「証明する」のproveと、「承認する」のapprove。
形が似てるこの2つの単語、もしかして兄弟?と思ったことありませんか?
実は、この2つはまったく同じ語源から生まれたんです!
この秘密を知っておくと、単語のイメージがパッとつかめるようになり、会話でも「もっと簡単な言い方ないかな?」と迷ったときに役立ちますよ。
※このような英語学習で得た気づきを毎日書いています。さっきはこんなことを書きました。
「save」はもう卒業!ネイティブが使う魔法のフレーズ「set aside」で会話力を爆上げしよう!
では本題です。
1. 語源のヒミツは「テストしてOKを出すこと」
proveとapproveは、どちらも昔のラテン語 probare がルーツ。
この probare の意味は、ズバリ**「試す」「検査する」**となりますが、
さらに大事なのは、「試す」だけで終わらず、「試した結果、本物だと太鼓判を押す」とか「良いものだと認める」というニュアンスを含んでいる点です。
| 単語 | 語源の成り立ち | イメージ |
| prove | probare そのもの | 試した結果、「これは間違いない」と証明する。 |
| approve | ad- (〜へ) + probare | (何かを)試して、「よし、これで大丈夫」と承認する。 |
つまり、どちらの単語も「まずは**チェック(検査)して、その上で評価(判断)**を下す」という共通のプロセスを持っているんですね。
2. 日常で使う時のコツと、代わりのカジュアル表現
語源は同じでも、普段の会話ではちょっと使い分けが必要です。
より自然な会話にするために、簡単な言い換え表現もセットで覚えちゃいましょう!
🔹 prove:事実や結果を「はっきりさせる」時
proveは、少し議論や結果に関わる、かっちりした場面で使われがちです。
| 例文 | ニュアンス | 超カジュアルな言い換え |
| “The trip proved to be a waste of time.” | 旅行は時間の無駄だとわかったよ。 | turn out to be (結局~だと判明する) |
| “He just needs a chance to prove his loyalty.” | 彼は自分の忠誠心を証明するチャンスが必要なんだ。 | show (示す), confirm (確信する) |
🔹 approve:許可や賛成の「お墨付きを出す」時
approveは、「個人的に好き」というより、ルールや権限に基づいて許可を与える、重めの「賛成」に使われます。
| 例文 | ニュアンス | 超カジュアルな言い換え |
| “Did your boss approve the budget yet?” | 上司はまだ予算を承認した? | say yes to (イエスを出す), give the go-ahead(ゴーサインを出す) |
| “My family doesn’t approve of my dating habits.” | 家族は私のデートの習慣に賛成してない。 | like (気に入る), be fine with (納得している) |
| “Make sure you use approved materials.” | 認可された材料を必ず使ってね。 | official (正式の), authorized (お墨付きの) |
3. おまけの仲間:improve(改善する)
実はimprove(改善する)も、同じ probare をルーツに持つ仲間なんです。
昔の英語では、improveも**「何かを試して(prove)良いものにする」**という意味で使われていました。
この「良いものにする」というニュアンスが、今の「改善する」につながっています。
日常会話で使う例文はこんな感じです。
- “I need to improve my English before the trip.”
- 旅行の前に英語を上達させなきゃ。
- “After changing her diet, her health quickly improved.”
- 食生活を変えてから、彼女の体調はすぐに良くなった。
「試して評価する」という共通のルーツを知っていると、単語が持つ「重み」や「ニュアンス」が格段に分かりやすくなりますよね!
proveやapproveを使うべきか迷ったときは、ぜひこの語源を思い出してみてください。
そして、もっと気楽に話したいときは、上に挙げたカジュアルなフレーズを使ってみましょう!

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