ハウスクリーニングの作業では、キッチンの換気扇はネジを外して中のファンやその辺りの油のギトギトも綺麗にすることが求められますね。
築30年くらいのマンションのキッチンの換気扇は、だいたい簡単にファンまで外せる構造になっているのですが、時々それ以上の物件のキッチンの換気扇は分解がやりにくいなあ、と感じることがありませんか?
例えば、こんなタイプ。
この写真はキッチンの天井についている換気扇ですが、外蓋を外した状況です。
外蓋は下に引っ張って両側についているバネを外すだけで簡単に外れました。
そうすると、奥にファンが見えるのですが、結構汚い… というか当たり前ですよね。普通、入居者はこのタイプのファンを外してまでは掃除しないからです。
業者でも慣れていないと一瞬戸惑います。ネジを外すと外れそうだけど、ネジをなくさないだろうか、取り付ける時うまくいくだろうか…
でも、大丈夫です。ビスを外すだけで簡単に外れましたし、復旧も問題ありませでした。この記事ではそのことについてお伝えします。
ちなみに、今回の写真はこのようなキッチンがついている1Kの賃貸マンション
この部屋のキッチンそのものは、それほど汚れていませんでした。
写真にはありませんが、換気扇もそれほど汚れてなかったです。なのに外蓋を開けるとファンは結構ギトギトでした。おそらく誰も外して掃除したことがないのでしょう。
とはいえ、今回のファンはなんとか外して洗いたい… では、どのようにしたか…
まず、外蓋のバネをつける金具を止めている二つのネジを外します。そうすると、金具が取れました。
そして、ホームベースのような金具がついているネジを外すと、上から電装が入っている小さな箱が吊り下がっていました。なので、これを引っ張り過ぎるのは線が切れる恐れがあるため厳禁。
このまま吊り下がっている状態で、中蓋についている残りのネジ二つを外すと、中蓋は完全にフリーになります。それを少しずつゆっくり左右手間奥という順番で落としていくと中蓋は完全に外れました。
ここまでくると、後はプライヤーなどでファンが止まっているボルトネジを外すだけ。
中のワッシャー二つをなくさないようにしながら、ファンも外れました。
(写真を撮り損なってしまってすみません)
これで、ファンも綺麗に洗えますね。
幸い、ギトギトと言っても、無茶苦茶ひどいわけではなかったので、熱湯を沸かし、バケツにファンを入れてヒタヒタに注ぎ込み、強アルカリ洗剤を2時間ほどつけておくと、油がだいぶ柔らかくなっていました。
後は、そのファンを取り出して、水道の水を流しながらブラシで擦るとおおよその汚れが綺麗になった…嬉しかったです。
そして、洗ったファンと中蓋を乾燥させた後、先ほどの逆の手順でネジをつけていくと復旧できました。それほど難しくなかったです。
作業経験上、キッチンの換気扇ファンは熱湯と適量のアルカリ洗剤でつけ置きしておくのが、コスパの良い洗い方だと思います。ただし、苛性ソーダなど強過ぎるアルカリ洗剤はファンの素材が変色したり、最悪の場合、部品がバラバラに破損したことがあったのでおすすめしません…
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ということで、キッチンの換気扇。
外蓋を取ったら、中でネジで止まっているタイプは外しにくい〜
とためらうかもしれませんが、一つ一つネジを舐めないように慎重に回しながら外していくとそれほど難しい作業ではないですよ〜 というお話でした。
ただし、ネジ穴にあわないドライバーで強引に回そうとするとネジ穴を潰してしまって後が厄介になります。ここは慎重にやりましょう。
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すでにネジ穴が潰れている場合は、諦めるか、強引にネジを潰して外し、復旧の時は新しい同じネジでつけるかですね…
参考になれば幸いです。
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