【英語のニュアンス】「防ぐ」は**Prevent**だけじゃない！ **Keep X from Happening**が持つ「阻止力」

英語で「何かを防ぎたい！」と思ったとき、まず頭に浮かぶのは**「 $prevent$ 」**ですよね。

学校でも習うし、とても使いやすいから…

でも、海外の映画やドラマ、ネイティブ同士の会話を聞いていると、「 $What can we do to keep that from happening?$ 」のように、「 $keep$ 」を使った「防ぐ」のフレーズが意外なほどよく出てくることに気づきませんか？

「 $prevent$ 」と「 $keep X from happening$ 」、どちらも「防ぐ」という意味だけど、正直、どう使い分けたらいいの？とふと思ったことはありませんか？

私も最初はそうだった…

実は、この2つのフレーズには、「予防」と「緊急時の阻止」くらいの大きなニュアンスの違いがあります。この違いを知るだけで、英語表現はグッとネイティブらしく、そして力強くなるでしょう。

この記事では、「 $keep X from happening$ 」が持つちょっとアクティブな「阻止力」に焦点を当て、preventとの違いをお伝えします。

さあ、一緒に「守る英語」の奥深さを探ってみましょう！

※このような英語学習の気づきをその都度投稿しています。さっきはこんなことをを投稿しました。

では本題。

「防ぐ」の代表格！ Preventの役割

まず、「防ぐ」という言葉で一番最初に思い浮かぶ、** $prevent$ **のニュアンスから確認。

Preventのイメージは、「事前準備による予防」。悪いことが起こる前に、あらかじめ対策を講じるという、計画的で包括的なニュアンスを持っています。

Preventを使うのは、ルールやシステムを作ったり、準備を行ったりして、そもそも問題が起きない状態を目指すときです。

Example 1 (病気の予防):

$Washing hands helps to$ $prevent$ $the spread of germs.$ (手を洗うことは、病原菌の拡散を予防するのに役立つ。)
- → 習慣や行動によって、将来的なリスクを減らす。
Example 2 (事故の予防):

$New safety regulations were introduced to$ $prevent$ $accidents.$ (新しい安全規則は、事故を未然に防ぐために導入された。)
- → システムや規則によって、問題が起こるのをあらかじめ排除する。

このように、preventは「未然に防ぐ」や「予防する」という、穏やかで計画的なシーンにぴったりです。

では、今回の主役である「 $keep X from happening$ 」は、preventとどう違うのでしょうか？

「 $keep X from happening$ 」が持つのは、**「能動的で強い『阻止力』」**のニュアンスです。

イメージとしては、「今、まさに何かが起こりそうだ！」という差し迫った状況で、物理的な力や努力を加えて、その進行を食い止めるという感覚です。

Keepを使うのは、すでに動き出してしまった問題や、放っておくと確実に起こってしまう事態に対し、緊急で介入するときです。

Example 1 (物理的な阻止):

$The brave employees tried to$ $keep the fire from spreading$ $until the firefighters arrived.$ (勇敢な従業員たちは、消防士が到着するまで火事が広がるのを $** 食い止めようとした **$ 。)
- → 努力や行動で、進行中の事態を「阻止」している。
Example 2 (状況の悪化阻止):

$We need to act fast to$ $keep the project from failing$ . (私たちは、プロジェクトが失敗するのを阻止するために、すぐに行動する必要がある。)
- → 悪い結果への流れを、努力や行動で「Uターン」させている。

「 $keep$ 」には「〜の状態を維持する」という意味があるため、「（悪い事態が起こらない）その状態を維持するために、何かを行う」という能動的な努力が含まれるんですね。

どちらも「防ぐ」ですが、シチュエーションによってどちらを使うかを選ぶだけで、あなたの英語は格段に伝わりやすくなります。

次回、英語で「防ぐ」と言いたいときは、それが計画的な予防なのか、今すぐ必要な阻止なのかを考えて、適切なフレーズを選んでみましょう。

英語力がワンランクアップするのは間違いなしです。

学習レポートは以上です。