今日のハウスクリーニング現場で、プロとして久々に冷や汗をかきました。
「配管が詰まっている!まずは落ち着け!」
まさに、自分にそう言い聞かせる状況でした。
しかし、結果として、高額な機材や専門的な道具は使わず、手元の“あるもの”で即解決。
今回は、その一部始終と、もし初期対応で解決しなかった場合に備えて、プロが習得しておきたい「ワイヤー式パイプクリーナー」を使いこなすための極意を解説します。
① 衝撃のビフォー!ある日突然、排水が逆流!
現場は一般的なマンションのお風呂場です。
洗い場の排水口は直径5センチほど。
いつものようにホースで水を流し、壁や床を洗浄していました。
水を流し始めて1メートルくらい経過したでしょうか。
排水口が水を飲み込みきれず、洗い場の床の真ん中にある小さな排水口から、突然、水が「ボコッ」と音を立てて逆流し始めたんです。

写真ではちょっと見にくいかも…
水が溢れ、排水口の周りもヌメヌメとしています。
これは完全に詰まっているサインです。
② 現場のプロも焦る!高圧洗浄機を呼ぶべきか?
一人で作業していた私は、思わず同僚に連絡しようとしました。
高圧洗浄機が必要なレベルか…と一瞬焦りましたが、今日は事務所の近くの現場です。遠方の同僚にわざわざ来てもらうのは忍びない。
まずは手元にあった道具(パイプクリーナー、ラバーカップ)で試してみようと決心しました。
③ まさかの救世主は「梵天」だった!詰まり解消の瞬間
ラバーカップやパイプクリーナーを使う前に、私はとっさに「梵天」(柄の先に房状のブラシが付いた道具)を排水口に突っ込んでみました。
「どうせ詰まっているんだから、これでちょっと突いてみるか!」
半ばヤケクソ気味に、その梵天の房部分で排水口の中を数回、ワサワサと押し引きしてみました。
すると…驚くことに、たった数回やっただけで、詰まっていた水がゴボゴボッと音を立てて勢いよく引き込まれたではないか!
高額な機材も、強力な薬剤も必要ありませんでした。
あっけないほどの即効性に、私自身が一番驚きました。
④ 構造を理解!なぜ「梵天」で詰まりが取れたのか?
この劇的な解決は、詰まりが「排水トラップ」という構造のごく浅い部分で発生していたことを示しています。
お風呂の詰まりのほとんどは、洗い場から流れた髪の毛、石鹸カス、皮脂汚れなどが絡み合ったヘドロ状の塊です。
今回は、その比較的やわらかい塊が梵天のわずかな物理的な刺激で崩壊・移動し、排水が再開したと考えられます。
⑤【プロが習得したい】ワイヤー式パイプクリーナーを使いこなす!
今回は運良く梵天で解決しましたが、もし詰まりが排水管の奥深くで固く固着していたら、そうはいきません。
市販されているワイヤーの先に絡め取るブラシや爪がついたパイプクリーナー(ワイヤー式クリーナー)は、そうした深い詰まりに物理的にアプローチできる強力なツールです。
あなたが使いたいと思っている、あのワイヤー式クリーナーの極意を解説します。
⑥ ワイヤー式クリーナーの正しい使い方と3つのコツ
詰まりが深い場所にできた際に、ワイヤー式クリーナーを使いこなすための手順とコツをご紹介します。
⑦ 使用時の注意点と道具の保管方法
- 絶対に無理に押し込まない:力任せに押し込むと、ワイヤーが曲がったり、最悪の場合、排水管の内壁を傷つけたり、ワイヤー自体が折れて抜けなくなったりするリスクがあります。
- 固形物には使わない:シャンプーキャップやヘアピンなどの固形物が詰まっている場合は、ワイヤーでさらに奥に押し込んでしまう可能性が高いため、専門業者に相談しましょう。
- 使用後のお手入れが命:使い終わったら、ワイヤーを水洗いして汚れを落とし、完全に乾かしてから保管してください。濡れたまま放置するとサビが発生し、道具の寿命が縮む原因になります。
今回の体験は、基本の対処法(梵天)の有効性を再認識させてくれましたが、同時に、より深い詰まりに対応するためのワイヤー式クリーナーの習熟の必要性も教えてくれました。
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