mineoユーザーの皆さん、平日の昼休み、スマホの速度が急に落ちてイライラした経験はありませんか?
誰もが「MVNO(格安SIM)は平日昼は遅くなるもの」と諦めがちですが、その遅さが「都市部」特有のものなのか、「地方や山間部」ではどうなのか、気になりませんか?
私はこの疑問を解消するため、2024年秋、熊本県の阿蘇山が望める山頂へ行き、mineo(Dプラン)の通信速度を徹底的に実測しました。

結論から言うと、この「田舎の山頂」でも速度はやはり落ちました。
しかし、本当に知りたいのはその具体的な数値と、動画視聴やSNSといった日常的な動作に支障が出るレベルなのか、ではないでしょうか。
本記事では、実測で得られた衝撃の数値と、その速度で実際に試した動画視聴の体感レポート、さらには、遅い時間帯でも快適に使うための具体的な裏技までを全て公開します。
🏔️ 検証の舞台裏:なぜ、熊本の山頂を選んだのか?
都市部での速度低下は、利用者が集中することで起きる「混雑」が原因です。
しかし、人が少ない地方や山間部ではどうなるのか?
これを検証するため、あえて電波状況が良くなさそうなロケーションを選びました。
検証場所は「絶景」かつ「電波の穴」の予感
今回の検証場所として選んだのは、熊本県益城町の山頂付近です。
ここは、遠くに雄大な阿蘇山系が望める絶景スポットですが、観光客は少なめで、携帯の電波塔も視認できないような、まさに「田舎」のロケーションです。
もしここで速度が低下したら、それは混雑ではなく、回線全体の帯域(パイプ)の細さによるものだと考えられます。
平日のお昼時、都市部ではないこの環境で、mineoがどこまで実力を発揮できるのか、実測を開始しました。
📉 衝撃の実測値! mineoとUQモバイルの「田舎」対決
検証を行ったのは、mineoの通信速度が最も低下しやすいと言われる、平日のお昼ど真ん中、12時18分頃です。
私のmineo SIM(Dプラン)を挿したiPhone 7と、同行者のUQモバイル(iPhone 11)の速度を同時に計測した結果がこちらです。
検証から見えた事実

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やはり田舎でも速度は低下した: 残念ながら、人の少ない山頂でもmineoのダウンロード速度は2.8Mbpsに留まりました。都市部の混雑だけでなく、やはり平日昼のmineoは、場所に関わらず速度が制限される傾向にあることが分かります。
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UQモバイルとの速度差は歴然: UQモバイルが14Mbpsと快適な速度を保っていたのに対し、mineoは約5分の1の速度でした。UQモバイルがMVNO(mineo)よりも優遇されたMNOのサブブランドであることが、この速度差に如実に表れています。
🎬 2.8Mbpsでどこまで戦える? 「体感」レポート
得られた2.8Mbpsという速度で、実際に私が試した各アプリの体感レポートをお届けします。
1. 動画視聴(YouTube)
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YouTube 480p(標準画質): 再生開始時の読み込み時間は数秒かかりましたが、一度再生が始まると比較的スムーズに視聴可能でした。途中で止まることはほとんどありません。
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YouTube 720p(HD画質): 再生開始までに時間がかかり、視聴している最中にも2〜3分に一度、短い読み込み(バッファリング)が発生しました。途切れずに快適に視聴するのは難しいレベルです。
2. SNS・Web閲覧
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LINE: テキストメッセージの送受信は全く問題なし。画像や動画の送受信は、数秒の待ち時間が発生しましたが、許容範囲です。
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X(旧Twitter)/ Instagram: テキストのタイムラインはスムーズでしたが、高画質の写真や動画のサムネイル表示にはもたつきを感じました。
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Webサイト閲覧: ニュースサイトなどのテキスト主体のページはほぼ快適。画像が多い情報サイトは、やはり画像の読み込みに時間がかかりました。
結論:動画視聴は「標準画質なら可能」だが…
阿蘇山付近の山頂で計測した2.8Mbpsという速度は、日常的な連絡やニュースチェックには十分使えるレベルです。
しかし、動画をHD画質以上で楽しみたい方や、SNSで大量の画像をサクサク見たい方にとっては、正直なところ「ストレスを感じる」速度であると言わざるを得ません。
