「不定詞=〜のために」で止まってない?【私が『to be read』でぶつかった壁の正体】

英語を勉強している皆さんは、「不定詞(to + 動詞の原形)」が出てくると、反射的に「〜するために」と訳していませんか?

私はずっとそうでした。

しかし、先日、「The scriptures to be read」というたった一文に出会い、自分の不定詞の知識が、いかに片手落ちだったかを痛感。

「読む為の聖句」と訳してモヤモヤしていた私。

なぜこの訳し方では不十分だったのか?

この記事では、私が直面した「不定詞の壁」の正体と、丸暗記から脱却して「to be 〇〇」の本当の意味を理解できた瞬間の気づきを、全てシェアします。

同じ壁にぶつかっている方は、ぜひ最後まで読んでみてください!

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私たちが「〜のために」に囚われてしまう理由

 

なぜ私たちは、不定詞を見ると反射的に「〜するために」と訳してしまうのでしょうか?

それは、不定詞の使い方のうち、副詞的用法(目的)が最も分かりやすく、最初に強調して習うからではないでしょうか?

しかし、ここに大きな落とし穴があります。

不定詞(to + 動詞の原形)には、文中で名詞、形容詞、副詞という3つの役割があり、目的を表すのはそのうちの1つにすぎません。

不定詞の3つの顔 役割 ニュアンス 例文
名詞的用法 主語、目的語、補語 〜すること To see is to believe. (見ることは信じることだ)
副詞的用法 動詞などを修飾 〜するために I went out to buy milk. (牛乳を買うために外出した)
形容詞的用法 直前の名詞を修飾 〜すべき / 〜するための A promise to keep. (守るべき約束)

私が「The scriptures to be read」でつまずいたのは、この3つ目の形容詞的用法の理解が抜けていたからです。

 

2. 「to be read」は形容詞的用法 + 受動態だった!

 

さて、いよいよ今回のフレーズ The scriptures to be read を分析します。

私の初期の訳「読む為の聖句」は、副詞的用法(〜するために)の視点で強引に解釈しようとした結果でした。

しかし、このフレーズが形容詞的用法であることが分かれば、文法構造がクリアになります。

 

ステップ①:名詞を修飾していると見抜く

 

このフレーズは「The scriptures(聖句)」という名詞を、「to be read」が修飾しています。

つまり、形容詞的用法。

逆を言えば、動詞を修飾しているなら副詞的用法。

最近は基本的なことも忘れている状態になっていることに気づきました。

 

ステップ②:動作を「する」か「される」かを考える

 

形容詞的用法の場合、「〜すべき」という意味になりますが、ここで大事なのは、その動作を名詞が「する側」なのか、「される側」なのかを考えることです。

  • The scriptures(聖句)は、Read(読む)という動作を自分でしません人によって読まれます

つまり、聖句は「読まれる」という動作を受ける側であり、受動態で表現する必要があるのです。

動作を「する」側(能動態) 動作を「される」側(受動態)
A task to do (自分すべき仕事) A task to be done (処理されるべき仕事)
A friend to help (自分助ける友だち) A friend to be helped (助けられるべき友だち)
なんで間違えたか、理由がよくわかりました。

 

ステップ③:完璧な訳にたどり着く

 

「to be read」は、不定詞の形容詞的用法受動態(to be + 過去分詞)にした形であり、「読まれるべき」「これから読まれる予定の」という意味になります。

最終的な訳はこうなります。

The scriptures to be read ➡️ 読まれるべき聖句 / (今日の)読誦聖句

私が「読む為の聖句」と訳してモヤモヤしていた違和感は、「聖句が誰かのために存在している」というニュアンスではなく、「聖句が読まれるという役割を与えられている」というニュアンスの違いから来ていたのです。

まさにここです。ある物が〜されるという役割が与えられていた主語のような存在。

 

3. マインドセットの転換:暗記ではなく「役割」で捉える

 

今回の経験から私が学んだのは、英語学習は暗記から「構造の理解」へシフトすべきだということです。

「to + 動詞」という形を見たら、「〜するために」と飛びつくのをやめましょう。

一度立ち止まり、そのフレーズが**文中でどんな役割を果たしているか?**を問いかけてみてください。

  1. 名詞の代わり?(主語・目的語)
  2. 動詞の目的?(〜するために)
  3. 直前の名詞を説明?(〜すべき)

このシンプルな問いかけをするだけで、不定詞の壁は崩れ去り、読解の正確性は格段に向上します。

今、同じように「不定詞の壁」にぶつかってがっかりしている方は、これが「成長のサイン」です。一緒にこの知識を血肉に変えていきましょう!

結び:がっかりは「成長のサイン」だった

 

今回の「to be read」の壁は、私にとって本当に衝撃的な出来事でした。

正直、「不定詞なんて簡単だ」と思っていた知識が崩れ去った瞬間はがっかりしましたが、同時に「あ、文法の仕組みが見えた!」という大きな感動に変わりました。まるで、ずっと霧の中にあった道が、一気に晴れたような感覚です。

何事もポジティブに!

英語学習は、単語や文法をひとつずつ暗記していく作業だと感じがちですが、そうではなく、「言葉のルール(構造)を理解する喜び」なんだと再認識できました。これからは、一つひとつの文法に立ち止まり、その「役割」を深く考える姿勢で、学習を進めていきたいと思っています。

もし、今これを読んでくださっているあなたが、私と同じように「不定詞=〜のために」の壁にぶつかっていたなら、繰り返しますが、それは「成長のサイン」。


さて、あなたはどうでしたか?

今回の記事を読んで、文法への向き合い方に何か変化はありましたか?

ぜひ、あなたが英語学習で「景色が変わった」と感じた瞬間や、今回の記事への感想をコメントで教えていただけると嬉しいです!
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