ブログを運営していると、ときどき**「あれ?」**と首をかしげるようなコメントが届くことがあります。
先日私のブログにも、本文が**『jajg46』**という、まったく意味不明な英数字の羅列で、差出人も日本語ではないらしい不審なメッセージが届きました。タイトルも同様の6文字。「8xwtjh」

『文字化け?』『何かの暗号?』と一瞬戸惑いましたが、実はこれ、多くのブロガーが遭遇する迷惑なスパムコメントの一種です。
このブログはエムケンブログです。5年前に改名しました。写真にはシンプルライフというタイトルで異なりますが、開設当初の名前で同じものです。
今回は、私が実際に受け取ったこの謎のコメント『jajg46』の正体と、彼らがブログに接触してくる本当の目的、そして大切なブログを自動ボットから簡単に守るための具体的な対処法を、体験談を交えてご紹介します。
『ウチにも来た!』という方も、まだ遭遇していない方も、ぜひ最後まで読んで安心安全なブログ運営にお役立てください。
謎の文字列「jajg46」の正体は?
「jajg46」のように、意味のないアルファベットと数字だけで構成された、日本語ではないコメントは、文字化けではありません。
これは、人間ではなく、自動化されたプログラム(ボット)が送信してくるスパムコメントです。
一見、単なるミスやいたずらに見えるかもしれませんが、このボットには明確な役割があります。
なぜボットは意味不明な文字列を送ってくるのか?
なぜ日本語の通じない差出人が、わざわざ意味不明な文字列をコメント欄に投稿してくるのでしょうか。
主な目的は、以下の2つ。
目的①:スパムリンクをブログに忍ばせるため
最も多い目的は、あなたのブログのコメント欄に不正なリンクや宣伝用のURLを紛れ込ませること。
通常、スパムボットは「素晴らしい記事ですね!詳しくは[ここにリンク]」といったコメントとセットで、自分たちのウェブサイトへのリンクを投稿しようとします。
しかし、最近のボットはより巧妙です。
今回のようなランダムな文字列は、ボットが**「コメント投稿機能が正常に動作するか」をテストするために送信した「お試し投稿」であるケースが考えられます。
このテストが成功すると判断した場合、次に本命のリンク付きスパムコメント**を大量に送りつけてくる可能性があるので、注意が必要でしょう。
目的②:ブログのシステム上の弱点を探すため
また、この種の投稿は、あなたのブログシステムにセキュリティ上の弱点(脆弱性)がないかを探る目的もあり。
ランダムな文字列を送りつけることで、もしコメント欄が何らかのエラーメッセージを出したり、特別な反応を示したりすれば、「このブログは攻撃できる」と判断されてしまう…
3. 絶対にやってはいけないことと、正しい対処法
このようなメッセージが届いたときに、多くの人が「親切心」や「興味」からやってしまいがちな行動がありますが、これだけは絶対に避けてください。
❌ 絶対にやってはいけないこと:返信と公開
- 絶対に返信しない: 「文字化けでしょうか?」とメールアドレスに返信してしまうと、相手に「このアドレスは生きている」と判断され、より強力なスパムのターゲットにされてしまいます。
- 絶対に公開しない: コメントを承認してブログに公開してしまうと、意図せずスパム業者のテストを助けることになり、読者の信頼を失うことにもつながります。
✅ 最善の対処法:迷わず「削除」または「スパム報告」
このようなコメントは、迷わず「スパムとして報告」または「削除」しましょう。
「なかったことにする」という対応も、不必要なコミュニケーションを防ぎ、ボットに情報を与えないためにアリ。
今後の「jajg46」系スパムを防ぐ、具体的な防御策
一度スパムコメントが来ると、ボットのターゲットリストに入ってしまう可能性があります。
もう二度と不審なメッセージで悩まされないよう、今すぐ設定できる具体的な防御策を導入しましょう。
ここでは、多くのブログで使われているWordPressを例に、最も有効な対策を3つご紹介します。
対策①:定番のスパム対策プラグイン「Akismet」の活用
WordPressを使っているなら、ほとんどのブログで標準搭載されている「Akismet Anti-Spam(アキスメット)」を必ず有効化しましょう。
Akismetは、世界中のブログから収集されたスパムデータを元に、コメントが投稿されると同時に自動でスパムかどうかを判別し、コメントを「スパム」フォルダに隔離してくれる強力なツールです。日本語ではないランダムな文字列のコメントの多くは、これで自動的にブロックされます。
設定にはキーが必要ですが、個人のブログであれば無料で利用できます。
対策②:自動投稿を防ぐ「reCAPTCHA(キャプチャ)」の導入
Akismetをすり抜けてくる、しつこいボットスパムには「reCAPTCHA」が有効です。
これは、コメント投稿時などに「私はロボットではありません」というチェックボックスの認証を設ける機能です。人間には簡単ですが、機械的なボットは認証を突破することが非常に難しいため、自動化されたスパム投稿を大幅に減らすことができます。
コメントフォームのプラグイン(Contact Form 7など)や、専用のセキュリティプラグインで設定が可能です。
対策③:海外からのコメント投稿を制限する(IP制限)
あなたのブログが国内の読者のみを対象としている場合、スパムの多くが海外のサーバーから送られていることを逆手にとり、海外のIPアドレスからのコメント投稿を制限してしまうのも有効な手段です。
これは、プラグインやレンタルサーバーの設定パネルから行える場合があります。
- メリット: 日本語ではないスパムを根こそぎブロックできる可能性が高い
- デメリット: 海外在住の日本人読者や、海外からの本当に有益なコメントもブロックしてしまうリスクがある
ご自身のブログの読者層を考慮して、導入を検討してみてください。
まとめ:大切なブログをボットから守りましょう
「jajg46」のような不審なメッセージは、決して怖がるものではありません。
それはブログがネット上で注目を集めていることの裏返しとも言えますが、放置すると余計な手間が増えるだけ。
「無視・削除」の基本対応と、上記のような対策機能を適切に設定することで、ボットの攻撃から大切なブログをしっかり守ることができます。
安心して、これからも楽しくブログ運営を続けていきましょう!
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