英語の奥深さ!understandとcomprehend、たった一語で変わるニュアンス

はじめに

英語学習でネイティブが使う自然な英語を身につけるために、同じような意味の単語の違いをくっきりと理解することが欠かせません。

この記事では、あまり日常会話では使うことはないかもしれませんが、comprehend (理解する)を理解するといえばunderstand との違いについて深堀していきたいと思います。

このように投稿するようになったきっかけは、ある本でこんな文を見たんです。

「Comprehend fully what is the breadth and length and height and depth.」

なんかよくわからない文章だなあ、と感じたかもしれませんが、簡単に言えば、「ある物事を立体的なイメージで十分理解を深めなさい」という感じになります。

このcomprehendって覚えるのは難しい… understand じゃだめなのか… と思ったので、もうちょっと調べて見ました。

繰り返しますが、違いがわかると、応用の幅が広がりますので。

ということを毎日ブログに書いていますが、私は英語のプロではなく学習者です。

学んだことを言語化してまとめると自分の情報の整理になっています。

ちなみに前回はこんなことを書きました。

たった一単語で愛情が深まる英語表現「You are very precious」と「You are someone very precious」の違い

 

どのようにcomprehend とunderstand を使い分けるのか?

Are you trying to understand the difference between ‘understand’ and ‘comprehend’?

「understand」と「comprehend」の違いを理解しようとしていませんか?をまず英語表現してみました。笑

この二つの言葉は同じように見えるが、実はニュアンスがかなり違います。

結論だけ簡単に言えばこうです。

  • understandは『知る』
  • comprehendは『掴む』

では、それぞれを解説します。

「Understand」の解説

 

Understandは、比較的広範で一般的な「理解」を表し、単に事実や情報、概念を「知る」「把握する」ことを指します。

例文を挙げると、

「I understand the instructions.」(指示を理解しました。)

「Do you understand what I’m saying?」(私の言っていることが分かりますか?)

「I understand why you’re upset.」(なぜあなたが怒っているのか分かります。)

 

このように外観すると、この単語は、ちょっとしたことや部分的な理解にも使われることがよくあります。

たとえば、物語の大筋や構想を「understand」しても、登場人物の感情の機微までは把握できていない、といったケースですかね。

では、肝心のcomprehend について。

「Comprehend」の基本を解説

Comprehendは、より深く、より完全な「理解」を表し、単なる情報把握に留まらず、その全体像や本質、根本的な意味を包括的に把握することを意味します。

語源が興味深いです。

ラテン語の「comprehendere」(捕まえる、包含する)から来ているんですね。

だから、「掴む」

例文を挙げると、

「It’s hard to comprehend the vastness of the universe.」(宇宙の広大さを完全に理解することは難しい。)

「I cannot comprehend his motives for such a cruel act.」(彼のそんな残酷な行動の動機が、私には全く理解できない。)

「After years of study, she finally began to comprehend the theory.」(何年もの研究を経て、彼女はついにその理論を完全に理解し始めた。)

このように外観すると、この単語には、しばしば困難な対象への努力や、深い思考を経て到達するというニュアンスが含まれることを説明します。

言い換えると、なんらかの深遠な物事の理解というイメージです。

この点をさらに深堀してみましょう。

comprehend をさらに深堀する

.◆複雑なシステムや概念の理解

The human brain is so complex that we can’t fully comprehend its workings.
(人間の脳はあまりにも複雑で、その働きを完全に理解することはできない。)
→ 脳の働きの一部を「understand」することはできても、その全体像を完全に「comprehend」することは難しい、というニュアンスです。

It took him years to comprehend the complexities of quantum physics.
(彼が量子物理学の複雑さを完全に理解するまでには何年もかかった。)
→ 単に公式を覚えるだけでなく、その背後にある概念や全体像を掴むのがいかに大変だったかが伝わります。

◆状況や感情の深い理解

I can’t comprehend how someone could do such a cruel thing.
(どうしてそんな残酷なことができるのか、私には理解できない。)
→ この場合の「理解できない」は、単に事実がわからないのではなく、その人の心理や行動の動機を、自分の常識や感情と照らし合わせても、全く「腑に落ちない」という深い戸惑いを表しています。

The scale of the disaster was too great for anyone to fully comprehend.
(その災害の規模はあまりに大きく、誰にとっても完全に理解できるものではなかった。)
→ 被害の数字を「understand」することはできても、その悲惨さや影響の大きさを心で「comprehend」することは難しかった、という意味合いです。

◆言葉や文章の理解

He spoke so fast that I couldn’t comprehend what he was saying.
(彼はあまりにも速くしゃべったので、何を言っているのか理解できなかった。)
→ この場合は、「understand」と同じような意味で使われることも多いですが、「comprehend」を使うことで、話全体を「掴み損ねた」というニュアンスが強調されます。

なんか小難しくなりましたね。ここまで完全にわからなくても基本的なことがわかれば十分でしょう。

では、実際にどのように使い分けることができるのか、一つの例文で違いを見てみたいと思います。

2つの言葉を一つの例文で使い分けてみる

繰り返しますが、両者の違いはざっくりこうです。

  • Understand:日常的、一般的、表面的な理解、部分的な把握
  • Comprehend:フォーマル、学術的、深い理解、全体像の把握

 

例として、AIについて理解する場合の使い分けでイメージしてみましょう。

⭐︎ざっくりAIの「概念」がわかったという場合は、understand 。

「I understand the basic concept of AI.」(AIの基本的な概念は分かります。)

⭐︎AIの全体像や専門分野が把握できた場合にははcomprehend 。

「I want to comprehend the entire scope of AI technology.」(AI技術の全体像を完全に把握したいです。)

では、まとめに入ります。

まとめ

理解すると言いたい場合、通常はunderstand を使えばほぼ間違いありません。

ですが、物事の全体像や深い理解を得たい場合には、comprehend を使うと、一層ネイティブらしい英語表現ができます。

この記事で言及した中で一番簡単な例はこれです。

I want to comprehend the entire scope of AI technology.

英語学習は、このような興味深いcomprehend が得られると楽しくなりますね。

ということで、今回の学習レポートは以上です。

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