五徳の焦げの最強な洗い方は熱湯に浸しながら擦ること(色々試してみた)

はじめに

ハウスクリーニングで大きく手こずるのがガスコンロについている五徳の焦げ。

焦げの程度にもよりますが、完全にきれいにしようと思ったらなかなか大変だと思われませんか?

作業者として、どうすれば一番労力や時間をかけずにきれいにできるか色々試してみました。

  • 強めの油落としの洗剤を噴霧して、乾かないようにビニールの中に入れておく
  • お湯の中に苛性ソーダを入れたバケツにつけおく
  • 最初からとにかくカッターの刃で削る
  • 左官屋さんが使うトロ舟に剥離剤を混ぜたお湯につけておく

色々な方法でつけ置きして焦げを柔らかくする前準備は前提ですが、仕上げはどうしても擦る作業が欠かせないので、お湯に浸しながら擦るのが最強ではないかと思っています。これには異論もあるでしょう。

それで、この記事ではどのようにな手順できれいにするのがベストか、まず手順を紹介してから、それ以外の試した方法のデメリットを書いていきたいと思います。

 

五徳の焦げをどのようにきれいにするのがベスト?

 

繰り返しますが、私がいいなと思っている手順です。参考まで。

まず、トロ舟につけ置き用の熱湯を作る

まず、トロ舟に投げ込みヒーターで熱湯を作る。その間に五徳を取り出して、キッチンの水道水でステンレスタワシで軽く擦って取れる焦げは取ってしまう。ここは丹念に擦るのではなく、軽くおおよそで大丈夫です。ここで疲れたら元も子もないので。

さて熱湯が沸いたら、先ほど軽く擦り洗いした五徳を30分ほど漬け込む。30分ほど熱湯につけると焦げがだいぶ柔らかくなっているんですよね。焦げをできるだけ柔らかくしてから擦るのが狙いです。

五徳を熱湯につける前に軽く落とせる焦げは擦っておくのはなぜ?

五徳を熱湯に漬け込む前に、そのままつけるのと軽く洗ってからつけるのとでは焦げの落ち方がだいぶ変わるのでしょうか?

だいぶ、変わるんですよね。

軽く擦っておくだけでも、焦げに傷が入ります。

熱湯もその傷から染み込んでいって、焦げを素材から分解する仕事を早くしてくれます。ところが五徳をそのまま漬け込むと、熱湯が素材に入り込む余地がないので、焦げを分解するのに時間がかかってしまうわけです。

さて、30分経つと焦げはだいぶ柔らかくなっているでしょう。

しかし、この時に肝心なのは、焦げの表面だけ柔らかくなっても後で擦る時に苦労するので、素材に固着した奥の方のしぶとい焦げが柔らかくなっていることです。

そうなると、後で擦る時に焦げがペロっと素材から剥がれるように取れていく… この感触が気持ちいいんですよね。

 

五徳は熱湯に浸しながら擦ると効果的

トロ舟に熱湯があるので、擦る時にかがまなければならないという姿勢になります。これではしんどいので、五徳を拾い出してキッチンの水を流しながら擦りました。

あれ? なんか今一つ落ちが悪い…

と思ったので、小さいバケツひっくり返して座り、熱湯に浸しながら焦げ取りスポンジで五徳を擦っていくと、スルスル取れていくではないか! ここに気づいて嬉しかったです。

100均の焦げ取りスポンジ→玄関や洗面の床を擦るのに超おすすめ

五徳に固着した焦げは、熱湯に浸かっている状態の時が一番柔らかいわけですね。地上に上げると、なぜか焦げが少し固い… 気のせいかこんなふうに感じます。

焦げ取りスポンジで擦ってもしぶといところは、100均の引っ掻くタイプのスクレーパーかステンレスタワシで擦ることもあります。

ひっかくタイプのスクレーパー→ハウスクリーニング作業の必需品

意外と角の焦げは彫刻刀でツンツンと削るのもありですね。意外に傷はいかないです。

 

そうすると、時間は多少かかりますが、ほぼ新品のように蘇るのが分かるでしょう。

今のところ、この方法がトータルベストだと感じています。

と言うと、

「熱湯に五徳をつける時に、剥離剤などのアルカリ洗剤を入れるともっと楽にきれいになるよ」

という声が聞こえてきそうです。

つけ置きの熱湯に苛性ソーダやアルカリ洗剤を入れると効果的?

