“make a change” ってどういう意味?「する」だけではない “make” の使い方

はじめに

英語学習者なら基本中の基本の単語のmake。

文によっては意味がスッキリしないことがある単語です。

というのは、このような文を見たのですが、この場合の、make の意味がスッキリしなかった… 大きな変化をした、ということかな?

「So those Jews had significant changes to make」

であれば、なんとなくでは意味がつかめるものの、もう少しスッキリ理解したいです。多分このように感じるのは私だけではないので記事にしました。

ちなみにさっきは、こんなことを書きました。

本で出会った「find out」。日常英会話で一番使える「知る」の表現はこれだった!

 

私は英語学習中です。少しでも話せるようになりたいので。

ではいきます。まずは結論から。

 

make は「する」で不自然なら「行う」か「もたらす」で考える

 

なんか頭の体操みたいな話ですが、(実際英語を話すということは頭の体操です)

「英語は好き、だけど脳が疲れる…」疲労と上手に付き合うヒント

 

この文脈での make は、日本語の「する」とも言えます。

ですが、もう少し具体的に言うと「(変化や決定などを)行う」や「もたらす」といったニュアンスです。

直訳すると「そのユダヤ人たちは、重要な変化を作る行う)必要があった」となります。

やっぱり自然な直訳になるんですね。不自然なら何かがおかしい…ということ。

 

「make」が持つ「行う」の意味の例

 

「make」は、ただ何かを「する」だけでなく、何かを「生み出す」または「実行する」という動作を伴うことが多いです。

  • make a decision (決定を行う
  • make a mistake (間違いを犯す
  • make a plan (計画を立てる
  • make progress (進歩を遂げる

今回の「make changes」も、これらの例と同じように「変化を行う」という意味になります。

「change」という名詞と結びつくことで、「変化をもたらす」という一連の動作を表していると考えると分かりやすくなります。

変化していく、という漸進的な過程でもなさそう… ちょっとややこしいなあ〜 なので、それも追記します。

 

make changes」と「change」のニュアンスの違い

 

The Jews had to make significant changes.」という文で使われている「make changes」は、

  • 変化という行為行う
  • 変化という結果生み出す

という能動的で意図的な行動に焦点が当たっています。

一方、動詞の「change」を使うと、

  • “The situation changed.” (状況が変わった。)
  • “He has been changing over the years.” (彼は何年もかけて変化している。)

のように、「自然に、あるいは時間をかけて変化していく」という漸進的な過程を示すことが多いです。

つまり、「make changes」は「変化という行動を起こす」という意志や力を示唆するのに対し、「change」は単に「変化が起こる」という事実や過程を表現する、と考えると分かりやすいでしょう。

ということで、 “make” の「行う」や「生み出す」というコアな意味を深堀していきます。

「make」のコアな意味:ゼロから「何かを生み出す」力

 

make」の核となるイメージは、「それまで存在しなかったものを、新しく作り出す」という行為です。

これは物理的なものに限らず、抽象的な概念や状況にも当てはまります。

なので、このコアな意味を3つのポイントに分けると理解がより深まるでしょう。

  • 物理的なものを作り出す
  • 抽象的な状況を生み出す
  • ある状況を引き起こす

ではそれぞれを分析。

1. 物理的なものを作り出す

 

これが「make」の最も基本的な意味。

  • 例文: “She made a cake.” (彼女はケーキを作った。)
  • 解説: 材料(小麦粉、卵、砂糖など)を組み合わせて、それまで存在しなかった「ケーキ」という物体を作り出しています。

 

2. 抽象的な概念や状況を生み出す

 

今回の「make changes」がこれに該当するんですね。

  • 例文: “The company made a decision to expand.” (その会社は事業を拡大する決定をした。)
  • 解説: 複数の選択肢の中から一つを選び取ることで、「決定」というそれまで存在しなかった結論を生み出しています。
  • 例文: “He made a promise.” (彼は約束をした。)
  • 解説: 口頭で「約束」という、それまで存在しなかった行為や合意を作り出しています

このように、「make」は「行為そのもの」を「生み出す」というニュアンスを含んでいます。

 

3. ある状態や状況を「引き起こす」

 

これは、何かの作用によって新しい状態を作り出す意味合いです。

  • 例文: “The storm made the roads dangerous.” (嵐が道路を危険な状態にした。)
  • 解説: 嵐という原因が、「道路が安全ではない」という新しい状態を生み出しました

では、逆に何かを生み出すのではなくて、すでに存在するものを「する」時はdo を使います。

それを知っていると使い方が一層的確になりますね。

「make」と「do」の使い分け

 

「make」とよく混同されるのが「do」です。

この2つを比較すると、「make」の「ゼロから何かを生み出す」という核心的な意味がより際立ちます。

 

do」は、すでにある行動やタスクを行うときに使われます。

  • do homework(宿題をする
    • 宿題というすでに与えられたタスクをこなします。
  • do the laundry(洗濯をする
    • 洗濯という日常的な家事を実行します。
  • do a favor(お願いをする
    • 「favor(お願い)」というすでに存在する概念を実行します。

つまり、「do」は「既存のタスクをこなす」こと、「make」は「新しいものを生み出す」こと、と考えると使い分けが明確になります。

しかしながら、いちいちそんなことまで考えて話さないなあ…

英語圏ではそれが普通ですか。なかなかついていくのは難しい…

では、結論に入ります。

まとめ

 

make」は単なる「〜する」や「〜を作る」ではなく、「それまでなかったものを新しく生み出す」という、非常にダイナミックな意味を持つ動詞です。

物理的なものを作ることやある状況を生み出すなど幅広場面で使えます。

このコアな意味を理解すると、「make a mistake」(それまで存在しなかった「間違い」を生み出す)や「make an effort」(それまで存在しなかった「努力」を生み出す)といった様々な表現が、より深く腑に落ちるようになりますね。

一方で「do」はすでに存在していることをこなすことを意図して使います。

make change と

慣れると自然に使い分けができるんですね。

make + 名詞」は、日本語の「〜する」や「〜を立てる」といった動詞と同じような役割を果たす、便利な表現です。

そのようにできるよう継続努力していいきます。

ということで、今日のレポートは以上です。

英語で何か始めてみよう!”Give it a try” と “Let’s give it a try” の違いって?


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