【たった6語の壁】「I met her at the station.」で学ぶ、ネイティブ発音の「脱落と連結」完全攻略法

「英語が速すぎて、どうしても聞き取れない…」そう感じる瞬間、あなたには**「たった6語の壁」**が立ちはだかっているかもしれません。

例えば、**「I met her at the station.」**という中学校で習う簡単な一文。

  • 日本人が発音するカタカナ英語では、「アイ・メット・ハー・アット・ザ・ステイション」と つの単語に区切られます。
  • しかし、ネイティブが発音する実際の音は、「アイ・メッラァッダ・ステイション」という**つの大きな音の塊**です。

あなたが つの単語を探している間に、ネイティブはすでに つの塊で言い終えてしまっているのです。この差こそが、私たちが「英語が速い」と感じる原因です。

なぜ、「met her at the」が「メッラァッダ」という、まるで一つの単語のような音に変化するのか?

その秘密は、 の脱落、t のフラッピング、そして音の連結という、ネイティブが日常的に使う つの音声変化にあります。

本記事では、この「I met her at the station.」を最高の教材として、日本人が最も聞き逃しやすい「脱落と連結」の法則を、口の動きと聞こえる音で徹底的に解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたの耳は「メッラァッダ」という塊を正確に捉え、リスニング力は劇的に向上しているはずです。


 

1. h の脱落 +t の変化 → 「メッラァ」の塊

 

この文の最初の難関は、met her の部分です。ここには、日本人が最も気づきにくい**「 の脱落」 の変化」**が同時に発生しています。

表記上の音 日本人が発音しがちな音 ネイティブの実際の音
met her メット・ハー メッラァ(またはメッダァ

 

🔍 なぜ「メット・ハー」じゃないのか?

 

  1. の脱落: her は「彼女を」という機能語であり、文の真ん中では の音が非常に弱く、ほとんど発音されません。(法則:脱落
  2. のフラッピング: の語尾の が、前後の母音( のような音)に挟まれることで、日本語の「ラ行」に近いフラップ の音に変化します。

このつの現象が合わさり、「メッー」という 音節の音が、「メッラァ」という 音節の流れるような塊に圧縮されてしまうのです。


 

2. t の消失 +the の弱化 → 「ラッダ」の塊

 

「メッラァ」の塊の直後、her at the の部分では、さらに音が高速で連結し、単語が溶け合います。

表記上の音 日本人が発音しがちな音 ネイティブの実際の音
her at the ハー・アット・ザ ラッダ

 

🤫 知らないと一生聞き取れない「t のストップ」

 

  1. 連結(再発): 前の が連結します。
  2. のストップ: の語尾の は、次の が子音()で始まるため、発音されずに喉の奥で止められます(ストップ )。これは音が完全に消えたように聞こえます。(法則:脱落/消失
  3. 弱形: は「ザ」ではなく、**「ダ」**のように非常に弱く発音されます。

その結果、「ハー・アット・ザ」というつの単語は、もはや単語の形をなさず、一気に**「ラッダ」**という塊になります。


 

3. 🚀 瞬発力UPドリル:全体を 3 つの塊で言い切る

 

ネイティブが「I met her at the station.」を発音するときは、この 語を**つの音の塊**として、リズムに乗せて一気に言い切ります。

I met her at the station.
アイ メッラァッダ ステイション

この文の瞬発力を上げるには、 を集中的にトレーニングしてください。

**「メッラァッダ」**という音の塊を、日本語の早口言葉を言う感覚で何度も音読することで、口と耳をそのスムーズな音の流れに慣れさせます。


 

📚 まとめ:これを知ったから、あなたのリスニングは劇的に上がる!

 

 

🎉 大事な気づき!「日本語でも同じこと」をしている

 

ここで思い出してください。私たちが普段話している日本語でも、会話をスムーズにするための音の変化を無意識に行っています

  • 「鼻声(はなごえ)」のように音が濁る変化(連濁/同化)。
  • 「ちょっと待って」が「ちょと**まって」**のように音が消える変化(音の省略/脱落)。

つまり、英語の連結や脱落は、特殊なルールではなく、私たちが母語でも会話をスムーズにするために自然に行っている「音の効率化」なのです。

 

🚀 あなたのリスニングは劇的に変わる

 

この法則を知ったあなたは、もうネイティブの会話を特殊なものだと感じる必要はありません。

「I met her at the station.」が「アイ・メッラァッダ・ステイション」という『音の塊』として認識できた瞬間、あなたはネイティブが話すリズムの構造を理解し、彼らの会話がスローモーションのように、明瞭に聞こえる感覚を掴み始めています。

この「音が塊になる感覚」こそが、あなたのリスニングの効果を劇的に上げる最大の武器です。

あとは、実践あるのみ。

今日学んだ知識を活かして、「音の塊」を真似る練習を続けましょう! 「私たちにできないはずがない」と自信を持って、新しい英語学習の旅を始めましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。💪
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