 

苛性ソーダのつけ込み

まず、熱湯に苛性ソーダを混ぜると、このように五徳の素材が白く変色してしまうんですよね。

この五徳は洗浄後ですが、焦げは完全に取れているのですが、白っぽく変色しています。間違いなく化学反応。 住人が汚した焦げの固着で五徳が変色することはないので…

だから、賃貸マンションの空室のクリーニングで、私の洗浄後このような状態になった五徳は、前の業者が強アルカリを長時間漬け込んで洗ったんだなとすぐにわかります。

ちなみに、この写真の天板のシミのような跡は、素材の化学反応なのでこれもこれ以上どうしようもありませんが…

ビルトインコンロの天板のシミ跡は素材の化学変化→清掃でムキになる必要なし

 

そして、苛性ソーダの漬け込みが怖いのは、レンジフードの換気扇の細かいフレームが見事にバラバラになったことがあります。私の作業ではなく、別の現場の同僚の作業報告で分かったことですが、現実にそういうことが起きたので、苛性ソーダの威力は強すぎ…

だから個人的には使ったことないですね。もう長年ハウスクリーニングに携わっていますが、苛性ソーダを使わなくてもなんとかなっています。

ハウスクリーニングを辞めたい!30年続いた自分が継続の秘訣をお伝えします

剥離剤のつけ込み

 

このつけ込みも下手したら、苛性ソーダほどではないかもしれませんが、五徳が変色することがあります。

それに、トロ舟を置く場所がフローリングにWaxが効いているので、こぼすと床に影響が出てきます。

周りをガチガチに養生するのも一つの方法ですが、面倒ですし、使わなくても済むのならそれでいいのかも、と思ってしまいます。

ベランダなどの水が流せたり、多少こぼれてもいい場所にトロ舟を置いて作業できるなら、間違いなくお湯だけより焦げはよく落ちると思います。

 

五徳にアルカリ洗剤を噴霧してビニールなどで覆っておく方法は?

 

熱湯を沸かすのは結構面倒なので、しばらくこの方法で作業していた時期があります。

もちろん何もしないよりは、洗剤が固着した焦げに効いているのは分かりますが…

でも、一つ一つ仕上げに擦る作業をする時に、やはり熱湯に浸して擦るのがこの方法よりはよく落ちると思いました。

厳密には焦げと油は違うんですよね。

焦げは油が炭化して素材に固着した状態で、油が粘着した状態とは少し違います。

なので、焦げに対して油用のアルカリ洗剤ではちょっと用途が違うと言えるかもしれません。逆に熱湯はどんな汚れにも効果があります。素材が傷まない限りどこでも使えるのではないでしょうか?

なので、個人的には焦げ落としには熱湯をフルに活用することをおすすめします。

YouTube等で五徳を鍋でグラグラ煮込んで洗う手法も出ていますが、煮込む時間さえ間違えなければそれもありだと思いますね。 ガスコンロでお湯を沸かせて大きめの鍋があればご家庭でも可能です。

ということでまとめに入ります。

まとめ

 

今のところ、五徳の最強の洗い方は、最初に表面の焦げは軽く削ってから、熱湯に30分ほど漬け込んで、それから熱湯に浸しながら擦ることだと思います。

もちろん、熱いので厚めの手袋が必要ですね。

擦る道具は、焦げ取りスポンジ、ステンレスタワシ、カッターの刃、引っ掻くタイプのスクレーパー、彫刻刀など、焦げの程度や場所に合わせて使いまくりましょう。

そうすると、変色の心配はありませんし、スルスルと面白いように焦げが取れていくのはまちがいありません。

普通は苦労する五徳の焦げ落とし。

少しでも楽に早く作業する上でヒントになれば嬉しいです。

次回は、グレーやダーク色の風呂場の床の清掃も意外に困りませんか?その洗浄方法についてもお伝えしたいと思います。

(ハウスクリーニング)神経質な入居予定者はどんなクレームを?参考例

では。

 

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