募」の間に何の論理的なつながりも見つけられず、正直なところ「この英文が間違っているのではないか?」とまで疑い始めたわけです。

なぜなら、自分は「application」の意味をしっかり知っているはずだというそれなりの自信があったから…

この単語のせいで、大事なメッセージ全体が頭に入ってこないという、非常にストレスの溜まる状況でした。


 

🔑 セクション2:3つの「application」と文脈を掴むコツ【例文付き】

 

ここで、混乱の根源は、「application」が持つ非常に広い意味の幅にあることに気づいた…

実は、「application」は、文脈によって主に以下の3つの意味を持つ単語。

例文と一緒に覚えることで、どんな状況で使われるのかを把握しましょう。

 

1. 適用 / 応用(応用編)

 

  • 意味のポイント: 原則や技術など、抽象的なものを具体的な事柄に「当てはめて使うこと」を指します。
  • 例文: The application of new technology improved efficiency. (新技術の適用により効率が向上した。)
  • 今回の文脈: 今回の英文はまさにこの意味。「原則(principle)」と結びついているため、「適用」が正解でした。

 

2. 応募 / 申請(手続き編)

 

  • 意味のポイント: 仕事や許可など、何かを求めて行う手続きや、そのための「申請書」そのものを指します。
  • 例文: Please fill out the application form before the deadline. (申請書をご記入ください。)
  • 覚え方: 私たちが最初に覚える「application」の代表格で、「job application (求人応募)」のように使われます。

 

3. アプリ(デジタル編)

 

  • 意味のポイント: スマートフォンやPCなどで使うソフトウェア、「アプリ」のことです。
  • 例文: I downloaded a new application on my smartphone. (新しいアプリをダウンロードした。)
  • 覚え方: 最も身近な意味ですが、フォーマルな場では省略せず使われます。

 

☕ コラム:あなたの生活の中の「application」事例

 

ここまで解説してきた「application」は、実は私たちの身の回りにも溢れています。意識して見てみると、「応募」以外の意味も頻繁に使われていることがわかりますね。

例えば、あなたが科学的なニュースを読んでいる場合、「This discovery has practical applications in medicine.(この発見は医学において実用的な応用がある)」のように、技術や知識を当てはめる「適用・応用」の意味で使われます。

また、賃貸契約銀行のローンについて話す場合は、「The apartment application was approved. (そのアパートの申し込みが承認された)」のように、手続きや書類の意味で使われます。

そしてもちろん、スマートフォンで新しいツールを探しているなら、「Did you download that new weather application? (新しい天気アプリをダウンロードした?)」と「アプリ」の意味になります。

このように、単語の「相棒(前後の名詞や文脈)」を見るだけで、その場でどの意味が使われているのかを瞬時に判別できるようになります。


 

✅ まとめ:多義語学習は「知識」から「知恵」へ

 

いかがでしたか?

誰もが知っている簡単な単語「application」一つで、こんなにも文脈が変わってしまうという事実は、中級者にとって大きな壁であり、同時に大きな成長のチャンスでもあるということに気づくと大きな前進です。

この経験は、単語の知識を増やすこと(知識)だけでなく、「文脈から適切な意味を選ぶ力」(知恵)を磨くことが、英語力向上の鍵であることを私に教えてくれました。

もし今、あなたが知っているはずの単語で英文が読めないと悩んでいたら、それは英語力が低いからではありません。多義語の学習ステージに進んでいる証拠。

失敗談ではありますが、この「application」の経験が、あなたの次のレベルへのステップアップにお役に立てば幸いです。
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