ハウスクリーニングの現場で、もっとも神経を使い、かつ時間を取られるのが「内装作業後のクロスのノリ除去」ではないでしょうか。
透明で見落としやすく、触るとベタベタ。
特にフローリングにノリが残ったままワックスを塗ってしまうと、修正不可能な「最悪の仕上がり」を招いてしまいます。
私はハウスクリーニングに携わって30年になりますが、試行錯誤の末、ついに「傷がつかない」「カスが出ない」「圧倒的に早い」という三拍子そろった最適解を見つけました。その秘密は、意外にもダイソーで購入できる「5枚入りの焦げ取りシート」とお湯の活用です。
なぜ定番の「メラミン」や「キクロン」ではダメなのか?
現場でよく使われる定番ツールには、ノリ除去において特有の弱点があります。
100均焦げ取りシートの圧倒的メリット
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「削りカス」が出ない: メラミンのように粉が出ないため、後の掃除が格段に楽です。
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絶妙な研磨力: 本来の用途(焦げ落とし)には少し物足りない「マイルドさ」が、デリケートな建材には「傷をつけない最高の固さ」になります。
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隙間に強い: 薄いシート状なので、巾木の角やスイッチの隙間まで指先の力がしっかり伝わります。
実践マニュアル:お湯とシートで「サラサラ」に仕上げる手順
クロスのノリ(澱粉質や樹脂)は、「温度」と「アルカリ」で分解し、シートの繊維で絡め取るのが最短ルートです。
① 準備:お湯で「アルカリ洗剤」を作る
業務用アルカリ洗剤を40〜50℃のお湯で2倍に希釈し、スプレーボトルに準備します。
お湯を使うことでノリが瞬時にふやけ、洗剤の反応速度が劇的に上がります。
② 噴霧と擦り洗い
スイッチ周り、インターホン、クローゼットの棚、巾木などに直接スプレーします。焦げ取りシートを軽く押し当て、クルクルと円を描くように動かします。
③ 「感触」で除去を確認
手袋越しでも、ノリが残っていれば「引っかかり」を感じます。
シートがスムーズに滑るようになれば除去完了。
いちいち手袋を脱いで確認する手間を省くのが、30分時短の秘訣です。
④ 仕上げの2段拭き
濡れ雑巾で浮いたノリをしっかり回収し、最後に乾拭きします。これで、新品のようなサラサラの質感が戻ります。
プロの視点:1現場わずか20円で「質」を上げる
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驚異の経済性: 1枚あたり20円。
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1現場で使い倒して、ほつれてきたら気兼ねなく捨てられます。5枚セット(100円)で5現場分。常に清潔なシートを使えるのも魅力です。
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ワックス前は「キワ」を徹底的に: 床に近い巾木やフローリングの際(キワ)をこのシートで完璧にしておくことが、美しいワックス仕上げへの絶対条件です。
まとめ:道具の「使い分け」がプロの質を決める
ハウスクリーニングは、道具・洗剤・そして「温度」の組み合わせの妙です。
本来の用途では物足りないと感じたシートも、視点を変えれば現場の救世主になります。
現場で戦う皆さんの腰の痛みや作業ストレスが、この方法で少しでも減れば幸いです。
ぜひ次回の現場で、お湯で作ったアルカリ洗剤と、ダイソーの焦げ取りシートを試してみてください。
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