ハウスクリーニングの作業現場に関して、部屋に入室してみると玄関靴脱ぎ場のCFに赤い汚れがあって、そこに緑のテープで貼ってあり、取ってほしいということが書いてました。
写真は、作業後なので、作業前はもっと濃い赤でした。それをここまでは頑張ったのですが、残念これ以上は無理、というお話です。
というか、作業経験上この汚れは絶対に消えないということはわかっていたのですが、仕事依頼の担当者がまだ新しい人でその辺が分かっていなかった…
なので、取れないということを作業前に口でいくら説明しても無理で、目の前でやってみせるしかないということになりました。時間と労力の無駄…とほほ。
まず、この汚れが何なのか… 「クッションフロア」「赤い汚れ」で検索すると、女性のマニキュアのような染料をこぼしたというより、赤カビの可能性が大です。
マットなどの敷物を敷いた下に発生するのですが、クッションフロアだと色が染まってしまうんですよね。洗剤をこぼして長時間放置しても変色します。
こういった汚れは、シンナーで拭くと素材を溶かすし、ジフなどの研磨剤で強く擦っても傷がいく上に完全には消えないということになります。
そういう理由で、賃貸物件で使用する場合には退去した後は張り替えがおすすめです。染まったような汚れは完全には消えないので…
これが、調べたことと作業体験上の結論ですが、今回の現場ではこのように作業しました。
まず、靴脱ぎ場の部分全体をWax剥離しました。それで、なんとなく薄汚かった床がスッキリします。しかしWax剥離だけでは色素は取れなかった… この赤カビはWaxを超えて素材まで侵食するのですね…
その後、落書き落としの溶剤(ノリ剥がしスプレー)、ジフ等の研磨剤、漂白剤、メラミンスポンジ、アルカリ、酸性、どの洗剤でやっても完全には消えなかった…
もうこれ以上、ムキになって色々擦るとそこだけ素材のツヤがなくなっているのがわかります。なので、もうやめました。
仕上がりを上から見るとこんな感じになります。
靴箱の横の傘立てか何か置いてあったような場所がピンク色になっているのがわかるでしょうか?
全体的にはWax剥離をしているので、新品のように綺麗になっているのにそこだけピンク色とは不自然… 実に残念です。ここもケチらずクッションフロアを変えれば文句なく綺麗になるのにねェ〜
ということで、このような汚れをなんとか作業者としては時間と労力の無駄になるので、さっさと担当者に落ちないことを伝えることをお勧めします。
個人的には今日のこの作業で随分疲れました。
ハウスクリーニングは、付着もしくは粘着している汚れを取ることであって、染まってしまった変色はどうにもなりません… 金属製品の腐食もそうです。ハウスクリーニングはその辺りの見極めが肝心です。取れないものは取れないので。
という体験談でした。ハウスクリーニング作業者の方に参考になれば幸いです。
入居者から床Waxの水滴跡のクレーム→もう一度Wax塗って解決できた
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