床のPタイルWaxの光沢持続→月1回のバフマシンが一番コスパ良し

はじめに

床のWaxの光沢は踏まれれば踏まれるほどなくなっていきます。

事務所のように不特定多数の人が底の黒い靴で行き来が多ければ多いほど、椅子の黒いコマを床に擦りつければ擦り付けるほど、Waxの光沢はなくなり、ヒールマークがつきまくって黒汚くなりますね。

私はそのような床を定期的にメンテナンスする仕事をしています。

お尋ねしますが、いまだに月1回の頻度でポリッシャーで汚れを除去してWaxを塗り重ねる、そして年一回Wax剥離作業をするというメンテナンスをしていませんか…

自分も10年前までそのような作業を繰り返していましたが、今はその手法はやめました。バフマシンの存在を知ってからです。

工法をちょっと変えるだけで、Wax光沢維持に関して爆発的にコスパが良くなりましたので、仕事体験談として記事にしました。参考になれば幸いです。

 

床Waxのポリッシャー洗浄は無駄にコストをかけている

 

清掃業者がする標準的な床Waxのメンテナンスは、床が新しい時に3層くらいWaxを塗って、2ヶ月に一回床をポリッシャーで洗浄してWaxを塗り足し、2年くらいしたらWaxが黒ずむので剥離作業をする…

その工法を繰り返して、なんと時間と労力がかかり、Waxや剥離剤という費用をかけていたことか!

作業員が数人必要だし、Wax剥離は結構手間でスキルが求められます。

では、どうすれば作業人数を減らし、資材のコストを削減できるか?

新しい床にWaxを3層塗ったら、あとはWaxを塗り足さないで、バフマシンを走らせて光沢を復元させ、それを維持していけば良いのです。

バフマシンとは?

 

以前、コンビニエンスストアなどでこんな機械を見かけませんでしたか?

コンビニでも人が歩くと床の光沢がなくなってきます。その光沢を復活させるために高速回転させて床を磨く機械がバフマシンです。

バフマシンと言ってもピンキリで、何十万もする機種もあれば、中古で数万円で購入できるのもあります。

この写真のバフマシンはアマノ産業製の、中古で比較的安価なタイプ。大抵はこれで十分です。

「バフマシン」「ジモティ」「中古」などで検索すると、数万円で買えますね。

スマホを買うような値段ですが、ちゃんと動けば問題ありません。

パッドの種類も色々ありますが、床の材質に適した物を選ぶだけ… もちろん、パッドだけでも結構費用はかかるので大事に使いたいところです。

 

バフマシンでどのように作業するのか

 

バフマシンは一度操作に慣れたら簡単に使えますが、やたらと走ればいいというものではなく、順序とコツがあります。

バフマシンを走らせる前に床の荷物を移動

事務所の床には、ゴミ箱とか段ボールとか椅子とか色々ものが置いてますね。

さらには、空気清浄機やパソコン等の電気の線などです。

それらはすべてバフマシンを走らせるためには障害物になるので、面倒でも出来るだけどけることが結局は効率的。

荷物をどのようによけるかは知恵がいるところですね。出来るだけ無駄を省いて楽になるように考えます。

今まで、Waxを塗っていた時は、完全にWaxが乾くまで荷物の復旧ができませんでした。しかし、バフマシンの工程はその乾燥時間がないので作業時間の無駄をかなり縮小できます。

荷物の移動後、ほこりや髪の毛は事前に除去

床を洗浄する前に、ほこりや髪の毛などの水に溶けない汚れは事前に除去するのが常識。

そのために、机の下は掃除機で、通路などはダスターを走らせることで効率を図れるかもしれません。

これは誰でも出来る簡単な作業ですが、絶対に欠かせない作業で、意外とこれさえ終われば結構床が綺麗に見えるんですよね。

その後、黒いヒールマークを除去していきます。

ヒールマークを除去する際の注意点

通常、ヒールマークはWaxの上に乗っているだけの汚れです。

バフマシンを走らせる前にモップで光沢復元剤を塗りますが、その時にヒールマークを除去します。(光沢復元剤は、お好きな物をお使いください。「光沢復元剤」で検索すると色々情報が出てきます)

ただし、この作業にコツがあります。

光沢復元剤を混ぜたモップでヒールマークを落としていきます。(軽く取れるものもあれば、なかなか取れないものもあり)

それが面倒だから、ポリッシャーでいっきに洗ってしまえ〜、となるわけですが、実はそれが大きな罠!

