「I will do it!」この一言に、「やります!」という強い決意と、「やるだろう」という未来への予測、二つの意味が隠されているのを知っていますか?
私たちが当たり前のように使うwillという単語。
おそらく、この文だとやるぞという意思だけに注意が向くことでしょう。
ところが、その裏には、言葉の意味が時代とともに変化してきた、不思議な物語が隠されています。
今回は、willがたどった「意思」と「未来」をめぐる旅を、一緒にのぞいてみましょう。
※英語学習のため、学んだことをその都度投稿しています。さっきはこんなことを投稿しました。
努力を表現するならどっち? 「Exert」と「Make an Effort」を使いこなそう
「重要」はimportantだけじゃない!matterを使いこなして英会話をワンランクアップさせよう
では本題。
will の出発点:それは「〜したい」という強い気持ち
willの旅は、個人の強い「意思」や「願望」から始まります。
元々、willは「〜したい」「〜するつもりだ」と心の中で強く望む気持ちを直接表す言葉でした。
例えば、昔の人がこう言ったと想像してみてください。 「I will go to the market.(私は市場に行きたい/行くつもりだ。)」
これは、「私の意志によって、私は市場に行く」という、自分の内なる決意を表現しているのです。
旅の途中:意思が未来を創る
「人の意志が、未来の行動につながる」という考え方が、willの旅のターニングポイントでした。
「私の意志により市場に行く」 ↓ 「私の意志が未来に実現する」
この概念が広がるにつれて、willは人以外の主語にも使われるようになりました。
(ここで主語が変わるので、話がわかりにくくなるかもしれませんが、こればかりはやむを得ない…)
例えば、「The sun will rise tomorrow.(太陽は明日昇るだろう。)」という文。
これは「太陽が昇る」という、私たちの意志とは無関係な客観的な出来事です。
でも、willを使うことで、まるで太陽自身に「昇る」という意思があるかのように表現していると考えると、なんとなくイメージできませんか?
つまり、willの根っこにあるのは、いつでも**「そういうふうになるという意志」**なんです。
人間の意志であれ、自然の意志であれ、この言葉は常に、未来へ向かう力や方向性を示しているんですね。
※無生物に意思があるかのように考えるのが言葉の変遷を理解するためのミソです。
旅の終着点:使い分けのヒント
現代の英語でも、willは「強い意思」と「未来の予測」の両方で使われます。
- 強い意志を示すとき: 「I will do my best!」(最善を尽くします!)
- 未来を予測するとき: 「It will rain tomorrow.」(明日は雨が降るだろう。)
(この場合は、Itに意思があると考える)
このように、willが持つ「意志」という本質を理解すれば、単なる文法としてではなく、言葉の背景にある物語まで感じ取ることができます。
ぜひ、あなたもwillの深い意味を意識して、英会話を楽しんでみてくださいね。

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