皆さん、こんにちは!
最近、仕事の状況を誰かに話そうとして、「この頃、仕事が低調でさ…」という日本語を翻訳アプリに入力してみたことはありませんか?
私はあります!
そうすると、多くの場合、アプリは「Work has been slow lately.」と返してきした。
もちろん、これは「仕事が暇だ」「業務量が少ない」という意味ではバッチリ。
でも、ちょっと待って!
もしあなたが「仕事の量は普通にあるんだけど、どうもメンバーの**やる気(モチベーション)が低調なんだよね…」と伝えたい場合だったらどうでしょう?
このときも「slow」を使ってしまうと、「のろのろ仕事をしている」と誤解されてしまう…
日本語の「低調」って、本当に奥が深い言葉なんです。
「仕事の量」も「人の意欲」も、さらには「売上の結果」まで、一つの言葉で表せてしまうからこそ、英語にする時は要注意!
この記事では、あなたの伝えたい「低調」が何なのかを明確にし、それぞれの場面でネイティブが使う自然で正確な英語表現を、私のちょっとした失敗談(?)も含めてしっかり解説していきます!
※このような英語学習記録を毎日投稿しています。ちなみにさっきはこんなことを書きました。もし興味がありましたら覗いてみてください。
Take OffとPut Onのペアだけじゃない!Put On / Put Off / Put Outの混同をなくす裏ワザ
では本題。
1. 【業務・活動量】が低調:仕事が暇・不景気なときの「低調」
まずは、翻訳アプリが教えてくれた最も一般的な「低調」から見ていきましょう。
これは、仕事の量やペースが落ちている、つまり「暇な状態」を表す場合ですね。
この場合は、素直に「slow」を使って大丈夫!
🎯 英語表現のポイント:slow、sluggish、down
| ニュアンス | 英語表現(例文) |
| 仕事が暇だ・量が少ない | slow |
| 業績が振るわない | sluggish |
| 売上や数値が下がっている | down |
【ちょっと解説】
「slow」は、単に「遅い」ではなく、「活気がなくて静かだ」というニュアンス。
「sluggish」は、市場や経済が「停滞している」「活発でない」というときに使う、ちょっとビジネスっぽい表現です。あまり使いそうにない単語のように思えるかもしれませんが…
2. 【意欲・姿勢】が低調:やる気がないときの「低調」
さて、問題のパターンです!
あなたが「メンバーが以前より頑張ってないな…」と感じているときの「低調」は、この「姿勢・意欲」の低下を指しています。
ここで「Work is slow」と言うのはNG。
それは仕事がなくて暇という意味になってしまうからです。
意欲や士気が低いときは、モチベーションや熱意に関する単語を使いましょう。
🎯 英語表現のポイント:less motivated、waning、morale
| ニュアンス | 英語表現(例文) |
| 以前よりやる気が落ちている | less motivated |
| チームの熱意が衰えている | waning |
| チームの士気が下がっている | low morale |
【使い分けのヒント】
- 自分のことなら「I’m less motivated.」でOK。
- 熱意が徐々に薄れている感じを伝えたいなら「waning」(衰えている)を使うと、表現力がアップします!
3. 【水準・成果】が低調:結果や質がイマイチなときの「低調」
最後に、仕事の結果やアウトプットの質が、期待されていたレベルに達していないときの「低調」です。「今月の成果は低調だった」のように使います。
この場合も、「slow」は使いません。
「poor(悪い)」や「weak(弱い)」など、結果の質を表す単語が適切です。
🎯 英語表現のポイント:subpar、weak、poor
| ニュアンス | 英語表現(例文) |
| 成果が期待水準以下だ | subpar |
| 結果が弱い・芳しくない | weak |
| 品質が悪い | poor quality |
補足:subpar, morale, waning は「大人の英語」で必須です!
ここでちょっと補足します。英語力アップのために。
「subpar」や「morale」という単語は、もしかすると学校英語ではあまり習わないかもしれません。
しかし、ビジネスやニュース、フォーマルな会話では頻繁に登場する、非常に実用的な「生きた」英語なんです。
これらの単語を知っていると、あなたの表現は「簡単な単語で話している人」から「状況を正確に把握して伝えている人」へとワンランクアップ!
1. subpar (サブパー):水準以下の、期待を下回る
- どんな単語?:「sub-」(〜の下)と「par」(標準、基準)が組み合わさった言葉です。
- 使われ方:元々はゴルフ用語で「基準打数(Par)より少ない(良い)」を意味しますが、ビジネスでは逆の意味で使われます。つまり、**「基準に達していない」「期待以下の品質・成果」**という意味で広く使われます。
- 使うシーン:特に評価やレビュー、**パフォーマンス(実績)**に関する会話で頻繁に使われます。「The service was subpar.(サービスが低調だった)」のように、少しフォーマルで説得力のある表現です。
2. morale (モラール):士気、やる気
- どんな単語?:主にチームや組織全体の**「やる気」や「意気込み」**を指す名詞です。
- 注意点:**「モラル(道徳)」**を意味する moral(モーラル)とは、綴りも発音も意味も全く違うので要注意!
- 使うシーン:マネジメント層や人事の会話では定番の表現です。「low morale(士気が低い)」や「boost morale(士気を高める)」は、チームの雰囲気を語るときに欠かせません。
3. waning (ウェイニング):(力や勢いが)衰えている、弱まっている
- どんな単語?:「(月が)欠けていく」という意味を持つ動詞 wane の現在分詞形です。
- 使われ方:「熱意」や「勢い」が徐々に弱まっている、衰えている様子を表現するのに最適です。「低調」が持つ**「下降傾向にある」**というニュアンスを非常によく伝えてくれます。
- 使うシーン:特に「enthusiasm(熱意)」や「power(力)」などの名詞とセットで使い、「The team’s enthusiasm is waning.(チームの熱意が低調になっている)」のように表現力の高い文章を作れます。
これらの単語を使うことで、「低調だ」という曖昧な日本語を、より具体的でプロフェッショナルな英語で表現できるでしょう。
まとめ:「低調」の使い分けで、伝わる英語に!
いかがでしたか?
日本語の「低調」は本当に便利ですが、英語にする際は「slow」と決めつけずに、立ち止まって考えてみましょう。
| あなたの「低調」の意味は? | 使うべき英語の表現は? |
| 仕事が暇?(業務量・ペース) | slow |
| やる気がない?(意欲・姿勢) | less motivated / low morale |
| 結果が悪い?(水準・成果) | subpar / weak |
この使い分けができるようになれば、あなたの英語はグッと正確でプロフェッショナルになります!
「これ、実は知らなかった!」という発見があった方も多いのではないでしょうか?私も、以前はすべて「slow」で済ませてしまい、「なんかニュアンスが違うな…」とモヤモヤしていました。
でも、今回学んだように、「何が低調なのか」を明確にするだけで、会話の質は劇的に上がります。
特に「morale(士気)」や「subpar(水準以下)」は、知っているだけでビジネスシーンでの説得力が増す「大人の英語」と言えるからです。
英語は、日本語のように一つの言葉が幅広い意味をカバーするのではなく、「何」について話しているかで表現をガラッと変えるのが特徴。
- Work has been slow. (仕事の量が少ない、暇)
- Morale is low. (士気が低い、やる気がない)
- Performance was subpar. (実績が水準以下だ)
この違いを意識するだけで、ネイティブにも正確に、そしてプロフェッショナルに伝わるようになります。
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