なぜなら、ポリッシャーは汚れと一緒にWaxまではいでしまうからです。

つまり、Waxを剥がないでいかに汚れだけを落とせるかがスキルの境目になります。

モップで擦っただけではヒールマークが取れないなあ、と思ったら、面倒ですが、屈んだ姿勢でヒールマークの線に沿って雑巾で擦ってみてください。

床の傷に入り込んだ汚れは取れにくいのですが、丹念にやれば取れるはずです。なぜならWaxの上に乗っているだけだから。

ここで固いスコッチなどを使うのはNGです。擦った部分のWaxまではいでしまうから…

要は、Waxを剥がないで汚れさえ取れればそれでいいのです。

さて、いよいよバフマシンを走らせます。

 

バフマシンを走らせる前のWaxのツヤの状態

 

この写真は光沢復元剤を塗ったばかりのところで、バフマシンを走らせる前のWaxがくすんでいたかが分かりにくいかもしれませんが、こんな状態でした。

上の電気がなんとなく光ってますが、曇った感じがしませんか?

そして、Waxも黒ずんできている…

これをピカッと輝かせるのが仕事です。

Waxがピカッと光れば、これくらいの黒ずみはきにならなくなります。

ではそうします。

 

バフマシンを走らせると光沢が蘇る!

 

これはバフマシンを走らせる前の、光沢復元剤を塗った若干濡れた状態です。

手前の方はやはりちょっと黒汚く見えますが、これはもう気にしない!

とにかく磨き光らせて気にならなくします。

さて、バフマシンで磨きました。

写真では手前の方が黒ずんで見えますが、実際に見ると全体的に白い印象になります。

写真でも分かりやすい別の場所を撮影するとこんな感じです。

光って、上の電気がくっきりしてくると、不思議なことに床のちょっとの黒ずみは気にならなくなるんですよね〜

その演出効果を利用して、メンテナンスの人数と資材のコストを削減するのが狙い。

やろうと思えば一人でできます。

ですが、経験上二人で作業するのが一番コスパがいいかなあ、と。

荷物の移動と掃除機、ダスターは二人でやりますが、その後、一人がヒールマーク落とし、一人がバフマシンを走らせるというふうに。

どちらが楽かと言えば、バフマシンを使っている人です。

という作業を月に一度させてもらえれば、10年くらいは剥離作業はいらないのではないでしょうか、という印象です。

 

理想は月に一度バフマシンを走らせる

 

実際のところ、月に一度の定期でこのようなバフマシンの作業をさせてもらえると、コスパがいいと思います。

それほど汚れていないので、ヒールマークも結構よく落ちますし、光沢の復元も楽です。

ところが、2ヶ月くらい経つと、ヒールマーク落としが結構しんどくなってきますね。

では、このようにしても、ずっとWax剥離はいらないというわけではありません…

Waxの黒ずみも、やがては目立ってくるようになります。

ですが1年に一度のWax剥離作業が10年に伸ばせることによって、月に一度Waxをほぼ床全面に塗っていたのを、時々部分的に補強塗りする程度に抑えることによって、資材の経費がどれだけ変わるか差は歴然としていますね。

私自身、バフマシンに慣れてから、以前のポリッシャーWaxの工法はやってられなくなりました… 笑

まとめ

 

比較的安価なものでいいのでバフマシンが一台あると、長い目で見ればかなりコストの削減になるのがお分かりでしょうか?

というか、体験上確信を持ってそう言えます。

人件費、剥離剤、Waxなどの諸経費、作業のやりやすさなどを比較してもメリットだらけですね。

そうは言っても、いつかはWax剥離作業は必要になりますけどね。

共用廊下の床Wax剥離→ポリッシャーは必要ないかも

今は、ポリッシャーWaxという工法をやめている業者も増えてきていますが、バフマシンの工法を試したことがない方はやってみると良いと思います。確実に費用は削減できますし、素人には見た目は十分満足していただけます。

ということで、最後までご覧いただきありがとうございました。関連記事をご紹介して終わりにしたいと思います。

ハウスクリーニング 床はモップより屈んで拭く方がいいかなあ 30年の作業歴から

では。

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