清掃業者が「身に覚えのない跡」を指摘されたときの初動対応5つ
清掃業者として仕事をしていると、避けて通れない場面があります。
それが、**「自分では何もしていないのに、後から跡や不具合を指摘される」**瞬間です。
写真だけが送られてきて、
「この跡、心当たりありませんか?」
と聞かれたとき、胸がザワッとした経験がある方も多いのではないでしょうか。
本記事では、実際の現場経験を踏まえ、身に覚えのない指摘を受けたときに、清掃業者が取るべき“初動対応”を5つに整理しました。感情論ではなく、仕事として自分を守るための考え方です。
1. その場で謝らない(即答しない)
最初に意識したいのは、反射的に謝らないことです。
もちろん、明らかに自分のミスであれば誠実に謝罪すべきですが、
- 現場はすでに引き上げた後
- 写真だけで状況を判断できない
- 記憶が曖昧な段階
この状態で「申し訳ありません」と言ってしまうと、責任を認めたと受け取られる可能性があります。
適切なのは、
「確認します」
「写真を拝見します」
と一度受け止めることです。
2. 写真を“冷静に観察”する
送られてきた写真は、感情ではなく情報として見ることが大切です。
次の点を落ち着いて確認してください。
- 表面に削れや破れはあるか
- エッジが立っているか、なだらかか
- 色ムラや輪ジミではないか
- 継ぎ目をまたいで歪んでいないか
多くの場合、清掃が原因の跡と、下地や施工由来の不具合は写真の特徴が異なります。
「写真から何が言えて、何が言えないか」を整理することが重要です。

3. 自分の“作業ルール”を思い出す
次に行うのは、記憶をたどることではなく、自分の作業ルールを確認することです。
- 重量物を床に直接置いたか
- 室内にツールボックスを持ち込んだか
- 一点に荷重がかかる作業はあったか
日頃から一定のルールで作業していれば、
「その跡が付く行為自体をしていない」
と論理的に説明できます。
これは感覚ではなく、再現性の話です。
4. 相手が“次に動ける材料”を渡す
担当者の多くは、あなたを責めたいわけではありません。
- 上司に報告しなければならない
- オーナーから聞かれている
- 判断材料が足りない
という状況にいます。
そのため、
- 自分の作業内容
- 使用した道具の特徴
- 写真から見た所見
を簡潔に伝えることで、担当者は次の判断に進みやすくなります。
論破ではなく、情報提供が目的です。
5. 感情を交えず、記録を残す
やり取りは、できる限り文章で残しましょう。
- メール
- LINE
- 業務アプリ
口頭だけで済ませると、後から話が変わることがあります。
また、
- 事実
- 自分の作業ルール
- 推測は推測として
を分けて書くことで、第三者が読んでも理解できる記録になります。
まとめ:初動対応で結果はほぼ決まる
身に覚えのない指摘を受けたとき、
- 慌てて謝らない
- 写真を冷静に見る
- 自分のルールに立ち返る
- 相手の立場を考える
- 記録を残す
この初動対応ができていれば、問題が大きくこじれることはほとんどありません。
清掃業者の仕事は、汚れを落とすことだけではなく、信頼を積み重ねることでもあります。
落ち着いて、事実ベースで対応する。
それが、長く現場に立ち続けるための一番の近道だと感じています。
※実際の現場事例については、別記事で詳しく紹介しています。


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