Google AdSenseの収益化ブログ運営者にとって、シンガポールの税務情報(居住者証明書)の提出は避けて通れない関門です。
特に、必要書類をアップロードしてもステータスが「審査中」から動かず、
-
「このまま収益の振り込みが止まってしまうのではないか?」
-
「提出したはずなのに、なぜ承認されないのか?」
と、不安に感じている方は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えします。
安心してください。
私の体験では、居住者証明書が「審査中」の状態であっても、AdSenseの収益は問題なく銀行口座に振り込まれました。
しかし、審査を通過しないまま放置すると、将来的に源泉徴収税が引かれるリスクがあります。
本記事では、私が2ヶ月以上にわたって経験した
-
「審査中でも支払いはあった」という事実
-
「マイナンバーカードは不可」という書類不備の壁
-
【最重要】最終的に審査を通過した唯一の方法
を、具体的な時系列とともに完全公開します。
この記事を読めば、あなたの不安は解消され、居住者証明書を「承認済み」にするための具体的な道筋がわかります。
結論:AdSenseシンガポール税務情報が『審査中』でも収益は振り込まれる
まず、多くの人が最も不安に感じている点について、私の体験から得られた結論をお伝えします。
結論として、Google AdSenseのシンガポール税務情報(居住者証明書)のステータスが「審査中」であっても、収益は問題なく振り込まれます。
実際に私は、居住者証明書の審査が完了せず「審査中」の状態が続いている間に、規定の支払い基準額(8,000円以上)に達した収益が、指定口座に正常に振り込まれていることを複数回確認しました。
審査中による支払い停止の懸念は不要
Google AdSenseのヘルプページにもあるように、シンガポールやアイルランドの税務情報ステータスは、アカウントの制限につながったり、お支払い自体に影響を及ぼしたりすることはありません。
しかし、これはあくまで「支払いが止まらない」という点に関する話です。
承認されないまま放置すると、次の問題が発生する可能性があります。
⚠️ 承認されないことの最大のリスク
居住者証明書がいつまでも承認されない場合、Google側はあなたが日本の税法上の居住者であることを確認できません。
その結果、二重課税を防ぐための免税措置が受けられず、将来的にシンガポール側で不必要な源泉徴収税(最大17%)が収益から差し引かれてしまうリスクがあります。
したがって、支払いの心配はしなくて大丈夫ですが、「承認済み」になるまで手続きを完了させることが非常に重要です。
なぜ日本在住者もシンガポールへの税務情報提出が必要なのか?
「私は日本に住んでいるのに、なぜアメリカだけでなくシンガポールにも税務情報を出さなければならないの?」と疑問に思うかもしれません。
これは、Google AdSenseの契約と支払いに関する仕組みが関係しています。
-
米国の税務情報(W-8BENなど):主にYouTubeなど、米国視聴者からの収益に対する源泉徴収税(0%または10%)を適切に計算するために必要です。
-
シンガポールの税務情報(居住者証明書):Googleの支払い担当部門がアイルランドまたはシンガポールに所在することが多いため、日本との二重課税協定を適用するために必要となります。
この居住者証明書を提出することで、日本在住であることを証明し、不必要な税金がシンガポール側で引かれることを防ぐことができるのです。
【時系列】私のAdSense居住者証明書 提出から承認までの2ヶ月
ここからは、私が「審査中」の不安を抱えつつ、最終的に「承認済み」を獲得するまでの具体的な道のりを、失敗談も含めて時系列でご紹介します。
失敗談1:税務書類の存在に気づくのがギリギリだった
私がAdSenseの税務情報を提出する必要があることを知ったのは、2024年の12月に入ってからのことでした。慌てて調べ、12月17日に米国とシンガポールの両方の税務書類をAdSenseの支払いカテゴリーから申請しました。
-
米国(W-8BEN):こちらは情報を入力するだけですぐに「承認済み」ステータスに。
-
シンガポール(居住者証明):こちらは書類のアップロードが必要で、「審査中」のまま動かず。
失敗談2:マイナンバーカードでのアップロードは即時却下だった
当初、本人確認書類としてマイナンバーカードの画像をアップロードして提出しましたが、結果は予想通り、受理されませんでした。
現在、AdSenseのシンガポール税務情報として求められるのは、税務署が発行した「居住者証明書」です。マイナンバーカードや運転免許証といった身分証明書では承認されません。
すぐに、税務署に郵送で居住者証明書の発行を依頼しました。私の場合は、申請から約5日後に手元に届きました。
