あの時、私は完全に恥ずかしい勘違いをしていました。
きっかけは、こんなクールな英文を見たときです。
「My enemies will retreat on the day that I call for help.」
私の脳内翻訳はひどいものでした。「助けを求めた日、私の敵は**再度扱う(re-treat)**だろう…? 何これ、ごちそうでも出すの?🤔」
もちろん、これは大間違い! 「retreat」に「ごちそう」という意味は一切ありません。
今回は、私が「退却」という意味だと知って衝撃を受けた「retreat」の本当の意味と、なぜ「re + treat」なのに「退却」になるのか、その意外なルーツを正直にシェアします。これを知れば、英語の知識がきっと深まること間違いなしです。
※このように学びで得たことをその都度投稿しています。さっきはこのようなことを投稿しました。
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では本題。
1. 勘違いから卒業!「retreat」の本当の意味
動詞「retreat」の最も重要な意味は、ズバリ 「退却する」「撤退する」「身を引く」 です。簡単に言うと、「後ろに下がる」というイメージ。
敵から逃れるために後ろに下がったり、日常の喧騒から離れて静かに暮らしたり、といった「後退」のニュアンスを含みます。
| 品詞 | 意味のイメージ | よく使われる例文 |
| 動詞 | 敵から逃げる | The army was forced to retreat. (軍は撤退を強いられた。) |
| 名詞 | 日常から離れる場所 | She spent the weekend at a mountain retreat. (彼女は山中の隠れ家/静養所で週末を過ごした。) |
名詞の「静養所(隠れ家)」という使い方も、忙しい日常から身を引く(=後退する)場所だと考えると、「退却」の意味としっかり繋がっていて納得できるのでは?
この動詞と名詞のそれぞれの意味は興味深い。
2. なぜ「re + treat」で「退却」になるのか?語源の真実
なぜ、「再度扱う」ではないのか?
その答えは、現代の「treat」とは全く違う語源にあると知って、私は驚きました。
これは、ラテン語にまでさかのぼります。
① 接頭辞「re-」は、「後ろへ」
これは予想通りです。
「return(戻る)」や「recall(呼び戻す)」でおなじみの、**「後ろへ」「戻って」**という意味の接頭辞です。
② 語幹「-treat」は、実は「引く」だった!
これが最大のポイントです!
「treat」の語源は、ラテン語で「引っ張る」という意味を持つ trahere という言葉に由来しています。
ここから派生した古い言葉には、「進む」や「引き出す」といった意味が含まれていました。
結論:「後ろへ引く」で「退却」が誕生!
つまり、「retreat」は元々、
re- (後ろへ) + -treat (引く) = 後ろへ引く
というシンプルな動作を表していたわけです。
現代の「treat」(扱う、ごちそうする)とは、言葉は似ていても、英語になる過程で意味が異なるルートをたどってしまった別物だと理解すると、モヤモヤがすっきり解消します!
treatのコアのイメージ:「引く → 対処する」
つまり、「treat」が「扱う」という意味になったのは、
物を「引っ張る」「引きずる」
(頻繁に)「引き回す」
(物事を)「管理する」「対処する」
人や物事を「取り扱う」
というように、具体的な動作から抽象的な行為へと意味がメタファー(比喩)として発展した結果です。
補足:「ごちそうする」の意味は?
現代の「ごちそうする」という意味は、「扱う」という行為が発展してできた、比較的新しい意味です。
「扱う」(treat)
「(良い態度で)もてなす」
「(自分の費用で)もてなす」 「ごちそうする」
という派生で、18世紀頃から使われるようになったとされています。
まとめ:勘違いを恐れず、単語のルーツを楽しもう!
今回の私の「retreat」の勘違いのように、英語の単語には、見た目だけでは意味がわからないものがたくさんあります。
でも、こうやって「なんでだろう?」と語源を調べてみることで、単語が持つ本当のイメージや背景を知ることができ、一気に知識として定着しますね。
「退却」と「静養所」という一見バラバラな意味が、すべて*後退する」というイメージで繋がっているのが分かると、なんだか面白いですよね。
私の失敗談が、あなたの英語学習のヒントになれば嬉しいです!😊
皆さんも「実はこれ、勘違いしてた!」という単語があったら、ぜひコメントで教えてくださいね!
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