【徹底レビュー】40000mAhソーラー式モバイルバッテリーは「防災用」として本当に使える?重さ・充電時間を正直解説

【読者の皆様へ】

突然の地震や台風による長期停電に備えて、「スマホを1週間は使えるようにしたい」「太陽光で充電できるモバイルバッテリーが欲しい」と考えていませんか?

筆者も同じ考えから、大容量40000mAhでソーラー充電機能を搭載したモバイルバッテリー(型番TELUX SP9)を購入しました。

結論から言うと、この大容量は非常時に絶大な安心感を与えてくれます。

しかし、ソーラー機能や重さについては、過度な期待は禁物です。

本記事では、実際に2年以上使用した筆者が、以下の点を正直に徹底レビューします。

  • ソーラー充電は「本当に役に立つ」のか?(20時間充電した実測値)
  • 日常使いには重すぎる?正確な質量と、おすすめの用途
  • 失敗しない「防災用モバイルバッテリー」の容量の選び方

40000mAhの購入を検討している方は、ぜひこの記事を読んでから判断してください。


 

第1章:購入した40000mAhバッテリーの基本情報

 

 

✅ 結論:このバッテリーは「自宅の防災・非常用」として心強い

 

筆者が大容量40000mAhのモバイルバッテリーを購入した最大の理由は、「長期停電時の安心感」に尽きます。

災害で数日間にわたって電気が途絶えた場合、スマホの充電残量を心配しながら過ごすのは大きなストレスです。

この40000mAhという容量は、私のスマートフォンを少なくとも1週間近く充電できる計算になり、命綱として絶大な信頼感があります。

しかし、この容量はあくまで自宅に設置する「防災・非常用」としての評価です。

日常的に持ち運ぶ「携帯用」としては、正直に言って重すぎるため、用途を限定して考えるべきでしょう。

 

 📱 製品スペック概要と購入情報

 

私は上記のバッテリーを楽天で約5,000円で購入しました。主なスペックは以下の通りです。

項目 スペック 補足事項
バッテリー容量 40000mAh 大容量。ただし機内持ち込み不可の可能性が高い(※)。
出力ポート USB-A × [2]ポート、USB-C × [1]ポート 複数台の同時充電に対応。
急速充電 [非対応/PD対応] [対応しているか否かを明記]。
重さ(質量) 411グラム 普段使いの10000mAhと比べて倍以上の重さ
付属機能 ソーラーパネル、LEDライト(SOS機能付き) 非常時に役立つ機能。

(※注:多くの航空会社は100Wh=約27027mAhを超えるモバイルバッテリーの機内持ち込みを制限しています。40000mAhはこれを超えるため、持ち運びには注意が必要です。)

この411gという重さは、手に持った瞬間に「ズシッ」と感じるレベルです。

通勤カバンに毎日入れるのは現実的ではありません。

あくまで「家に置いておく」ことを前提とするのが賢明です。


 

第2章:正直レビュー!本当に知りたい3つの実用性

 

 

2-1. 🔋 【20時間実測】ソーラー充電は「満充電の補助」と割り切れ

 

ソーラー充電機能に期待する方が最も多いと思いますが、結論から言うと、「停電時のメインの充電手段にはならない」と割り切る必要があります。

過度な期待は持たないでください。

実際に私が、晴天の窓際に丸2日間(約20時間)置いて充電を試みた結果を正直にお伝えします。

20時間太陽に当てた結果、バッテリー残量を示す5つのランプはメモリ1つ分(約20%)に満たない増加でした。

説明書の「空からフル充電まで100時間」という記述も踏まえると、2日間でスマートフォンを1回分かろうじて充電できる、というレベルです。

ソーラー充電の役割は、「一度満充電にしたバッテリーを、数日間の避難中に少しでも減らさないための補助機能」と捉えましょう。

これをメインで使うと、電気の確保は間に合いません。

普段からフル充電にしておくことが、防災の基本です。

 

2-2. ⚡️ バッテリー本体の「充電時間」はどれくらいかかる?

 

防災対策として、この大容量バッテリーを「家庭でいかに素早く満充電にできるか」も非常に重要です。

40000mAhを満充電するには、通常の5Wアダプタでは丸一日以上かかる計算になります。

いざという時に「充電が間に合わなかった」という事態を避けるため、PD(Power Delivery)対応の高速充電アダプタをセットで準備することを強く推奨します。

私のバッテリーはPD入力に対応していません。そのため、満充電までには約16時間を見積もっておく必要があります。

 

2-3. 🔦 防災機能(LEDライトなど)の使い勝手

 

本製品に搭載されているLEDライトは、暗い室内や避難所で足元を照らすのに十分な明るさがあります。

特に優れているのが、SOS点滅機能です。

万が一の時に自分の居場所を知らせる手段は重要であり、この機能が標準で付いている点は、防災用品として評価できます。


 

第3章:失敗しない容量選び!40000mAhは必要か?

 

 

3-1. ⚖️ 【用途別】モバイルバッテリー容量の選び方

 

大容量のモバイルバッテリーは安心ですが、「重さ」「価格」「機内持ち込みの可否」というデメリットも生まれます。

本当に40000mAhが必要なのか、ご自身のライフスタイルと照らし合わせてみてください。

容量の目安 メリット/主な用途 デメリット/注意点 おすすめな人
10,000mAh 軽量コンパクト。普段の通勤・通学、スマホ1~2回分の緊急充電に最適。 長期的な防災・旅行には容量不足。 毎日カバンに入れて持ち運びたい、軽さ重視の人。
20,000mAh 2泊3日程度の旅行やアウトドアに。複数端末の充電が可能。 持ち運びは可能だが、やや重さ(300g前後)を感じ始める。 旅行や外での活動が多いが、重すぎないものが欲しい人。
40,000mAh 災害時の最長1週間程度の電力確保。家族でのシェアにも対応できる安心感。 非常に重い(400g超)。日常的な携帯には不向き。機内持ち込み不可の製品が多い。 自宅の防災備蓄として設置し、電源を確保しておきたい人。

 

3-2. 🙅 筆者がこの40000mAhをおすすめしない人

 

容量選びの失敗を避けるため、私の体験から40000mAhクラスをおすすめできない人を明確にしておきます。

  1. 毎日通勤・通学で持ち運びたい人
  2. ソーラー機能に「発電」レベルの期待をしている人
  3. 飛行機によく乗る人

 

結論(まとめ)

 

 

🔋 40000mAhソーラーバッテリーの結論と使いこなし方

 

本記事でレビューした40000mAhソーラー式モバイルバッテリーは、デメリットを理解した上で購入すれば、非常に頼りになる防災グッズになります。

最終的な結論として、このバッテリーを「最も活かせる人」と「使いこなし方」をまとめます。

  • 買うべき人:
    • 「自宅の停電時」に「大きな安心感」を買いたい人
    • 家族のスマートフォンを複数台、数日間にわたって充電する可能性がある人
  • 正しい使いこなし方:
    1. 普段からフル充電にして防災リュックや定位置に保管する。
    2. ソーラー機能は**「緊急時の最後の手段」**と割り切り、過信しない。
    3. 高速充電対応アダプタを用意し、コンセントが復旧した際に一気に充電できるように備える。

5,000円という費用はかかりますが、いざという時にスマホが使える「心強さ」と「安心」を買えるなら、決して高くはありません。

この記事が、あなたの防災準備の一助となれば幸いです。

 

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