【リスニング劇的UP】「ディジュー」の法則 ネイティブ英語を速く正確に聞き取る裏ワザ

「洋画や海外ドラマで、ネイティブが話す英語が速すぎて聞き取れない」「単語一つひとつは分かるのに、文章になると急に理解できなくなる

もしあなたがそんな悩みを抱えているなら、その原因はあなたのリスニング能力のせいではありません。ほとんどの場合、私たちが学校で習わなかった**「英語の音の変化」**にあります。

「昨日 と話しかけられたとき、あなたは何と聞き取りましたか?」

もし「ディド・ユー・シー・ザット・ムービー?」と聞こえたなら、ネイティブの会話についていくのは難しいかもしれません。実際のネイティブの発音は、**「ディジュー・スィー・ザッ・ムーヴィー?」のように、すべてが繋がった『音の塊』**になっているからです。

この「音が繋がる現象」こそ、英語学習者がリスニングでつまずく最大の壁。逆に言えば、この法則を知っているだけで、あなたのヒアリング力は劇的に向上します。

本記事のテーマは、この**【リスニング劇的UP】を叶える「ディジューの法則」**。

この記事では、ネイティブ英語がスローモーションのように聞こえるようになるため、特に重要なつの音の変化を会話例聞こえる音で徹底的に解説します。


 

🔍 なぜ「Did you」は「ディジュー」になるのか?

 

答えはシンプルです。ネイティブは、言葉をより速く、効率よく発音するために、音を変化させているからです。

  • 単語の最後が の音(例:
  • 次の単語の最初が の音(例:

この二つが連続すると、二つの音が混ざり合い、**(ジュ)という新たな音に変化します。これが「同化(Assimilation)」**という音声変化のルールです。

あなたが「ディド・ユー」という音節の単語を探している間に、ネイティブはわずか音節の**「ディジュー」を言い終えてしまう。これが、私たちが「英語が速い」**と感じる正体です。

 

💡 この記事で学ぶ「ネイティブ英語の裏ワザ」

 

今回は、特に重要なつの音の変化をマスターし、会話のテンポに追いつく力を養います。

【本記事のメニュー】

  1. 子音 + 母音の「連結(Linking)」: 音の継ぎ目をなくす基本ルール
  2. の「同化(Assimilation)」: 「チュー」「ジュー」を生み出す音の変化
  3. の音の「脱落(Dropping)」: 「her」や「him」が消える裏ワザ

さあ、さっそく、会話速度を上げる最初の法則から見ていきましょう!


 

1. 子音 + 母音の「連結(Linking)」:音の継ぎ目をなくす基本ルール

 

ネイティブが会話のスピードを上げるために最も多用するのが、この**「連結(Linking)」**のルールです。

前の単語が子音で終わり、次の単語が母音で始まる場合、そのつの音はまるでガムでくっつけられたようにひとつの音になります。

私たちが「プット・オン」(音節)と区切って発音する間に、ネイティブは「プトーン」(音節)と、一瞬で言い終えてしまうのです。この音節分の「タイムラグ」こそが、あなたが英語を**「速い」**と感じる原因です。

 

📌 基本ルール:C + V → C V

 

フレーズ (表記) ネイティブが使う音 (連結した音) 連結のイメージ
Put on プトーン t o
I‘m out アイマウト m ou
An apple アナップル n a
Walk around ウォーカラウンド k a

 

🗣️ 会話で聞くとこうなる!連結リスニング攻略例

 

会話例(表記) 連結を意識した聞こえ方 解説と裏ワザ
How’s it going? ウズィッ・ゴーイン? How’s (z) と it (i) が連結!「it」の フラッピング(ラ行の音に変化)し、ひとつの塊に。
I‘ll call you back in an hour. イルコーリュ・バッキナナー コーリュ バッキナナー語が一気に連結!

