最近、英語の類義語の沼にハマりかけている私…
「意味はだいたい同じでしょ?」と思って適当に使っていた単語が、実は会話の質をグッと上げるカギだった!という事実に気づいて、ちょっとした感動を覚えているところ… ですね。
今日、特に「知ってよかった!」と実感したのが、「diverse」と「various」の使い分けです。
「様々」を意味する2つの単語
どちらも日本語に訳すと「様々な」「多様な」となりますが、この2つにはフォーカスする点に違いがあったんです。
そして、その違いのヒントは語源にも隠されていました!
1. Various:とにかく「数の多さ」に注目!
「Various」は、動詞 **vary(変化する、変わる)から派生しています。
つまり、「いくつもの違った形に変わったものがあるよ!」**というニュアンス。
- イメージ: 「いろんな種類がゴチャッとあるよ!」
- 強調点: 種類や個々のアイテムの多さ。
例:
- Various reasons (様々な理由)
- Various items (様々な品物)
2. Diverse:中身の「質の深さ」に注目!
一方、「Diverse」はラテン語で「別々の方向へ向かう」という意味の言葉に由来します。
つまり、**「根本的に異なる複数の方向へ分かれている」**というニュアンス。
- イメージ: 「中身がすごく充実していて、一つ一つが全然違うんだよ!」
- 強調点: 要素間の本質的な違いや、構成の幅広さ(多様性)。
例:
- Diverse backgrounds (多様な背景)
- Diverse opinions (多様な意見)
- Culturally diverse (文化的に多様な)
「Audience」で考えてみた、深い違い
今回、私が最もハッとしたのが、あの有名な一節の「diverse audience」を「various audience」に変えてみたらどうなるか、を考えたときです。
元の文の「In order to reach the hearts of such a diverse audience…」
これをもし「various audience」にすると、意味はどう変わるでしょうか?
- Diverse Audience(多様な聴衆)
- 聴衆が年齢、国籍、信仰、社会的地位など、本質的に異なる要素で構成されていること。まさに「別々の方向を向いている」人々の集まり。
- 「多様な人々」の心に響くためには、自分も多様な姿にならなければならない、という文脈とピッタリ合います。
- Various Audience(様々な聴衆)
- 聴衆が単にたくさんのグループや種類から成り立っていること。
- ニュアンスは伝わりますが、「いろんな人がいる**(数が多い)**」という事実にフォーカスが移り、彼らの持つ背景や質的な違いという深みが少し薄れてしまう感じがしました。
結論:「英語は深い!」
**「変化」から生まれた various と、「別々の方向」**から生まれた diverse。語源を知ると、単語が持つ意味のコアな部分がクリアになり、なぜこの文脈で「diverse」が選ばれたのかが深く理解できます。
一つの単語が変わるだけで、メッセージの深さ、意図、そして込められた決意までが変わってしまう。
この繊細なニュアンスの違いを知ったとき、「英語は深い!」と心底実感しました。
類義語の使い分けって、少し面倒に感じることもありますが、こうして一つ一つのニュアンスを掴むと、自分の伝えたいことが驚くほど正確に、そして豊かに相手に伝わるようになるんだとしみじみ実感。
会話でちょっと意識するだけで、表現の幅がグッと広がります!
これからも「diverse」と「various」に限らず、微妙な意味の単語の使い分けを意識して英会話ワンランクアップしていきましょう。
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