「variety」と「various」だけじゃない!ネイティブの「いろいろな」の英語表現

はじめに

ある時、英文を読んでいると、

Pioneering helps a young man to learn how to work effectively with a variety of people.

という文章を見ました。

訳すと、未知の新しい事柄への開拓精神は、色々な人の多様性によりよく対処する方法を若い人が学ぶ助けになる、という意味合いです。

なんか難しい文章…

その後にこう続いていました。

It also helps him to make a reasonable budget and live by it.

同時に、それは健全な予算の立て方にも寄与する、という内容ですが、この文章を見て、variety ってテレビなどでよく言っているバラエティのこと?和製英語の表現は片っ端から自分の英語を話すボキャブラリーに取り入れよう… と思ったのが記事投稿のきっかけです。

多分、こんなふうに思う人はないでしょうし、このエピソードはどうでもいい話でしょうね…

これをきっかけにvariety とvariousの違いについて気づいたので、そして、それが少しでも英語学習に役立つものだと思ったので、自分のノートがてらブログに書いて見ました。

よかったら、ご覧ください。

ちなみに前回はこんな記事を書いています。

「やる気に満ちていても挫折することはある」英語フレーズ

 

さて本題。

 

variety various 2つの単語の解説と使い分け

 

それぞれの単語について、日本人からすると綴りがよく似ているのですが、文法的、そしてニュアンスに違いがあります。

シンプルにまとめるとこうなります。

  • Various
    • 品詞: 形容詞
    • 使い方: various + 名詞(複数形)
    • ニュアンス: 少しフォーマルで、書き言葉でよく使われます。簡潔に「様々な〜」と伝えたいときに便利です。
    • 例文: There are various ways to travel. (旅には様々な方法があります。)
  • A variety of
    • 品詞: 名詞 (variety が名詞)
    • 使い方: a variety of + 名詞(複数形)
    • ニュアンス: 口語でも文章でも幅広く使えます。「多様性」というニュアンスが含まれているのが特徴です。
    • 例文: They sell a variety of apples. (彼らは様々な種類のリンゴを売っています。)

違いは簡単ですね。

形容詞か名詞か、ということ。

そして、文章用の単語か会話用の単語かということ。

どちらかといえば、会話のスキルアップをしたいので、varietyを覚えて使いこなせるようにしたいと思います。

加えて、次のような特徴もあります。

あまり厳密にならなくても、どちらを使っても意味は通じます。

でも、このようにも言えます。

  • 「いろいろ」の種類が豊富で、その多様性を強調したいときは「a variety of」
  • 単に「いくつかの種類がある」と伝えたいときは「various」

ここまでわかれば、違いの理解は十分ですね。そして覚えやすい単語な印象。

ただ、もっと使いこなすためには、もうちょっと例文がほしいですね。

では。

Variety を使った例文

 

Varietyは名詞で、「多様性」や「種類」そのものを指します。「a variety of + 複数形の名詞」という形で使われます。この表現は、物の種類が豊富であることを強調したいときに適しています。

  • A variety of foods
    • There’s a variety of foods at the party, so everyone should find something they like.
    • (パーティーには様々な種類の食べ物があるので、みんな好きなものを見つけられるはずです。)
  • A variety of options
    • The university offers a variety of options for students, from language classes to sports clubs.
    • (その大学は、語学クラスからスポーツクラブまで、学生に多様な選択肢を提供しています。)
  • A variety of genres
    • This bookstore has a variety of genres, including mystery, sci-fi, and romance.
    • (この書店には、ミステリー、SF、ロマンスなど、様々な種類のジャンルがあります。)

 

Various を使った例文

 

Variousは形容詞で、「様々な」という意味です。「various + 複数形の名詞」という形で使われます。variousvariety ofよりも少し硬い響きがあり、より簡潔に「いくつかの種類がある」と伝えたいときに便利です。

  • Various reasons
    • People choose to live here for various reasons, such as the good schools and quiet environment.
    • (人々がここに住むのには、良い学校や静かな環境など、様々な理由があります。)
  • Various sizes
    • The shirts come in various sizes, so you can find one that fits you perfectly.
    • (そのシャツは様々なサイズで展開されているので、自分にぴったり合うものが見つかります。)
  • Various methods
    • There are various methods to solve this math problem, but I prefer the easiest one.
    • (この数学の問題を解くには様々な方法がありますが、私は一番簡単な方法が好きです。)

このように、どちらも「様々な」という意味で使えますが、varietyは「多様性の豊かさ」に、variousは「単に複数種類がある」ことに焦点が当てられることが多いです。

そして、英語学習には、類似表現と比較して覚えていくと、使い分けや応用の効果が高いです。

 

類似表現も知っておくと便利!

 

variousa variety of以外にも、よく似た表現がいくつかあります。

  • Different / A number of
    • Different: 「違う種類の」という意味合いが強く、最もシンプルで使いやすい表現です。
      • 例: I tried three different kinds of coffee.(3種類の違うコーヒーを試しました。)
    • A number of: 「かなりの数の」という意味で、数えられる名詞の時に使います。
      • 例: He has a number of friends in Tokyo.(彼には東京にたくさんの友人がいます。)
  • All kinds of / All sorts of
    • ニュアンス: より口語的でカジュアルな表現です。「あらゆる種類の」というニュアンスで、種類が非常に豊富であることを強調したいときに使います。
      • 例: There were all kinds of delicious cakes at the bakery.(そのパン屋さんには色々な種類の美味しいケーキがありました。)
  • Multiple
    • ニュアンス: 「複数の」という意味で、数字を強調したいときに使います。
      • 例: We received multiple offers for the job.(その仕事には複数のオファーをいただきました。)

「たくさんの」ってmany 以外にa number of で表現できるんですね。どう違うんだろ。また調べてお伝えしたいと思います。

今回のレポートは以上にしますね。

まとめ:一覧表で分かりやすく

 

最後に、これまでに紹介した表現を一覧表にまとめるとこんな感じです。

表現 品詞 ニュアンス 例文
a variety of 名詞句 多様性を強調。口語・文章両方で使える。 A variety of options
various 形容詞 一般的。「様々な」の最もシンプルな表現。 Various options
different 形容詞 「異なる」ことを強調。 Different options
a number of 名詞句 「多くの」ことを強調。数えられる名詞。 A number of options
all kinds of 名詞句 カジュアル。「あらゆる」ことを強調。 All kinds of options
multiple 形容詞 「複数」であることを強調。 Multiple options

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