 

2. /t/,/d/+/y/ の「同化(Assimilation)」:「チュー」「ジュー」を生み出す音の変化

 

この**「同化(Assimilation)」**は、2つの音が混ざり合って、まったく新しい音に変化するという、さらに強烈な法則です。

の音で終わる単語の後に の音(youyour)が来たら、音が変化します。

 

📌 基本ルール: /t//d/+/y/→/ch//j/

 

組み合わせ フレーズ (表記) ネイティブが使う音 (変化した音)
d + y Did you ディジュー
t + y Want you ウォンチュー
d + y Would you ウッジュー

 

🗣️ 会話で聞くとこうなる!同化リスニング攻略例

 

会話例(表記) 同化を意識した聞こえ方 解説と裏ワザ
Could you helpme out? クッジュー・ヘルプ・ミー・アウト? Could you クッジュー。疑問文で多用されるため、この**語**として覚えるのが必須!
What you want is money? ワッチュー・ウォンティズ・マネー? What you ワッチューに同化!同時に want (t) is (i) で連結も発生!
I need you to be here. アイ・ニージュー・トゥー・ビー・ヒア。 need you ニージューに同化!「You」がくる度に音が変わると予測しましょう。

 

3. h の音の「脱落(Dropping)」:「her」や「him」が消える裏ワザ

 

ネイティブの会話速度に圧倒されるもう一つの大きな原因は、単語の一部が消えてしまうという現象です。

him, her, his のように で始まる単語は、文の構造を支える「機能語」として使われる場合、 の音が非常に弱くなり、ほとんど聞こえなくなります。

の音が消えると、その単語は母音から始まるのと同じ状態になり、直前の単語の子音連結してしまうのです。

 

📌 基本ルール:C + (h)V → C V

 

フレーズ (表記) ネイティブが使う音 (脱落と連結) 変化のイメージ
Take him テイキ が脱落し、 で連結
Tell her ラァ が脱落し、 で連結
Look at her ルカラァ が脱落し、 で連結

 

🗣️ 会話で聞くとこうなる!脱落リスニング攻略例

 

会話例(表記) 脱落と連結を意識した聞こえ方 解説と裏ワザ
I met her at the station. アイ・メッディ・ステイション。 met her 脱落 メッタァat も変化し、脱落・連結が連鎖!
Do you have an idea? ヂューハヴァ・ナイデア? ヂュー同化have が脱落し ハヴァ(v a 連結)!
Let him try it. レリム・トライイット。 Let him の音に変化し、 が脱落 レリム。音の変化のデパート状態!

 

📚 まとめ:ネイティブ英語がスローモーションに見える 3つの裏ワザ

 

ここまで、あなたがネイティブ英語を速く、正確に聞き取るための**「つの音の変化(裏ワザ)」**を解説してきました。

法則 現象 意味
1. 連結 (Linking) Put on プトーン 子音と母音を繋げ、音の継ぎ目をなくす
2. 同化 (Assimilation) Did you ディジュー の音が と混ざり、新たな音になる
3. 脱落 (Dropping) Take him テイキム の音などが消え、直前の音と連結する

これらを知る前のあなたは、ネイティブの会話の音を**「一つひとつの単語」**として聞き取ろうと、脳内で必死に つや つの単語を探していました。だから、脳が処理しきれず、「速い!」と感じていたのです。

 

🎉 これを知ったあなたは、もう迷わない

 

しかし、もう大丈夫です!

これらの法則を知ったあなたは、ネイティブの会話を**「ディジュー」「プットーン」「テイキム」といった『音の塊』**として捉えられるようになりました。

これは、バラバラに散らばっていたピースが、突然パチッと組み合わさり、**一つの意味のある形(塊)**として認識できるようになったということです。

「英語が速い」と感じるのは、もう終わりです。今日この法則を学んだあなたは、ネイティブの会話がスローモーションのように、明瞭に聞こえる感覚を掴み始めています。

 

🚀 次に何をすべきか?実践こそがすべて

 

知識は力ですが、英語学習においては実践こそがすべてです。

今日学んだ知識をすぐに活かすために、以下のつのトレーニングを実践してみてください。

  1. シャドーイング: ネイティブの音声を聞きながら、連結・同化・脱落を意識して「音の塊」をそのまま真似て発音する。
  2. ディクテーション: 聞こえてきた音を「ディジュー」のように、聞こえたまま書き取る練習をする。

この裏ワザを知ったあなたは、もうリスニングで躓くことはありません。自信を持って、今日から新しい英語学習の旅を始めましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。
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