浴室部品の素材変色にムキになるな(ハウスクリーニングの作業効率アップ)

長年ハウスクリーニングに携わっていても、今除去している対象が汚れなのか、素材の変色や劣化腐食なのかがわからないことがあります。

もうそれはクリーニングでは落ちない変色なのに、なんとかしようと思ってついムキになってしまう…

そのようなことをすると、時間や労力を浪費してしまい、作業効率ダウンにつながるので、早い段階で見極めが大事です。

 

浴室の部品などにそういうことが多くないでしょうか?

この記事では、今日の作業体験からその例をいくつか取り上げてみたいと思います。

それは浴室の床の一部ですが、排水部分がこのようにパカっと取れるようになっています。そうすると、裏はべたっとしたぬめりのように結構汚れているわけですが、まず水とブラシと焦げ取りスポンジで取れるところまでは取ってみます。

ある程度のところまではそれで汚れが取れるのですが、その後、カビキラーなどの漂白剤をつけ置きしないと、完全には汚れが取れないですね。

そのようにして、洗いました。すると、このように黄色くなっています。

これは汚れなのでしょうか?

答えはNOです。素材が変色してしまっています。

ちなみに、角に三角のような小さなゴムの足台がついているのですが、それはカビで真っ黒でした。取り外してカビキラー漬けして綺麗になったわけですが…

本体の方のこの部分はなぜ変色するのでしょうか?

検索して出た答えを引用すると、以下のように書いていました。

カビキラーを樹脂やゴムパッキンに使用すると、塩素成分が素材と化学反応を起こし、ピンクや黄色に変色することがあります。 また、浴室内に繁殖する特定の細菌( ロドトルラ菌など)がカビキラーの成分と反応して変色を引き起こすことも考えられます。

このようなパーツはカビキラーよりも、油汚れ用の洗剤で十分かもしれません。

入居者の汚れが素材と化学反応を起こした色ではなさそうだからです。もともとその入居前の洗浄の時からなのか、今回の化学反応なのか反応わからない…

いずれにしても、化学反応による変色はクリーニングでは諦めて担当者に報告するしかないですね。今回のことは、報告してOKもらいました。

 

ですが、お風呂には他にこういう変色があります。

新しい入居者がこの状態を見て、クレームとして言ってきたわけですが、これは汚れではなく変色です。

このようなパーツにも、無闇にカビキラー漬け長時間放置はしない方が良さそうですね。

確かに、黒いカビがついていて、塩素系の漂白剤でないと取れないわけですが、長時間放置すると化学反応を起こして変色してしまう… こうなったら諦めるしかないですね。

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風呂場ではありませんが、クッションフロアなどもこのように変色することがあります。

これはわたしが作業した部屋の玄関の靴脱ぎ場に敷いてあったクッションフロアですが、これは塩素による化学変化ではありません。

検索して得た答えを引用するとこう書いてありました。

水に濡れることでクッションフロアの裏側にカビが繁殖し、このカビが徐々に内部を浸食していきます。 内部に浸食したカビが原因で、クッションフロア表面が変色してしまうのです。 また、クッションフロアの裏側には、結露によっても水分が発生する可能性があります。

傘などの水滴がクッションフロアの裏にいくのでしょうね。多分裏はカビだらけです。内部に侵食してきたカビが表面を変色させたわけですね。

実は、このクッションフロアはWax剥離作業したのですが、この変色は落ちず時間と体力だけ浪費… この事実を知ってからムキにならないようにしました。

 

風呂場のドアのアクリル部分の垂れ跡。

これも、原因を検索します。

アクリル板と同じような成分が原料の化粧品や洗剤が付いた場合に、素材同士が非常にくっ付きやすく、取り込まれて取れなくなります。

くっついたものならなんとか離せないか、と思えますが、これは素材そのものに変化した状態なので、何をしても無理ですね。ムキになって固いもので擦ると傷傷になります。

このように、作業体験かいくつか事例を挙げましたが、これだけ知っているだけでも随分と無駄な労力をや時間を省けるのではないでしょうか?

 

ということで、今回はここまでにしたいと思います。

ハウスクリーニングに関してその日に仕事で体験したことを、今後も記事にしていきますので、よかったらまたご覧ください。

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