「着る」だけじゃなかった!【put on】でネイティブ会話力が爆上がりした話

「put on」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?

ほとんどの人が「服を着る」とか、「帽子をかぶる」といった動作を思い浮かべるはのでは?

もちろん、私もそうでした。

しかし、ある日、私はネイティブの友人のこんな一言で立ち止まりました。

“They put a lot of pressure on me.”

「彼らは私にプレッシャーを着せた?」

この時、私の頭は「?」で混乱。

「put on」には、私が知っている「着る」とは全く違う、抽象的な意味があることをあらためて知りました。

この記事では、私が**「put on」の真の力**を知り、英会話力を一気にレベルアップさせてくれたことを具体的な例文とともに紹介します。

もう「着る」だけの「put on」とはお別れ!

※という英語の気づきをその都度投稿しています。さっきはこんなこと。

【脱・Make】英会話をワンランクアップ!「put forth」で伝える本気の「努力」と「提案」

では本題。

put on の真実:たった2つのコアイメージ

 

なぜ「put on」が「着る」から「プレッシャーをかける」まで、これほど幅広い意味を持つのか?

それは、「put on」が持つたった2つのシンプルなコアイメージを理解すれば一発で解決。

 

コアイメージ1:【物理的な設置・接触】(動きのイメージ)

 

これは、**「何かを、別の何かの表面に触れさせる、または固定する動作」**です。

意味 例文 (日常会話で使う表現)
(服や装飾品を)身につける “Hurry up and put on your coat!” (急いでコートを着て!)
(化粧を)する “I need a minute to put on my makeup.” (化粧をするのにちょっと待って。)
(音楽・電気を)つける Put on some music! The room is too quiet.” (何か音楽をつけて!部屋が静かすぎるよ。)

→ すべて「物」を「体や機械の表面」に接触させる(設置する)動作ですね。

自分が今までイメージしていたのは、服とか装飾品だけ。化粧、音楽、電気と実に幅広い…

 

コアイメージ2:【抽象的な作用・影響】(押し付けのイメージ)

ここが話の核心部分!

これが、私がつまずいた、会話力を爆上げするカギとなる用法です。

それは、**「目に見えない影響や義務を、相手や状況に負わせる動作」**というイメージ。

意味 例文 (ネイティブ感が増す表現)
(体重を)増やす “I seriously put on 5 pounds over the holiday.” (休暇中にマジで5ポンド太ったよ。)
(プレッシャーを)かける “Don’t put so much pressure on yourself.” (そんなに自分にプレッシャーをかけるなよ。)
(演技・態度を)する “He’s just putting on an act.” (彼はただ芝居をしているだけだ。)
(見世物・イベントを)開催する “The school is putting on a small play.” (学校が小さな劇を上演するよ。)
(税金などを)課す “They put a high tax on luxury goods.” (彼らは贅沢品に高い税金を課した。)

→ 「圧力」や「演技」「体重」といった抽象的なものを、相手に作用させる(押し付ける)動作だと捉えればスッキリします!

体重とか、税金などに使える… 意味が全く違うように思えますが、あちらではルートが共通です。

ここでは、税金や体重も抽象的なものとして捉えるわけで、イメージの切り替えが必要かも。

 

👍 今日から put on を使い倒すための練習法

 

「put on」の力を最大限に引き出すには、状態の “wear” との区別を意識することです。

動詞 意味の核 ニュアンス
Put on 動作:「着る・作用させる」という一瞬の動き Go! (動け!/ しろ!)
Wear 状態:「着ている・身につけている」という継続した状態 Stop! (止まってその状態を保て!)

いきなりこんな話になってわかりにくかったでしょうか…

状態の維持ではなく、動作、「する」という状況で幅広く使える動詞です。

では、どのように実践に使えるか。

✅ 実践ドリル

 

このイメージ、つまり抽象的作用(言わば押し付け)を使って、日常会話で頻出する3つの表現を、今日から意識して使ってみましょう。

  • put on weight (太る)」
  • put on pressure (圧力をかける)」
  • put on an act (芝居をする)」

 

この記事の2つのコアイメージを理解できたなら、もう「着る」だけの「put on」で立ち止まることはありません。もっと多くの場面で使えます。

英会話力を爆上げするput on、万能動詞の力を、存分に楽しみましょう。
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