フローリングワックス「40分の油断」。乾いたと思って入ったら…

ハウスクリーニングでフローリングにワックスを塗った後、「あと何分で入れるだろう?」とソワソワした経験はありませんか?

一般的なワックスの乾燥時間は「30分〜1時間」と言われます。

私もその目安を信じ、この日は40分後に「もう乾いた」と判断し、点検のためにスリッパで入室しました。

しかし、そこで見たのは、光を透かすと分かる微妙な足跡でした。く〜

なぜ、玄関口は乾いていたのに、廊下の奥(キッチンの前)だけ乾燥が遅れていたのでしょうか?

これが乾燥後の写真です。何も言わなければわからないとは思います… でも半泣き。

本記事では、私自身が経験した「乾燥ムラによる失敗談」を詳細に解説します。

乾燥時間を見誤るプロの落とし穴と、場所ごとの湿度・風通しを考慮した本当の安全な待ち時間について、経験と実感を込めて。

失敗の瞬間と現場の状況

 

「乾いている」。そう確信してスリッパで一歩踏み出した瞬間、ヒヤッとしました。

ワックス作業が終わり、あとは引き渡しを待つばかり。

メーカー推奨の乾燥時間(30分~1時間)を参考に、この日は40分を経過したところで点検に入りました。202X年10月8日、快晴で風もあったので、正直「もう大丈夫だろう」と油断していたんです。

玄関口は触っても完璧。目視でもツヤツヤで、安心してスリッパで廊下を進んでいきました。

ところが、廊下からキッチンへ入る手前の、壁に近いあたりに差し掛かったその時です。光の当たり具合を変えて床を見た瞬間、ゾッ。

そこには、うっすらとスリッパの足跡が!

本当に微かです。お客様に何も言わなければ気づかれないかもしれないレベル。

でも、プロとしては「やっちまった…」という、あのスッキリしない悔しさが残りました。

乾燥しているように**「見えても」**、完全に硬化していなかった場所があったとは…

 

なぜ乾燥ムラが起きたのか?(プロの分析)

 

では、なぜ私のような「ワックスは乾いた!」と思い込んだプロでも、こんな失敗をしてしまうんでしょうか?

原因はシンプルですが、現場では見落としがちです。

今回の失敗の犯人は、大きく分けてこの2つでした。

 

① キッチンの前は「空気のよどみ」に注意!

 

玄関や窓際は、換気扇やドアからの空気の流れがあり、ワックスの水分が蒸発しやすい場所です。ところが、キッチンの前や廊下の突き当たりは、家具や壁に囲まれていて空気が滞留しやすいんですね。

しかもキッチンは、水を使う場所。目に見えない湿気が他の場所よりもこもりやすいため、ワックスの乾くスピードが極端に遅くなってしまうんですね。快晴の日でも、湿度の高い場所は別物として考える必要があります。

 

② 塗布量のわずかなムラも命取り

 

もう一つは、塗布量です。丁寧に塗ったつもりでも、廊下の端やL字の角、壁際などは、モップさばきの都合でワックスがわずかに厚塗りになったり、溜まりやすかったりします。

この「厚塗り」と「空気のよどみ」が重なったのが、まさに足跡をつけてしまった部分だったわけです。

この経験から、ワックス乾燥時間は**「最も条件の悪い場所」、つまり風通しが悪く湿気がこもりやすい場所**に合わせて設定するべきだと痛感しました。

 

今回の教訓と次から絶対守るべきこと

 

正直、「塗り逃げた方が良かったかな…」なんて弱気な気持ちも一瞬よぎりました(笑)。

でも、点検に戻ったからこそ、この貴重な教訓が得られたと思えば気休めにはなるか…

この苦い経験を無駄にしないために、みなさんにお伝えしたい鉄則はこれです。

 

📌 【鉄則】目視で乾いても「最低1時間」は立ち入らない!

 

ワックスの表面乾燥(触ってつかない状態)が30分で達成できても、スリッパなどの摩擦に耐えられる完全乾燥には余裕が必要です。特に現場では、最低でも1時間は入室しない時間を確保しましょう。理想は、風通しの悪い場所に合わせて1時間半見ておくと安心です。

寒い冬場で雨の日は最悪かも。暖房のエアコンを入れるなどして1時間半くらいを見ておき、その間にブログ記事でも書いてましょうか…笑。

そして、最終チェックで入室する際は、乾燥の遅い「キッチンの前」「廊下の角」「日が当たらない北側」はチェックするのを最後に回すと無難。

今回の小さな失敗が、私にとっては大きな教訓となりました。

乾燥時間で迷ったら、今日の私の「40分の油断」を思い出して、あと少しだけ待ってみてください。

その「待つ勇気」が、あなたの完璧な仕上がりを守ってくれるでしょう。
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