フローリングに洗剤分が残ったままWaxを塗ると剥げてしまう…

どうも!

毎回のハウスクリーニング作業のインシデントレポートを書いています。

今後に活かすために。

ちなみに前回はこんなレポート。

洗面台で剥離剤をつけ置き洗いで使うと表面がメロメロと…(ハウスクリーニング)

 

今回はフローリングWax塗布作業に関してです。

私の同僚が、同じことを2回繰り返してしまったために、わざわざメールでレポートしてくれました。

このことは、自分が同じことをしないよう防ぐ助けになっています。

経験上、ハウスクリーニング作業の中で、フローリングWax塗布が一番スキルが試されるところではないかと実感しています。

と言うのは、下記のような要素があるからです。

  1. 内装作業でフローリングを張り替えたとしても、糊やボンドがフローリングの表面についていて、それらを100%除去するのはなかなか難しい
  2. 既存のWaxに水滴跡や何かをこぼしたような剥げ跡があるために、剥離をするとしても材質が剥離剤を吸うため、またはフローリング下についているボンドを剥がす可能性があるため、結構なフローリング破損のリスクがある
  3. 洗剤分や剥離成分が床に残ったままWaxを塗ると、タイトルに書いたような感じで乾燥後のWaxが剥げてしまう

 

そもそも、フローリングに洗剤分や、剥離剤、内装の糊が残ったままWaxを塗ってしまうのか?

ズバリ、作業時間が足りてないからです。

なぜ、作業時間が足りないのか?

もちろん、清掃にかけられる工期がそもそも短いというのがありますが、それよりも仕事単価が安いからですね。そのために作業者としてはできるだけ短い時間で作業を完結しようとする、そこに無理が生じてくるわけです。

どうしても、洗剤分、糊跡を十分にすすいで拭いてられない、ということになります。

この繰り返し…

なので、私は作業者の未熟や失敗とは考えません。

作業に必要な時間を十分計算されていないことが根本原因。

 

では、どうすれば、このような作業上の失敗を避けられるのか、私の雇用者が仕事依頼者と話し合った結果をメールでレポートしてくれたので、それを引用します。

 

今後の対策として、以下の事に気を付けるように住建と話し合いました。
・クロスの糊が多数残り、取れにくい際に洗剤を使い除去すると思います。
その場合は洗い作業後に、水拭きを十分行うか、少量の水で水洗いをして洗剤分を取り除くことを徹底してください。その後乾燥させWAXしてください。
それと、最近はメンテナンスフリーの床もありWAX不要の場合もありますが、その場合は水拭きを特に注意深く行う事が必要です。
・特に糊跡がひどい場合は剥離作業の提案など担当の方と相談してみてください。剥離後も剥離成分が残らないように注意してください。また、剥離の希釈割合は適正にメーカーの指示通りにしてください。

・さらに、最近床補修方法が変わったのか、剥離後に、床の補修跡の周り部分が白く濁ることが、 あります。その場合は優しく茶パットで、こすると取れることがわかりました。白いままではクレームになりますので傷が多少ついても除去するように注意してください。その場合は傷隠しなども併用してください。

これらの事に注意し、作業をお願い致します。

 

あの〜、 作業員から言わすと、当たり前のことが書いています。

作業時間が十分にないから、どうしても拭き取りを端折らざるを得なくなり、このような結果になっているのに…

実際に作業した同僚は、雇用者のこのメールに対してこのように返信してくれました。

会社にご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。2連続でアクシデントを起こしてしまいました。

糊がひどかったので、洗剤をたっぷりつけてマイクロモップで拭きました。ふき取りが十分ではなかったのだと思います。
ワックス塗ったあとは大丈夫だだったのですが、乾いてから問題が生じたようです。ワックスがはがれたようになっていました。

何だか自分でも信じられないくらいスランプ状態です。重ねてお詫び申し上げます。今後は問題が生じないよう十分注意して作業いたします。

 

このメールを受け取って、同僚は大変な現場に当たってしまったんだろうなあ、と同情しました。

洗剤分や内装の糊を拭き取るくらい時間があれば、そんなに難しい作業ではないので。

 

では、結論です。

洗剤がフローリングに残ったままWaxを塗ると、乾燥した時にWaxが洗剤をこぼしたように汚らしく剥げてしまいます。

作業員なら、それはわかっていることでしょう。

時間がなかったために、丁寧に拭き取ってられなかった…

なんで時間がないのか、作業単価が安いから、という変なループが出来上がってしまっているわけです。

同僚は、決して手を抜いたり、経験が浅いわけではありません。なので、会社全体の問題ですね。

何にせよ、物事は根本原因を解決しないと!

と痛切に感じさせられた社内の出来事でした。

ハウスクリーニング作業のインシデントレポートは以上です。

ハウスクリーニングを辞めたい!30年続いた自分が継続の秘訣をお伝えします

 

 

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