要求する:「Demand」と「Require」の使い分け、実は超カンタン!

「要求する」って言いたいとき、”demand”と”require”、どっちを使えばいいか迷いませんか?

正直、学校ではどっちも「要求する」って習ったから、同じ意味でしょ?と思いがますよね。

でも、この2つ、実はニュアンスが全然違うんです!

この違いがわかると、あなたの英語がもっと自然で、感情豊かになりますよ!

※英語学習中の筆者が気づいたことを投稿しています。ちなみにさっきはこんなことを書きました。

「頑固で融通が利かない」を英語で言う時、一つだけ覚えるならStubborn

では本題。

1. 「Require」:必要なもの、義務です!

 

Require (リクワイア) は、簡単に言えば「必要性や義務に基づいた要求」です。

オックスフォード英英辞書にはこう書いてますね。

to make sb do or have sth, especially because it is necessary according to a particular law or set of rules

ルールに照らして必要だからそれをさせる、と訳せます。

  • ニュアンス: 客観的、中立的。「〜する必要がある」「〜が求められる」というイメージ。
  • 【💡語源】 ラテン語の requirere に由来し、これは「re- (再び/強調)」+「quaerere (探す/求める)」で構成されています。つまり、**「必要だから念入りに探して(求めて)手に入れる」**というイメージです。ここから、必要不可欠なものを求めるニュアンスが生まれました。
  • よくある例:
    • This job requires a college degree. (この仕事には大卒の資格が必要だ。)
    • You are required to show your ID. (身分証明書を提示することが求められています。)
    • This recipe requires three eggs. (このレシピには卵が3つ必要だ。)
    • The school requires students to wear uniforms. (学校は生徒に制服の着用を義務付けている。)
    • Good grades are required to enter the university. (その大学に入るには良い成績が求められる。)

2. 「Demand」:強く、感情的に主張します!

 

Demand (ディマンド) は、「強く、感情的、または権利として主張する要求」です。

オックスフォード英英辞書にはこう書いてますね。

to ask for sth very firmly

とても強く何かをするように要求すると。

  • ニュアンス: 主観的、高圧的。「〜を今すぐよこせ!」「〜を強く主張する!」というイメージ。
  • 【💡語源】 古フランス語の demander に由来し、これはラテン語の demandare (「de- (完全に)」+「mandare (委ねる/命令する)」)から来ています。つまり、**「自分の権限や権利として完全に命じ、要求する」**という強い意味合いがルーツにあるんです。
  • よくある例:
    • He demanded an immediate apology. (彼は即座の謝罪を強く要求した。)
    • The protestors demanded justice. (抗議者たちは正義を要求した。)
    • The angry customer demanded a full refund. (怒った客は全額返金を強く要求した。)
    • I demand to know the truth! (私は真実を知ることを要求する! [知る権利がある!])
    • The workers demanded better pay. (労働者たちはより良い賃金を要求した。)

 

💡 違いのまとめと結論

 

単語 語源の持つイメージ 日常的なニュアンス
Require 必要だから念入りに探す/求める 中立的・客観的な「必要性
Demand 権利として完全に命令する 感情的・高圧的な「強い主張

日常会話で一番出番が多いのは「require」です。

繰り返しますが、require は以下のような文脈で、より頻繁に使われるからです。なので、どちらか一つを覚えるなら、圧倒的にrequire の方が汎用性は高いでしょう。

  • 必要性: 「〜が必要です。」
    • This job requires good communication skills. (この仕事は、優れたコミュニケーションスキルを必要とします。)
  • 規則や義務: 「〜が求められています。」
    • The rule requires us to sign in. (その規則は、私たちにサインインすることを求めています。)
  • 受動態: 受動態の「be required to do」(〜することが求められている/義務付けられている)は非常に一般的です。
    • You are required to wear a mask. (マスクを着用することが求められています。)

語源を知ることで、「require」は冷静な必要性「demand」は権威や感情が背景にある命令、というイメージがしっかり定着したのではないでしょうか?

この違いをぜひ活用して、表現豊かな英語を楽しんでくださいね!

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