失敗談3:税務署発行の証明書を「スマホ撮影PDF」で提出
税務署から取り寄せた「正真正銘の居住者証明書」を、今度こそはと期待を込めて提出しました。
しかし、この時も私はiPhoneのカメラで証明書を撮影し、それをPDF化してアップロードしてしまいました。
待つこと約1ヶ月。2025年1月13日に届いたメールは、再度書類却下の通知でした。
ご提出いただいた次の書類は受理できませんでした。日本 の居住者証明
書類に関して考えられる原因:
居住者証明ではない、または利用可能な居住者証明書ではない
書類が鮮明で、情報の不備がなく、Google が受理している種類であることをご確認ください。(後略)
この間、1月22日にはAdSenseからの支払いが行われ、「審査中でも振り込まれる」という事実は確認できましたが、承認プロセスはストップしたままでした。
最終兵器!コンビニでスキャンしてアップロードした結果
却下メールを受け取った後、私はネットの情報を参考に、「画質や鮮明さが重要」であることに気づきました。
すぐに最寄りのコンビニ(ファミリーマート)へ行き、取り寄せた紙の居住者証明書をコピー機のスキャン機能を使って電子化し、極めて鮮明なPDFデータを作成しました。
このスキャンしたPDFをアップロードし直したところ、今までが嘘のようにあっさりと審査を通過し、2025年2月28日に「お客様の税法上の居住地における税務情報は受理されました」のメールを受け取ることができました。
結果的に、2024年12月17日の申請から2ヶ月以上かかりましたが、無事に「承認済み」ステータスを勝ち取りました。
【最重要】審査通過の唯一のポイントは「居住者証明書の画質(スキャン)」
私の長期間にわたる失敗体験から導き出された、審査通過の最大の鍵は、書類の「種類」と「鮮明さ」です。
-
種類:必ず税務署が発行した居住者証明書を使用する。
-
鮮明さ:スマートフォンのカメラ撮影でPDF化したデータでは、高確率で却下される。
居住者証明書は必ず、スキャナー(またはコンビニのマルチコピー機など)を使用して鮮明なPDFデータにしてください。
Googleのシステムが書類を自動で読み取る際に、光の反射、影、歪みなどがあるスマホ撮影の画像は「不備」と判断されやすい傾向があります。
スキャンデータに切り替えるだけで、これまでの苦労が報われる可能性が非常に高いです。
よくある質問(Q&A)
Q1. 居住者証明書の準備にはどれくらい時間がかかりますか?
税務署への申請方法によりますが、郵送で依頼した場合、手元に到着するまで約5日間を見ておく必要があります。
手続きを急ぐ場合は、早めに税務署に連絡し、直接窓口での受け取りが可能か確認することをおすすめします。
Q2. 審査がずっと終わらない場合、収益はどうなりますか?
前述の通り、審査中でも収益の振り込みは行われます。
しかし、承認されない限り免税措置は適用されないため、不必要な源泉徴収を避けるためにも、できるだけ早く「承認済み」ステータスを獲得することが重要です。
Q3. マイナンバーカードや運転免許証は使えませんか?
使えません。
必ず税務署が発行する居住者証明書が必要だと強調します。
Q4. 提出する書類の内容は、何と一致させる必要がありますか?
居住者証明書に記載されている氏名、住所、およびその他の個人情報は、Google AdSenseの「お支払いプロファイル」に登録されている情報と完全に一致している必要があります。
特に住所の表記(全角/半角、英語表記など)に細心の注意を払って確認してください。
まとめ:私の体験から学んだこと
この2ヶ月以上にわたる審査との戦いは、精神的に非常に消耗するものでした。
「収益は振り込まれるのか?」
「なぜ何度やっても承認されないのか?」という不安は、ブログ運営のモチベーションにも影響を与えかねません。
しかし、私の体験から言えることは、焦りや不安を感じるのはあなた一人ではないということです。
そして、必ず解決の道はあるということです。
私の体験から学んだこと
-
審査中でも支払いはされる:直近の支払いの心配はしなくて大丈夫です。
-
正しい書類と画質がすべて:税務署発行の証明書を用意し、スマホ撮影ではなくスキャナーを使うこと。これが全てでした。
あの時、コンビニでスキャンしたPDFをアップロードし、翌月に「受理されました」というメールを見た瞬間は、本当に諦めないでよかったと心から思いました。技術的な問題(画質)が原因で、こんなにも時間がかかっていたのかと、笑ってしまうほどあっけない幕切れでした。
もし今、あなたが私と同じように「審査中」のステータスで立ち往生しているのであれば、支払いに関しては安心して、書類の「種類」と「鮮明さ」の再確認に集中してください。
この体験が、同じような境遇にあるあなたの安心材料となり、無事に「承認済み」のステータスを獲得するための確かな一歩となることを願っています。
スポンサーリンク


コメント