【考察】排水管洗浄で「お風呂が1mで止まる部屋」と「3m入る部屋」の決定的な差とは?
大阪市福島区、6階建てワンルームマンションの一斉排水管洗浄。
3人体制・3時間というタイトなスケジュールの中で、改めて**配管洗浄の奥深さ(と悔しさ)**を突きつけられる現場がありました。
同業の皆さんに、ぜひ意見を伺いたい。
今回は、現場で強烈に印象に残った 「お風呂排水・1mの壁」 についての考察です。
現場の状況とセッティング
- 物件:6階建てワンルーム(各階5戸)
- 築年数:約50年
- 水回り:おそらく約20年前にユニットバス交換
- 機材:ケルヒャー+逆噴射ワイヤーホース(自走式)
- 拠点:4階空室からホースを引き込み、2〜5階を縦移動で対応
16時〜19時の「在宅狙い」で一気に回り、最終的に8件を完了。
住人の方々はとても協力的で、養生(ブルーシート・タオル)も徹底。
作業自体は終始スムーズで、「ありがとうございます」と感謝されながら無事終了しました。
――が。
作業者として、どうしても引っかかる点が一つ残りました。
問題は「お風呂の通管距離」
今回のお風呂排水。
- 3mほどスルスル入った部屋:3件
- 1m付近で「コツッ」と止まる部屋:5件
同じマンション、同じ間取り。
排水ルートも大きくは変わらないはずです。
それなのに、ワイヤーの入り方がここまで極端に分かれる。
1m地点での感触は、
キッチン排水の感覚から考えても、最初のエルボ、もしくは縦管合流手前。
一度止まると、どう捻っても、どう送っても、そこから先へ進まない。
- 配管が綺麗だったから3m入ったのか?
- それともノズルの向きが偶然ベストだっただけなのか?
今回は8件すべて、洗浄自体は問題なく完了し、排水確認もOK。
それでも自分の中には、
「本来3m入るはずのルートを、5件は1mで諦めてしまった」
という感覚が強く残りました。

「偶然」を「技術」に変えたい
1mでコツッと当たった時、
管の中でノズルが上を向いているのか、下を向いているのか。
これを指先の感覚だけで察知し、
捻りを入れて「スルッ」と奥へ導けるようになりたい。
- エルボ手前でのワイヤーの“遊び”の作り方
- 水圧オン・オフのタイミング(呼吸)
- 逆噴射の力を逃がさないホースの送り方
今は正直、3m入ったのは「偶然」だと思っています。
でも、この偶然を100%再現性のある技術にしたい。
追記:今回の物件条件から見えてきた「1mの壁」の正体
今回の物件は築50年、
そして約20年前にユニットバスが交換されていると思われる建物でした。
床下から配管全体を確認できる構造ではなく、
基本的には既存配管を活かした改修だったと推測されます。
この条件を踏まえると、
1mでワイヤーが止まった原因は「汚れ」ではなく、
配管構造そのものにある可能性が高いと感じています。
考えられる仮説
- UB交換時、トラップ直下ですぐ90°エルボが入っている
- エルボの向きが縦管方向に素直ではない
- 既存管との異径接続による段差
- 縦管合流前での横振り配管
水は問題なく流れる。
しかし、逆噴射ワイヤーは物理的に進めない。
今回3m入った部屋と1mで止まった部屋の差は、
汚れの差ではなく、20年前の施工時の「向き」の差だったのではないか――
そんな仮説を持っています。
何メートル入ったか=洗浄の良し悪しではない
誤解のないように書いておくと、
「ワイヤーが何メートル入ったか=洗浄の良し悪し」ではありません。
排水が正常に流れ、洗浄が成立していれば、
仕事としては合格です。
ただ、職人としては、
「入るはずのルートに入れなかった」
この感覚を放置したくない。
無理に押し込むことが正解ではない。
しかし、構造を理解した上で“見切る”のと、分からず諦めるのは違う。
その差を、少しずつでも埋めていきたいと思っています。
職人としての独り言
余談ですが、
部屋が綺麗な住人さんほど、排水パーツまでしっかり洗ってくれているケースが多い。
「見えないところまで意識が行っている人は、やっぱり違うな」と、
こちらも背筋が伸びます。
だからこそ、その信頼に応えるためにも、
見えない配管の中まで、納得のいく仕事をしたい。
同業の皆さんへ
- エルボ手前で止まった時、どう判断していますか?
- ここから先、攻めますか?見切りますか?
- 効いた捻り、効かなかった捻り、ありますか?
もし
「自分はこうやって攻略している」
「このタイミングで一気に入る」
そんな秘策があれば、ぜひ教えてください。
技術交流、よろしくお願いします。
まとめ(自分へのメモ)
排水管洗浄は、
汚れと戦う仕事である前に、構造と向き合う仕事。
今日もまた一つ、壁にぶつかりましたが、
だからこの仕事は面白い。
スポンサーリンク


コメント