「身に覚えがないのに、海外からのアクセスが急増した」
もしあなたが今、そんな状況にいるのなら、まずは深呼吸をしてください。
短期間に、しかも自分から仕掛けたわけでもなく、数字が3〜5倍に跳ね上がる。
このとき多くの人が感じるのは、喜びよりも戸惑いです。
実はそのザワつきの裏側では、かなり静かで事務的なことが起きています。
これは成功談でも、トラブル報告でもありません。
**「前兆が現れるときに、何が起きているのか」**を整理するための記事です。
1. クローラの巡回頻度が変わった(最有力)
最も可能性が高いのは、
Googleをはじめとする検索エンジンの**クローラ(巡回bot)**の動きが変わったケースです。
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インデックス再評価
サイト内の情報を、まとめて整理し直すタイミングが来た -
一定ラインの突破
記事数・運営期間・更新頻度などが、
「本格的に観測する対象」の基準を超えた
例えて言うなら、これは**「偵察が増えた」**状態です。
「このサイトは、今後どれくらいの頻度で確認する価値があるのか」
それをAIが静かに測っている段階だと考えてください。
2. サイト全体が“まとめて見られ始めた”
もう一つよくあるのが、
個別記事ではなく、サイト全体を横断的に見られ始める現象です。
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これまで:特定の記事だけを点で確認
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今:ドメイン全体を面でクロール
更新が継続していること、
テーマに一貫性があること、
記事が一定量そろっていること。
こうした条件がそろうと、
クローラは「1記事」ではなく、
**「このサイトそのもの」**を評価しに来ます。
本棚の1冊を拾う段階から、
「この本棚、全部目録を作っておこう」
というフェーズに移った、というイメージです。
3. 海外IP=海外ユーザー、とは限らない
ここで一度、誤解をほどいておきましょう。
アクセス解析に
「USA」「EU」「China」などと表示されると、
「海外の人に読まれている?」
「何か攻撃されている?」
と身構えてしまいがちです。
しかし実態は、もっと無機質です。
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大手IT企業のサーバー拠点が海外にある
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CDNやクラウド経由で巡回している
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内容を読んでいるのではなく、構造を解析している
彼らは読者ではありません。
国籍を持たない作業員です。
「海外=侵略」でも
「海外=バズ」でもない。
世界中から点検係が来ているくらいに考えると、ちょうどいい距離感になります。
4. 人間の流入より“先に”起きることが多い
ここは、少し希望の話です。
ブログやサイトの変化は、多くの場合、
次の順番で起きます。
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bot・クローラの巡回が増える
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数週間〜数ヶ月の観測期間
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検索順位が安定する
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人間の流入が底上げされる
つまり、botの急増は「結果」ではありません。
結果の一歩手前にある前兆です。
先に測量船が入り、
あとから商船が通る
この順番は、Webの世界では珍しくありません。
5. 良い兆しでも「成功」ではない
ただし、ここで一番やってはいけないことがあります。
それは、早まることです。
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アクセスが増えたからと構成を変える
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書き方を急に寄せる
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更新ペースを乱す
これは、調査中の家に対して
途中で設計図を書き換える行為に似ています。
調査員は、
「安定しているか」を見に来ています。
動きが激しすぎる家主は、信用されません。
伸びる人ほど、
この時期は驚くほど静かです。
まとめ
海外アクセスが急に3〜5倍に増えた時、
それは「もう伸びた」という確定演出ではありません。
「これから伸びる可能性があるかどうか、
本格的に見られ始めた」
というサインであることがほとんどです。
測量船が去り、
水面が落ち着いたあとにやってくる
本物の商船を迎えるために。
今やるべきことは、ただ一つ。
いつも通りの仕事を、
いつも以上に丁寧に続けること。
それが、この局面で選べる
最も強く、最も静かな戦略です。
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