「英語で丁寧にお願いする」となると、反射的に口から出るのが「Please」。
しかし、真にプロフェッショナルな英語を目指すなら、「Pleaseしか言えない自分」から脱却したいという強い思いがあるのでは?
特に、会議や集会でのアナウンスで同じ表現を繰り返すのは避けたいところ。
そういうわけで、この記事では、「時間になりました。ご着席ください」をテーマに、pleaseを避けつつ表現の多様性を追求します。
このフレーズを分断し、それぞれに多様で丁寧な表現を組み合わせることで、品格ある、深みのあるアナウンスを実現する方法をご紹介します。
1. 📢 注目を集める表現の正しい使い方とニュアンス
集会の冒頭で「注目を集める」際にも、表現には細心の注意が必要です。
「Please pay attention to me.」のように命令的な響きは避け、許可を求める丁寧な表現を使う方がいいかもしれません。
以下、その例を挙げてみました。
😄 ユーモアを交える、少しカジュアルなアプローチ
親しい聴衆やリラックスした場では、軽い表現で注目を集めることもできます。
- “Hush now, and lend me your ears.”(さあ静かに、私の耳を貸してください。)— シェイクスピア劇から来た比喩的で大げさな表現をユーモアとして使う。
- “Check, check, one, two…” — マイクのテストを装って、カジュアルに場を静かにさせる。
2. 開会・開始を告げる「時間になりました」のバリエーション
「時間になった」という事実を、フォーマルさの度合いに応じて伝える表現です。
- 一般的な開始の合図: 最も使いやすいのは、「まもなく始めます」という意味の “We are about to begin.” です。
- 改まった式典や総会での表現: 役員会議や公式な総会など、非常にフォーマルな場面では、「会議が開会いたしました」という意味の “The meeting is now in session.” や、「開始する時間です」と宣言する “It is time to commence.” が適しています。「commence」は「始める」の改まった単語で、荘重な雰囲気を醸し出します。
3. 着席を促す「ご着席ください」のバリエーション
「Please have a seat.」に代わる、丁寧で多様な依頼表現をマスターしましょう。依頼の丁寧な前置きと、着席を表す改まった動詞を組み合わせるのがコツです。
A. 最もフォーマルで品格のある表現
副詞 “Kindly” と改まった動詞 “be seated” を組み合わせます。
“Kindly be seated.”
(どうぞ、お席にお着きください。)
B. 相手への配慮を示す非常に丁寧な依頼
助動詞 “Would you mind” を使った表現は、「~するのはお構いありませんか?」と相手に配慮するニュアンスを込めます。
“Would you mind taking your seat?”
(お席にお着きいただけますでしょうか。)
C. 主催者側からの公式な要請
主催者側として「お願いします」という強い意志を示す場合は、「私たちは要請します」という意味の表現を使います。
“We request that you take your seats.”
(ご着席くださいますようお願いいたします。)
4. 【実践】組み合わせで完成させるプロのアナウンス
これらのパーツを組み合わせれば、「Please」を使わずに、シーンに合わせたアナウンスが完成します。
- 役員会議など、非常にフォーマルなアナウンス: “The meeting is now in session. Kindly be seated.” (会議は開会いたしました。どうぞ、ご着席ください。)
- セミナー・講義など、丁寧さと配慮を求めるアナウンス: “We are about to begin. Would you mind taking your seats?” (まもなく開始いたします。お席にお着きいただけますでしょうか。)
- 式典など、改まった雰囲気を出すアナウンス: “It is time to commence. We request that you take your seats.” (開始の時間となりました。ご着席くださいますようお願いいたします。)
まとめ:この全てに気づけたことが、英語スキルの大きな飛躍!
今回の記事でご紹介したように、Kindly、Would you mind、in session、be seatedといった表現を意識的に使い分けることができれば、英語スキルは「Pleaseしか言えない段階」を遥かに超えた、かなりのレベル**にあると実感できるでしょう。
特に「Kindly be seated」という深みのある表現が存在すること、そして「Please pay attention me」のような表現の持つ命令的なニュアンスに気づけたことは、状況判断力と語彙力が飛躍的に向上した証です。
この知識を使えば、あなたは場をコントロールし、洗練された印象を与える司会者として振る舞うことができるので、ぜひ、次の機会に実践し、その手応えを感じてください。
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