では、この「遅い時間帯」をどう乗り越えるか。
私はmineoのコスパを捨てられず、ある裏技でこの問題を解決しています。
💡 諦める必要なし! 平日昼の「遅い」を乗り越える具体的な裏技
2.8Mbpsという速度でも快適に使い続けるために、私が実践している特に効果的で、誰でもすぐに真似できる解決策をご紹介します。
裏技1:最強の「時間ずらし」術
通信速度が落ちるのは、利用者が集中する平日12時〜13時のわずか1時間程度です。この時間を避けることが最もシンプルな解決策です。
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動画視聴や大容量のダウンロード: 昼休憩の直前(11:30頃)か、直後(13:30以降)に行うようにスケジュールを調整します。
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SNSのチェック: 休憩中は人と話したり、作業の整理をしたりして過ごせば、速度が回復するまでの時間を気にせず過ごせます。
裏技2:mineoスイッチ(低速モード)を「遅い時間」に活用する
mineoアプリの「mineoスイッチ」機能で、あえて「低速モード」(最大200kbps)に切り替えることをおすすめします。
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心理的なストレスを軽減: 「どうせ遅いなら、パケットを消費しない方にしよう」と割り切れるため、かえってストレスが軽減されます。
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低速でもできること: テキストベースのLINEやメール、簡単なウェブ検索であれば、200kbpsでも利用可能です。速度が回復するまでの「つなぎ」として優秀です。
裏技3:【最重要】私が実践する「2回線運用」でパケットを無限延命
私がmineoを固定回線代わりに使い続けられている最大の秘訣が、SIMカードを2枚契約する「2回線運用」です。
この運用により、回線Bのパケットをパケットギフトで回線Aに送り、使わなかった分を翌月に繰り越すことで、パケット残量を延々と貯めることができます。
この「パケットが余っている」という心の余裕が、「昼の速度が多少遅くても、自分の契約パケットが減るわけじゃないから大丈夫」という安心感につながり、結果的にストレスなくmineoを使い続けられるのです。
✅ まとめ:田舎の山頂検証から学んだmineoとの賢い付き合い方
今回の熊本県益城町での実測検証により、mineoの平日昼の速度低下は、都市部・地方に関わらず起こることが確認されました。
しかし、速度が2.8Mbpsであっても、工夫次第で十分に快適なモバイルライフを送ることは可能です。
mineoを続けるための3つの教訓
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「遅い」を割り切る: 平日昼の速度低下は「料金の安さとのトレードオフ」だと割り切りましょう。
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時間とモードを使い分ける: 低速モードの活用や、たった15分〜30分の時間ずらしで快適度が劇的に向上します。
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ノウハウを駆使する: 2回線運用でパケットを貯めれば、固定回線代わりとして使えるほどの安心感とコスパが得られます。
🙋 読者からの疑問に答えるQ&Aセクション
Q1:mineoの「Dプラン」と「Aプラン」で速度は違いますか?
A:一般的に、混雑時の速度は契約する回線(プラン)によって差が出やすいと言われています。
Dプランで不満を感じる場合は、ユーザー間で速度が速いという報告が多いau回線(Aプラン)やソフトバンク回線(Sプラン)への変更も検討してみる価値があります。
Q2:私が実践している「2回線運用」は、具体的にいくらかかりますか?
A:契約プランによりますが、月々約1,500円〜2,000円程度で、パケットの枯渇を防ぐ運用が可能です。
例えば、データSIMの最安プランをサブ回線にすれば、月々数百円の追加投資で、実質的にパケットを無期限で貯められるようになります。
Q3:今回の検証場所は「田舎」でしたが、都会の平日昼より速い可能性はありますか?
A:ほぼありません。混雑時の速度低下は「都会」も「田舎」も同程度に起こる、と認識した方が良いでしょう。
どちらの場所でも速度低下の要因が存在するため、今回の記事で紹介した「時間ずらし」や「2回線運用」のノウハウで対応することが、最も賢明な付き合い方だと言えます。
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