1. 英語学習のブレイクスルーは「リンキング」から始まった
こんにちは!
皆さんは、ネイティブの会話を聞いて「速すぎる!」「単語と単語がつながって、まるで一つの長い音に聞こえる!」と感じたことはありませんか?
私も長い間この壁にぶつかっていました。
単語は知っているのに聞き取れない。
この悩みを解決するため、私が最近特に力を入れてマスターに挑んだのが「リンキング(音の連結)」。
リンキングを身につけると、ネイティブの会話が格段に理解しやすくなり、ヒアリング力が爆上がりすると聞いたからです。
結論から言うと、これは本当に効果絶大でした!
自然なつながりを耳に馴染ませることが、英語のリスニングスキル向上に直結すると実感しています。
2. リンキングの力:なぜリスニング力が劇的に上がるのか?
リンキングとは、単語の語尾の子音と、次の単語の語頭の母音が連結して発音される現象です。
例を挙げれば、「pick up」が「ピカップ」のように聞こえることです。
このリンキングを意識的に捉えられるようになると、リスニング力が飛躍的に向上します。
なぜなら、私たちが学校で習った「カタカナ英語的な一語ずつの音」から、「ネイティブが実際に発している自然な音」へと、脳内の音のデータベースが書き換えられるからです。
私も最初はリンキングのルールがわからず苦労しましたが、たくさん聞いて練習を重ねるうちに、自然と耳が慣れてきました。
今では、これまで苦手だった英語の会話も、スムーズに理解できるようになったと実感しています。
しかし、ただ闇雲に「つながる音」を追いかけるだけでは、頭打ちになってしまうことに気づいたのです。
3. 盲点:「リンキングすると思ったら、実はしない」具体例の衝撃
リンキングの練習を徹底的に行う中で、私は一つの大きな「盲点」に気づきました。それが、「リンキングしそうで、実は明確に区切られる音」の存在です。
特に衝撃的だったのが、次のフレーズです。
In your area (あなたの地域で)
学習者が陥りがちな「過剰なリンキング」の罠
多くの英語学習者は、リンキングのルールを意識しすぎると、無意識に、以下のような「過剰なリンキング」をしてしまいがちです。
私たちは、「in」の語尾の子音 /n/ と「your」の語頭の /j/ の音を機械的に繋げ、「イニュア」というような、滑らかすぎる一つの音として認識しようとします。
ところが、実はこの「in」と「your」の間は、あえてはっきり区切って発音されることも多いのです。
ネイティブは、単語の持つ意味を強調したり、聞き取りやすくしたりするために、意図的に「in」の後で一瞬のポーズ(区切り)を入れます。特に「in your area」が「あなたのいるその地域」と、「your」を際立たせる意味合いを持つ場合、区切りはより明確になります。
この「イニュア・エリア」という“機械的なリンキング”を頭の中で続けていると、実際に「イン・ユア・エリア」と区切って発音されたときに、脳が別の単語だと認識してしまい、聞き逃してしまうという現象が起こるのです。こうした細かい違いを理解しながら練習することが、英語のリスニング力アップにはとても効果的です。
4. 実践的な練習法:耳を「区切り」にも慣れさせるトレーニング
この発見以降、私の学習法は大きく変わりました。
「リンキングをマスターする」ことと同時に、「リンキングが起こらない場所を理解する」ことにも力を入れるようになったのです。
【私が効果的だと実感した練習法】
- ディクテーション(書き取り)の徹底: 意識的に「区切られている音」と「つながっている音」を分類しながら書き取る。特に「in」「at」「of」など、意味の区切りになりやすい前置詞の後に注目!
- 「ポーズ」を意識したシャドーイング: 聞き取った音源の、あえて一瞬の間(ポーズ)が入っている箇所を意識しながら、真似て発音する。これにより、意味の区切りがどこにあるのかが体で覚えられます。
- 速度調節を活用する: 最初は0.75倍速などで聞き、音のつながりや区切りを詳細に確認してから、徐々に通常のスピードに戻す。
5. まとめ:細部へのこだわりこそが、上達への近道
英語のリスニング力アップは、単に単語力やスピードに慣れることだけではありません。
それは、「リンキングという音の物理的なルール」と、「話者の意図による意味の区切り」の両方を理解することにあります。
「in your area」の例のように、誰もがリンキングしそうだと思っている場所でも、実はしないことがある。こうした「細部のリアリティ」へのこだわりこそが、リスニング力を一段階上のレベルへと押し上げてくれます。
皆さんもぜひ、「リンキング」だけでなく、「音の区切り」にも注目して、学習を進めてみましょう。
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