「え、期限切れ…!?ヤバい、またやっちゃった!」
これは今日の私のスッキリしないモヤモヤ…
お客様に「これでクレカ払いにできますよ!」と自信満々に渡した青い三つ折りカードをカバンから出して渡した後で気づいたんです。
有効期限がとっくに切れていたことに。

すぐにチャイムを押し直して説明しようとしましたが、インターホン越しではこちらの焦りが全く伝わらず、お客様はただ不審顔。なんで何度もチャイムを押すのだろう… というか、細かい説明ができず、結局、有効な用紙を別に投函する手間をかけることになってしまいました。
応対してくださった奥様はとても良い方なのに、なぜか現金払いが続く。
それは彼女が「現金を持たない派」であり、かつ「手続きが面倒くさい派」だから…でしょう。
本記事では、この「うっかりミス」と「現代のお客様のリアルな本音」から見えてきた、訪問集金を卒業するための具体的なアプローチと教訓を包み隠さずお話しします。
現代のお客様のリアル:「現金がない」より「手間が面倒」
今日の失敗の裏には、実は奥様自身の「ごめんね」という気持ちと、「面倒くさい」という本音が隠れていました。
応対してくださった奥様は30代半ばでお子さんもいる方。
これは、私たちが集金に伺うお客様の中でも、最もライフスタイルが変化している層の一つです。
キャッシュレス時代の集金人が直面する二つの壁
今回の経験で痛感したのは、従来の集金業務がぶつかる二つの大きな壁です。
壁1:財布に現金5,000円がない
「今時の人は現金を持たない」という話はよく聞きますが、集金現場でそれは現実。
奥様は日中お仕事などで家にいないことが多く、たとえ家にいても、生活費の決済はスマホやカードで完結しています。
集金日が来るたびに、わざわざ銀行やコンビニに行ってを下ろしたり、探したりする手間は、彼女たちにとって大きなストレスです。
私たちが何度も訪問すること自体が、お客様に「現金を準備させる」という負荷をかけてしまっているのです。
壁2:たった「ひと手間」が最大のハードル
もっと深刻なのは、奥様はクレカ払いにしたいのに、「申込手続き」のたったひと手間をずっと保留しているという点です。
「集金人の対応は悪くない」と言ってくださるのはありがたいのですが、これは裏を返せば、私と顔を合わせることより、「申込用紙に記入してポストに入れる」という行為の方が面倒だと感じられているということです。
この「後でやろう」が、訪問集金を続ける最大の原因になっています。
教訓:ミスを防ぎ、「手続きの壁」を崩す具体的アクション
この失敗を単なる「うっかりミス」で終わらせず、私たちの働き方を変える教訓としなければなりません。
対策A:二度と「期限切れ」を渡さないための工夫
まず、今日の私のミスを防ぐための、誰でもできる具体的なチェック体制を共有します。
- 古い用紙の即時「隔離」または「破棄」:新しい有効期限の用紙が届いたら、前の用紙は絶対に同じ場所に入れない。すぐに破棄するか、「絶対に手を出さない箱」に隔離しましょう。 すぐにシュレッダー行きですね。そんな紛らわしいのは…
- カバンに「物理的なリマインド」を貼る:集金に持っていくポーチやカバンの目立つ場所に「有効期限チェック!」と大きく書いたメモを貼っておく。渡す直前に必ず視界に入るようにしておくのがポイントです。これって半年も経つと忘れるかもしれませんが、まあ、何もしないよりはいいでしょう。年月が経つと緩んできたボルトをどっかで閉めなければなりませんが…
対策B:「面倒くさい」を解消する魔法のトーク術
そして、「手続きの壁」を崩すためには、お客様の心理的なハードルを徹底的に下げることが重要です。
- 手軽さを「時間」で伝える:奥様が最も大切にしている「時間」を切り口にします。「ご記入はで終わります」「もうこれで集金が来ることは一切なくなりますよ」と、手間ではなくメリットを強調します。 3分で終わるというように具体的な数字を入れて言うのがコツですね。
- その場で「完結」を促す:一番成功率が高いのは、奥様が「後で」と先延ばしにするスキを与えないことです。
「奥様、もしよろしければ、今ここでサッとサインだけでもいかがですか?もうボールペンはありますので。これで奥様の手間がすべてなくなりますよ」 —と、断りにくい流れを作り、立ち話の勢いで記入をお願いする勇気を持ちましょう。
これができればいいですが… というかこれをしないと、結局「後で」でで忘れる羽目になるでしょう。
まとめ:お客様の「面倒くさい」を消すことが集金人の仕事
今日の失敗から得た教訓は、私たちの仕事は単に「お金を集めること」ではなく、「お客様の集金にまつわる手間(現金準備や手続き)をすべて解消してあげること」にあるということです。
「有効期限切れのカードを渡しちゃった!」という情けない失敗を笑い話に変えるためにも、明日からの集金は、お客様に「ラクになっていただく」ことだけを考えて行動してみます。
本日の体験レポートは以上ですが、集金人の皆さんは、普段どのような工夫をされていますか?
では。

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