15年目にして気づいた!バフマシンD-430eとピータイルをピカピカにする裏技

清掃スタッフの皆さん、いつもお疲れ様です!

私自身、この仕事に携わって早30年、バフマシンを握るようになってからは15年が経ちました。

ベテランなら誰でも経験があると思いますが、ワックスがけの後のバフがけって、場所によって光沢の出方にムラが出たり、古いPタイルの床だとどうしてもピカッと光らないときってありますよね?

私の現場でも、特に30年ものの白いPタイル床のくすみが長年の悩みでした。

何とかしようと試行錯誤を繰り返す中で、ある日、ふとしたきっかけで**「半時計回りの回転磨き」**を試してみたんです。

その結果は、まさに劇的! 今までの苦労が嘘のように、床が新品みたいに蘇りました。

この記事では、私と同じように古い床のくすみに悩む方のために、D-430eで試して効果抜群だった「目からウロコ」のテクニックを、その理由も含めて詳しく解説していきます!


 

1. 長年の悩み:築30年ピータイルの「くすみ」

 

以前にもバフがけの様子を記事にしました。

床のPタイルWaxの光沢持続→月1回のバフマシンが一番コスパ良し

とはいえ、やはり古いオフィスビルの床は一筋縄ではいかない時があります。

特に白色系のPタイルは、くすみが目立ちやすいんですよね。

バフがけではくすみそのものは落ちませんが、ピカピカな光沢を復元することで、見た目が「綺麗になったなあ」と余裕で思わせることができます。

私たちの社内で使っているバフマシンは数種類ありますが、私はこのAMANO製 D-430eが、

 

 

そのパワーと扱いやすさで一番使いやすいと感じています。

まあ、機種によって費用対効果の考え方はそれぞれの社で色々だと思いますので、いいと思う機種をお使いください。現に我が社内でも機種の良し悪しの考え方はまちまちです。笑。

パッドは通常の白パッドではなく、光沢復元力の高いダイヤモンド製(?)のパッドを使っています。これも、私自身は社内の方針でそうしているので、パッドの良し悪しや特徴はよくわかっていないのですが… とにかく光ればいいやん、どうせ2ヶ月後にまた同じ作業をするから、というスタンスです。

今までは、ワックスのくすみを取るには「とにかくパッドの熱と圧力を均等にかけること」だと思い、機械をゆっくりと前後に動かして均一に磨くことに徹していました。それでも、ある程度の光沢は出るのですが、**「ピカピカ!」**というレベルにはどうにも到達しない。

特に困っていたのが、光を当ててよく見ると、床が完全にフラットではなく、うっすらと波打っているように見える点でした。

 

2. 「波打つ床」に合わせた磨き方を発見!

 

ある日、「前後の動きだけでは、この床の波の斜面やくぼみの部分に熱が届いていないんじゃないか?」と直感しました。

そこで思い切って試したのが、いつもの前後の動きに加えて、少し強引に機械をその場で半時計回りに旋回させるような動きを加えながら、床全体を磨く方法です。

結果は本当に驚きでした。

【写真:左右の光沢の違い】

写真では少しわかりにくいかもしれませんが、この旋回磨きを加えた途端に、左側の床が見違えるように光沢を放ち始めたんです!

右側はこれから回転させるように磨いていきます。繰り返しますが、少し黒くくすんでいるように見えるのは仕方がない…

「何やってたんだ、私の過去15年!」と、正直笑っちゃいました。

もしかしたら、私と同じように前後の動きだけで完結させている清掃スタッフ仲間がいるかもしれません。まあ、一生懸命やっている同僚と比較するのはやめておきます。言い争いになるだけなので…

 

3. なぜ「半時計回り旋回磨き」は効果絶大だったのか?

 

なぜ、たったこれだけの動きの変更で、床はここまで光り輝いたのでしょうか?

これは私の推測ですが、おそらく以下の3つの理由が複合的に作用したのだと考えています。

 

① 波打ち床のくぼみを徹底的に磨き上げる

 

長年使われたPタイルは、わずかに凹凸ができています。

前後運動だけでは、バフマシンのパッドは床の**「山」の部分**のワックスだけを磨き上げがちです。

しかし、機械を旋回(回転)させることで、パッドが様々な角度で床面に食い込むようになるんですね。

これにより、前後の動きだけでは磨き残していた**「波の斜面」や「くぼみ」**のくすんだワックス層にも、均等に摩擦熱と圧力が加わり、ムラなく光沢を出すことができたのかと察します。

 

② ダイヤモンドパッドの研磨力を最大限に引き出す

 

今回使用したのは、通常の白パッドよりも光沢復元力が高いダイヤモンド製パッド。

この硬い研磨粒子を、直線的ではなく旋回させて多方向に動かすことで、ワックス層の表面をさらに微細かつ均一に研磨・平滑化することができ、結果的に最高の光沢を引き出すことができたのだと思います。

 

③ ワックスの再結晶化(再光沢化)の均一化

 

バフがけは、摩擦熱でワックス表面を一時的に溶かし、冷える際に平滑化させる作業です。

※「平滑(へいかつ)」とは、平らで、なめらかであること。また、そのさまを意味する言葉。具体的には、表面に凹凸(でこぼこ)がなく、引っかかりのない状態を指します。特に、清掃やワックスがけの文脈で「平滑」という言葉が出てきた場合は、以下の状態を指します。

  1. 物理的な凹凸がないこと:
    • 床やワックスの表面に、目に見える段差やムラ、傷などがない状態。
  2. 光沢と関係すること:
    • 表面が平滑であればあるほど、光が乱反射せずに一方向にきれいに反射するため、**鏡のような強い光沢(鏡面光沢)**が出ます。
    • 逆に、表面に凹凸(微細な傷やくすみ)があると、光が様々な方向に散らばり(乱反射)、光沢が失われた「くすんだ」状態になります。

この発見である「バフマシンでの旋回磨き」は、長年の使用でできたワックス層の微細な凹凸やくぼみ(平滑でない部分)を、摩擦熱と研磨によって溶かし、冷える際に再び平滑な状態(なめらかな面)に整える効果があった、ということになります。

旋回運動を加えることで、ワックス層全体に局所的かつ多方向的に熱が加わり、ワックス成分がより均一に溶けて、より平滑で強い光沢面(再結晶化)を形成した、という原理です。


 

まとめ:ベテランでも発見はある!

 

「長年の経験があるから、もう知っている」と思い込んでしまうのが一番危険かもしれませんね。私自身、バフマシン歴15年で、この簡単な動きに気づかなかったのですから。

もし、皆さんの現場の古いPタイル床がどうも光らないと感じていたら、

  1. AMANO D-430eと同等の高速バフマシンを用意する。特に高価な機械である必要はない。
  2. ダイヤモンド系などの高光沢復元パッドを使う。
  3. そして、前後の動きに「半時計回りの旋回」を加えて磨く

この3番目をぜひ一度試してみてください。きっと、私と同じようにその劇的な仕上がりに驚くはずでしょう!

今日の作業レポートは以上です。
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