第1話|PVはあるのに稼げなかった日の話

「とにかくPV(アクセス数)を集めれば、お金は後からついてくる。」

ブログを始めた6年前、YouTubeやSNSでは、誰もが口を揃えてそう言っていました。
当時の私は、その言葉を疑いもしませんでした。

アドセンス収益はPV数に比例する。
アクセスさえ集まれば、いずれチャリンチャリンと音が鳴り始める。
そう信じて、特別な疑問も持たず、ただ記事を書き続けていました。


突然訪れた「1,200PV」の波

ある日、いつもと明らかに様子の違う朝がやってきました。

管理画面を開くと、リアルタイムの数字が見慣れない速さで伸びている。
どうやら、ある一つの記事にアクセスが集中しているようでした。

気づけば、その日のPVは1,200

当時の自分にとっては、間違いなく“事件”です。

「ついに来た……」

画面の前で、思わず拳を握りました。
1,200PVもあれば、今日のアドセンス収益はいくらになるんだろう。
牛丼一杯分か、それとも少し贅沢なランチくらいはいけるかもしれない。

そんなことを考えながら、収益画面を更新しました。


突きつけられた「0円に近い」現実

表示された数字を見た瞬間、頭が一瞬止まりました。

「……え?」

何度か更新し直しても、結果は変わりません。
1,200ものアクセスがあったにもかかわらず、発生していた収益は、ほとんどゼロに近い金額

数円。多く見積もっても数十円。
期待していたような「跳ね」は、どこにもありませんでした。

「PV=収益」

疑いようもないと思っていたこの方程式が、
その日、静かに、しかし確実に崩れた瞬間でした。


数字と収益が、どうしても一致しない

1,200人が自分の記事を読みに来てくれた。
それ自体は、間違いなく事実です。

それなのに、お金にはほとんど結びつかなかった。

一時的なトレンドだったからなのか。
たまたま広告と相性が悪かったのか。
それとも、記事の内容に問題があったのか。

理由はいくつも考えられましたが、
どれもしっくり来ませんでした。

「PVさえ追いかけていれば、いつか報われる」

そう信じていたはずなのに、
その前提そのものが、実は思い込みだったのではないか。
そんな違和感だけが、胸の中に残りました。


たくさん読まれているのに、稼げない

たくさん読まれている。
でも、1円も生まれない。

この奇妙な現象の正体は、何なのか。

当時の私は、まだ言葉にできませんでした。
ただ一つ分かっていたのは、
「PV」という数字だけを見ていても、何かが決定的に足りないということです。

その答えが見えないまま、
私は今日も、キーボードを叩き続けていました。

──このときは、まだ。


▶ 次回予告(第2話への自然な橋渡し)

次の記事では、
この出来事をきっかけに私が気づいた
**「PVには、実は2種類ある」**という話をします。

同じ1PVでも、
お金に近づくPVと、そうでないPVがある。
その違いが、少しずつ見え始めたからです。

第2話|PVには2種類あると気づいた話

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